竹達彩奈 『apple symphony』 ポニーキャニオン(2013)
花澤とはアニメで共演する機会が多く、歌手デビューのタイミングもほぼいっしょだったあやち。ポップス界の精鋭たちがバックアップしている点も同じで、本作では『25』にも参加した沖井礼二やミト、さらに筒美京平、川本真琴らがマジカルな辣腕を振るっている。
Qlair 『アイドル・ミラクルバイブルシリーズ Qlair Archives』 ソニー
グループ名が花澤の初作のタイトルと……というわけではないが、90年代に活躍した3人組のナチュラルなハーモニーを活かしたパステル色の楽曲群は、『25』の色彩豊かな世界に通じるところが。その多くを手掛けた山川恵津子は花澤との相性も良さそう。
Negicco 『Melody Palette』 T-Palette(2013)
眩しいほどの華やぎと煌めきに満ちた極上のポップスが並ぶ、新潟発のアイドル・ユニットによる初のオリジナル・アルバム。本作を制作するにあたって、プロデューサーのconnieは花澤の初作『claire』を意識したという逸話もあり、言わば姉妹作品のような関係かも?
blue marble 『フルカラー』 乙女音楽研究社(2013)
過去の膨大な音楽的遺産を参照したエレガントな音作りで、ポップスの裏街道を優雅に歩く要注目のユニット。オマージュ対象との距離の取り方や凝ったコード進行、美麗な弦アレンジなど、ポップ中毒者のツボを押さえたサウンドは、花澤作品とも繋がるはずだ。
Shiggy Jr. 『Shiggy Jr. is not a child.』 mona(2013)
『25』における楽曲ごとのクォリティーの高さ、収録曲すべてが勝負曲とも言えそうな気迫に、グッド・メロディーなポップソングを自信たっぷりに投げ掛けてくるこの5人組バンドを思い浮かべた。どことなく渋谷系なフィーリングを漂わせている部分も似てるかも。
飯島真理 『blanche』 ビクター(1984)
声優としてのキャリアもある彼女だが、それ以上に甘さと儚さを併せ持つ歌声の表現力が格別で、その点は花澤にも同じことが言える。吉田美奈子がプロデュースした本作には、『25』で言えば“曖昧な世界”あたりに近いメロウ・ポップ“シグナル”や名曲“天使の絵の具”も収録。
広末涼子 『RH Singles &...〜edition de luxe〜』 ワーナー
魅力的な才能の周りに優れた職人が集い、良質な音楽を生み出していく──そういったポップスの醍醐味を味わえるのが『25』なら、10代の頃の彼女にもそんなチャームがあったはずだ。“25 Hours a Day”のハッピー感に広末の“MajiでKoiする5秒前”を思い出したり。
谷村有美 『タニムラベスト』 ソニー
『25』を聴いて即座に思い浮かべたのは、90年代初頭の日本で花開いたガール・ポップの系譜。とりわけクリスタル・ヴォイスの持ち主として知られた谷村有美の純粋無垢でブライトな雰囲気は、花澤とリンクする部分が多そう。とりあえず“愛は元気です。”を聴いてみて!