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女性ラップの魅力と効能

lyrical school

連載
360°
公開
2014/04/09   18:00
更新
2014/04/09   18:00
ソース
bounce 365号(2014年3月25日発行)
テキスト
文/轟ひろみ


これぞブランニュー・スクール! 新しい季節にピッタリの新曲!!!!!!



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この界隈の元締め……と言ってしまうと大袈裟ではありますが、〈ラップ専任アイドル〉というありそうでなかった境地を開拓し、定着させたのがこの6人組だということに異論はないでしょう——着々と認知を広げているlyrical schoolが、4か月ぶりのシングル“brand new day”を完成させました。

現体制になったリリスクとしての初めてのアルバム『date course』では、初顔合わせとなる多様なクリエイターを起用。先のシングル『わらって.net/Myかわいい日常たち』は共にイルリメ作でしたが、今回はさらなる意欲的な邂逅で……表題曲のトラックを担当したのは木村カエラらとの仕事で知られるNATSUMENのAxSxE! そしてリリックを書き下ろしたのは、久々のソロ作『アカリタイトル1』に次いでULやアスタラビスタでの作品もドシドシ続いているLITTLE。喋り口調に近いフロウもリリスクの大きな魅力のひとつでしたが、ライミングの固さにこだわったタイトなラップとギター・ループの牽引するトラックの絡みは、いままでになく勇ましい表情を6人から引き出しています。何と言うか……フレッシュでしょう!

一方、カップリングの“Sing, Sing”は、リリスクの前身=tengal6時代から馴染みの泉水マサチェリー(元WEEKEND)による安定の味わい。なお、tofubeatsが“ひとりぼっちのラビリンス”を、Negiccoで知られるconnieが“リボンをきゅっと”をそれぞれリミックスした音源は初回限定盤Bにのみ収録ですよ!



▼4月2日にリリースされるlyrical schoolのニュー・シングル“brand new day”(T-Palette)。
左から、ライヴDVD付きの初回限定盤A、リミックス・ヴァージョン入りの初回限定盤B、通常盤です

 

▼関連盤を紹介。
左から、lyrical schoolの2013年作『date course』(T-Palette)、LITTLEの2014年作『アカリタイトル1』(徳間ジャパン)