リッチー・ホウティンがプラスティックマン名義でコンピをリリース

93年、リッチーの幻覚体験を基にして始まった本プロジェクト。ROLAND TB-303、TR-808、TR-909を多用しウネウネとした時空を捻じ曲げるようなアシッド・サウンド、メロディーを重視しない異様にスカスカでシンプルな構造を持つミニマル・トラックの発明により、当時一大センセーションを巻き起こした。アルバムとしては03年の『CLOSER』以来となる本作は、93年から03年にかけてリリースされた音源から選りすぐられた究極の全10曲を収録。ファースト・アルバム『SHEET ONE』(93)からは、メガヒット・チューン「Spastik」と「Plasticine」、セカンド・アルバム『MUSIK』からは「Kriket」と「Marbles」を、そして問題作『CONSUMED』からは「Contain」を収録。その他シングルのB面曲である「Helikopter」、「Panikattack」などエポック・メイキングなトラックがずらり並んだ実に意義深い作品集になっている。初期の作品から一貫して実験的な音作りを進めてきたプラスティックマンの集大成がここに刻み込まれている。