Kan Sanoオススメセレクション
kan sanoが選ぶオススメアルバム5選
Jazzanova『in between』
Laptopでトラックメイクを始めた二十歳頃に聴いて衝撃を受けました。綿密にプログラミングされたビート、サンプリングボーカル、生楽器が有機的に絡み合い、ドラマチックに展開していく冒頭に打ち込みの可能性を感じました。
SilhouetteBrown『シルエット・ブラウン』
ひとつのシーンや流れができると必ずそれとは違う方向に向かう人が現れるわけで。当時ブロークンビーツシーンをリードしていたDegoのdown tempoでチルなリスニングアルバム。この頃のDegoは冴え渡ってる。研ぎ澄まされたビートに美学を感じます。
Q-Tip『The Renaissance』(現在、お取扱いしておりません。)
サウンドのカラフルな色彩感に惹かれます。未だによく聴くし、聴けるアルバム。コードワークが今っぽいなと思ってたら、後にロバートグラスパーの参加を知り納得した記憶があります。
Flying lotus『until quiet comes』
音楽的で映像的。美しくも狂気のサウンドビジョン。丁寧に構築されているのに突発性があってどこか即興的。10年後に聴いたらまた発見がありそうです。
Yesterdays New Quintet『Yesterday's Universe』
YNQ作品は70年代マイルスの延長にある気がする。MadlibとFlying Lotusはブラックジャズの血を受け継ぎ実践してる稀有な存在だと思う。幸運にもMadlibとセッションしたことがありますが、とても穏やかな優しい人で、音楽への静かな情熱と愛情を感じました。