部室に置かれたキャンパス・ノートを覗き見しちゃいましょう! 何やらおもしろそうなリイシュー盤が 紹介されていますよ!!
ひどいな〜、このノート。昨年末に僕が書いて以来、一度も更新されていないじゃないか。誰も読んでないのかもしれないけど、それでも僕はCDを買い続ける限り書き留めていくぞ。
というわけで、まずはここいちばんの愛聴盤、ブロウ・モンキーズの『Animal Magic: Deluxe Edition』(RCA/Cherry Red/SOLID)について。86年に発表されたダンサブルなUKブルーアイド・ソウルの名作が、未発表音源を大量追加して新装ですよ! 特にフロア・アンセム“Digging Your Scene”は6テイクも収録されていて鼻血が出そうです!
続いては異形のNYポスト・パンク・バンド、アイク・ヤードが名門ファクトリーに残した82年のデビュー作『Ike Yard』(Factory/Factory America/calentito)。退廃的で冷たいドラムマシーンがムチ打つように蠢動するミニマルなサウンドは、ダブステップに慣れた耳で聴いてもまるで古びてないです。80年代のNY地下シーンは本当に魔窟のようだな〜。
次は雰囲気をガラリと変えて眼鏡ポップンロール界の隠れた逸材、ムーン・マーティンの79年作『Escape From Domination』(Capitol/ヴィヴィド)。ジャケからしてB級臭が漂っているし、実際にもA級ではないけれど、そこがたまらない! パワー・ポップとパブ・ロックの間を行くような、シンプル&キャッチーな楽曲が身上で、ちょっとセンチな部分があるのも好きだな。
最後は初CD化されたソフト・ロック幻の名盤、マッチの69年作『A New Light』(RCA/ソニー)。ソフト・ロックってリイシューされ尽くした印象があったけど、抜群のハーモニーを聴かせるこんな素敵な作品がまだ残っていたんだね。ロジャー・ニコルス絡みの3曲も要注目。元ガールズのクリストファー・オーウェンスが好きな人(モコさんとか)だって、きっと気に入るはずです。
ところで、そろそろまりあちゃんあたりが〈連絡ノート〉を書いてくれないかな〜。