「名作コンシェルジュ」掲載!サヴァリッシュ指揮/モーツァルト:歌劇《魔笛》
2022年7月24日(日)日経日曜版「名作コンシェルジュ」に掲載されました。
「真っ向勝負のメルヘン 永遠の童心描き尽くす」音楽評論家 岡田暁生氏評
日本でもおなじみだったザヴァリッシュの指揮、エファーディング演出のもと、グルベローヴァ、ポップ、モル、アライサをはじめ最高の歌手陣らによる最高のモーツァルト・アンサンブルが実現した1983年収録の映像作品、モーツァルトの歌劇“魔笛”全曲。昨年、日本語字幕付きの廉価DVDとして再発売されましたが、7月24日(日)日経日曜版の岡田暁生氏によるコラム「名作コンシェルジュ」で紹介されました。
「真っ向勝負のメルヘン 永遠の童心描き尽くす」と題した記事中で、音楽評論家の岡田暁生氏は子供でも楽しめるオペラ“魔笛”のストーリーを「王子様が従者を連れてお姫様を助ける旅に出る。そして試練を経てめでたく結ばれる。魔法の笛と鈴、冷たく恐ろしい女王、蛇、踊り出す動物たちなど、メルヘンの道具仕立ても万全」と紹介。しかし、ただのメルヘンではなくモーツァルトが入っていたフリーメイソンという秘密教団との深い関係も指摘しています(序曲の3つの和音、登場人物の3人の侍女や3人の童子など「3」という数字に特別な意味、第二幕でのフリーメイソンの入団式を思わせる場面)。近年、“魔笛”は「しばしば実験的演出の対象になってきた。なかには深読み過剰のものもあり」という状況でしたが、このDVDは「夜の女王の世界の深い青、王子や三人の童子の白の衣装といった色彩の配合が、モーツァルトのメルヘン・ワールドにぴったり」で「オペラ入門として最高のものだ」と評しています。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)
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『モーツァルト:歌劇≪魔笛≫<初回生産限定盤>』
【曲目】
モーツァルト:歌劇《魔笛》
【演奏】
ザラストロ……クルト・モル(バス)
タミーノ……フランシスコ・アライサ(テノール)
夜の女王……エディタ・グルベローヴァ(ソプラノ)
パミーナ……ルチア・ポップ(ソプラノ)
パパゲーノ……ヴォルフガング・ブレンデル(バリトン)
パパゲーナ……グドルン・ジーベル(ソプラノ)...他
バイエルン国立歌劇場合唱団
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
演出:アウグスト・エファーディング
装置と衣装:ユルゲン・ローゼ
映像監督:ペーター・ヴィントガッセン
【収録】
1983年
ミュンヘン〈ライヴ〉
カテゴリ : Classical
掲載: 2022年07月25日 10:00