日経日曜版「名作コンシェルジュ」に紹介!エリカ・ヘルツォーク/国歌ファンタジー
2021年4月12日(日)日経日曜版「名作コンシェルジュ」に掲載
「アレンジににじむ 愛国心と作曲家の個性」鈴木淳史氏評
ドイツ人の父、日本人の母のもと長野県に生まれたピアニスト、エリカ・ヘルツォーク。大作曲家たちが様々な国歌をピアノに編曲した作品、またはその主題より作曲したピアノのための変奏曲を計21曲、彼女が演奏した2008年録音のアルバム「国歌ファンタジー」が2021年4月11日(日)の日本経済新聞日曜版の鈴木淳史氏による名物コラム「名作コンシェルジュ」に紹介されました。
コラムは「国歌とは面妖な音楽だ。」との、いかにも鈴木氏らしい挑発的な書き出しで始まり、当CDを「それら国歌をモチーフにした作品を多くの有名作曲家たちが手がけている。そのなかからピアノ曲ばかりを集めた、ありそうでなかなかない好企画ディスク」と紹介します。収録されたピアノ曲は「作曲家の個性がほとばしる」内容となっており、例えばラフマニノフが編曲したアメリカ国歌は「この作曲家らしい恰幅いいコーダで終わる」、リストが編曲したフランス国歌は「ギラギラと技巧的」と解説します。他にハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンによる国歌をモチーフ(主題)として書かれた変奏曲、そしてウルトラシリーズの音楽で知られる冬木透による「君が代」を主題とした変奏曲風作品が収録されていることにも触れ、ヘルツォークの演奏も「自然な陰影感を丁寧に浮かび上がらせる」と評しています。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)
【曲目】
(1)ハイドン:皇帝賛歌による変奏曲 Hob.IIIの77(ドイツ国歌)
(2)モーツァルト:「ヴィレム・ファン・ナッサウ」による変奏曲 K.25(オランダ国歌)
(3)ベートーヴェン:イギリス国歌による変奏曲 WoO.78
(4)リスト編:ラ・マルセイエーズ(フランス国歌)
(5)ラフマニノフ編:星条旗(アメリカ合衆国国歌)
(6)ショパン編:ポーランド国歌
(7)グリーグ編:ノルウェー国歌
(8)バイエル編:デンマーク国歌
(9)バイエル編:ハンガリー国歌
(10)バイエル編:ブラジル国歌
(11)バイエル編:ベルギー国歌
(12)バイエル編:ボリビア国歌
(13)バイエル編:チリ国歌
(14)アレクサンドロフ(作曲者編):ロシア国歌
(15)ノイマン(作曲者編):エクアドル国歌
(16)冬木透:チャイニーズ・ラプソディ(中国国歌)
(17)冬木透:君が代パラフレーズ(日本国歌)
(18)アウエルバッハ:タゴール幻想(インド国歌)
(19)イディル・オズカン:アナトリア悲歌(トルコ国歌)
(20)サマラス(作曲者編):オリンピック賛歌(1896)
(21)ベートーヴェン(カラヤン編):EU賛歌(第9交響曲より)
【演奏】
エリカ・ヘルツォーク(ピアノ)
【録音】
2008年2月8、15日
キング関口台第1スタジオ
カテゴリ : Classical | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)
掲載: 2021年04月12日 10:00