クラシックSACD特集2017年7月(ハイブリッド、シングルレイヤー)
日本のクラシックCD愛好家の間で、その素晴らしい音質により根強い人気をもつSACD(Super Audio CD)を特集いたします。
SACDに採用されたDirect Stream Digital(DSD)方式は従来のPulse Code Modulation(PCM)方式とは全く異なる音声信号の大小を1ビットのデジタルパルスの密度(濃淡)で表現する方式です。この方式によりPCM方式を大きく上回る100kHzをカバーする再生周波数範囲と、可聴帯域内120dB以上のダイナミックレンジを確保。「原音」にきわめて近い録音・再生を実現しています。
ここでは、SACD層のみを収めたシングルレイヤー盤(SACD専用プレイヤーでのみ再生可能)と、SACD層とCD層を重ね合わせたハイブリッド盤(CD層はCDプレイヤーで再生可能)の2種類をご紹介します。
(1)SACDハイブリッド盤のおすすめ
R.シュトラウス:交響詩《ツァラトゥストラはかく語りき》&メタモルフォーゼン
パーヴォ・ヤルヴィ指揮 NHK交響楽団
2017年2月のヨーロッパ公演ではその充実度がウィーン・フィルやベルリン・フィルになぞらえられるなど、本場での評価を確かなものにしたパーヴォ・ヤルヴィ&NHK交響楽団。彼らの『R.シュトラウス:交響詩チクルス』第3弾は、N響創立90周年を祝う2016年2月、サントリーホールでのB 定期のライヴ録音です。
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ラヴェル:バレエ音楽《ダフニスとクロエ》全曲、他
グスターボ・ヒメノ指揮 ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団
スペイン、バレンシア生まれのグスターボ・ヒメノ率いるルクセンブルク・フィルとのPENTATONEレーベル第3弾。2001年ロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席打楽器奏者に就任。その後、ヤンソンスの許でロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の副指揮者を務めて世界にその名を知られるようになり、2015/16シーズンよりルクセンブルク・フィルの音楽監督に就任しました。鮮烈な色彩とリズム表現が期待できる楽しみな1枚。
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ヒンデミット:弦楽三重奏曲第1&2番、シェーンベルク:同 Op.45
トリオ・ツィンマーマン
フランク・ペーター・ツィンマーマン、アントワーヌ・タメスティ、クリスチャン・ポルテラで結成された“トリオ・ツィンマーマン”。期待の新アルバムでは20世紀を代表する作曲家、ヒンデミット、シェーンベルクの作品を取 り上げました。なお、F.P. ツィンマーマンはヒンデミットの歿後50年にあたる2013年にヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリン・ソナタを収録したアルバム (BISSA2024/KKC 5320)をリリースし、各誌で絶賛されています。
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マーラー:交響曲第5番
マリス・ヤンソンス指揮 バイエルン放送交響楽団
既にロイヤル・コンセルトヘボウ管と交響曲全集を完成するなど、ヤンソンスが得意とするマーラーを2016年3月にバイエルン放送交響楽団とライヴ録音したもの。バイエルン放送響にもクーベリック時代以来のマーラー演奏の伝統があり、その相乗効果が期待されます。SACDハイブリッド盤は日本だけの限定販売となります!
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ショスタコーヴィチ:交響曲第7番“レニングラード”
アンドリス・ネルソンス指揮 バーミンガム市交響楽団
既にOrfeoからCDで発売済みの2011年11月のライヴ録音を、日本のみのSACDハイブリッドによる限定盤でリリースするもの。ネルソンスは2014年よりボストン交響楽団の音楽監督に就任し、DGに録音したショスタコーヴィチの交響曲集は2年連続でグラミー賞を受賞するなど、大きな評判を呼んでいます。この古巣との第7番も、CD以上の高音質となって、さらにその素晴らしさが迫ってくることでしょう。
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ラフマニノフ:交響曲第1~3番、管弦楽曲集
アンドレ・プレヴィン指揮 ロンドン交響楽団
【タワレコ限定盤】
旧EMIのレコード制作の名コンビ「二人のクリストファー」こと、ビショップ&パーカーによる名録音(一部の曲を除く)としても名高い、プレヴィン壮年期の名盤です。ロシア色濃厚なこの演奏は、その後のラフマニノフの世界的再燃を牽引した歴史的録音です。特に交響曲第2番でのカットなしのこの録音は、その後の同曲の演奏・録音に大きな影響を与えました。
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藤倉大:チャンス・モンスーン
村治奏一(g)グリーンバーグ(p)クライン(vc)ヴィト指揮 名古屋フィル、他
ロンドン在住の作曲家、藤倉大の最新作品集は、坂本龍一60歳の誕生日のために書かれた“SEKSEK”“アヤトリ”、ギター奏者、村治奏一に捧げられた“チャンス・モンスーン”、友人でもある指揮者、山田和樹とスイス・ロマンド管のために書かれた“レア・グラヴィティ”などが収録された注目作!
「現代音楽作曲家、藤倉大の最新作!『チャンス・モンスーン』(SACDハイブリッド)」の特集ページはこちら>>>
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番
エリアフ・インバル指揮 東京都交響楽団
同コンビによるショスタコーヴィチ・シリーズ第5弾アルバムです。圧倒的なパワーと推進力を兼ね備えた、現代のショスタコーヴィチ像と言っても過言ではない当シリーズ。今回もインバルの一点の妥協も許さない引き締まったサウンドによって、ショスタコーヴィチの真髄を抉り取ります。
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(2)SACDシングルレイヤー盤のおすすめ
シベリウス:交響曲第4~7番、ヴァイオリン協奏曲、管弦楽曲集
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
クリスティアン・フェラス(vn)、他
帝王カラヤンがベルリン・フィルと1960年代に録音した交響曲4作品、名手フェラスをソリストに迎えたヴァイオリン協奏曲、管弦楽曲4曲をSA-CD化。LP4枚分の録音を、今回はSA-CDの大容量を活かして2枚組のディスクに収めています。日本独自企画。
「カラヤン&ベルリン・フィルのシベリウス:交響曲第4~7番、ヴァイオリン協奏曲がSACDシングルレイヤー化!」の特集ページはこちら>>>
チャイコフスキー:交響曲全集(全6曲)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
カラヤンは後期の3曲を複数回録音していますが、この1970年代の録音は、充実した響きと流麗な音楽で聴く者を圧倒します。一方前期の3曲はこれが唯一の録音ですが、各作品の持つ特色を見事に表現した名演です。SACDの大容量を活かして全6曲を3枚に収めています。日本独自企画盤。
「カラヤン&ベルリン・フィル唯一のチャイコフスキー:交響曲全集がSACDシングルレイヤー化!」の特集ページはこちら>>>
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
マウリツィオ・ポリーニ(p)
カール・ベーム指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ポリーニはアナログ時代にアバド&ウィーンとピアノ協奏曲第2番を、ベーム&ウィーンと同第1番を録音し、それぞれ大きな話題を呼びました。複数の再録音がありますが、瑞々しい感性と完璧な技巧の魅力はSACD化でより一層強く感じられることでしょう。日本独自企画盤。
「ポリーニが1970年代に録音したブラームスのピアノ協奏曲第1&2番が世界初SACDシングルレイヤー化!」の特集ページはこちら>>>
ラヴェル:管弦楽作品集第1集
[ボレロ、バレエ「ラ・ヴァルス」、スペイン狂詩曲、バレエ「マ・メール・ロワ」、高雅にして感傷的なワルツ]
アンドレ・クリュイタンス指揮
パリ音楽院管弦楽団
ベルギー出身の名指揮者アンドレ・クリュイタンスが没後50年を迎え、海外盤では最新リマスターでワーナー録音全集が発売されましたが、国内盤では選り抜きの名盤を続々とSACDシングルレイヤー化し、更に高音質で巨匠の名演に触れることができます。日本独自企画盤です。
「アンドレ・クリュイタンス~名盤SACDシングルレイヤー・コレクション(3タイトル)」の特集ページはこちら>>>
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)
レフ・オボーリン(ピアノ)
旧ソ連を代表するヴァイオリニスト、ダヴィッド・オイストラフがPhilipsに遺した名盤中の名盤をSA-CD~SHM化。録音後半世紀以上経過した今も、その魅力は劣ることなく永遠に聴き継がれている録音。全集としての再発売は1998年以来、約29年ぶり。通常CDでは4枚組のところを、SA-CDの大容量を利用して3枚組に収録。旧PHILIPSのオリジナル・アナログ・マスターから英クラシック・サウンドにて2017年最新DSDマスターを制作。日本独自企画。
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カテゴリ : Classical キャンペーン | タグ : SACDシングルレイヤー(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック) 高音質(クラシック)
掲載: 2017年07月11日 00:00