入荷中!ヘレヴェッヘ自主レーベルφ(フィー)、第1弾はマーラー
掲載: 2010年12月15日 17:28
更新: 2010年12月24日 17:29

「古楽器演奏」が、ついにマーラーにまで…。よく見れば、ヘレヴェッヘと精鋭集団!
ついに立ち上がったヘレヴェッヘ自主レーベルφ(フィー)、第1弾はマーラーから。
冒頭から桁違い、経験豊かな名歌手が盛り上げるフィナーレまで、終始聴きどころ満載!harmonia mundiレーベルの黄金時代をウィリアム・クリスティやルネ・ヤーコプスと盛り上げてきた古楽合唱指揮者、フィリップ・ヘレヴェッヘ。古くはレオンハルトとアーノンクールのバッハ・カンタータ全集という、古楽史上の歴史的録音にも合唱指導で参加していたこの大御所、近年はharmonia mundiでブルックナーを古楽器録音、またPentatoneやTalentといった地元ベネルクスの小規模レーベルで、王立フランデレン(ロイヤル・フランダース)管を率いて近代作品やベートーヴェンを録音してみたり、その合間にルネサンスの大家ラッススの本格派アルバムを制作してみたり…と、メジャー・レーベルとは離れた場所で驚くべき快進撃を続けているこの巨匠が、ついに自ら主宰する古楽器オーケストラ、シャンゼリゼ管弦楽団とともに自主レーべル「φ(フィー)」を立ち上げました(α(アルファ)と同じく、ギリシャ文字一文字のレーベル名)!
シャンゼリゼ管弦楽団は、古楽器(作曲当時の状態にある楽器)でベートーヴェン以降のロマン派音楽を演奏するという挑戦を、前世紀からいち早く続けてきた充実団体。当初の録音にはメンデルスゾーンやベルリオーズら管弦楽法の改革者たちの作品が並び、近年では一連のブルックナー交響曲シリーズ、あるいは今年初頭にNaiveから出たコパチンスカヤとのベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲など、折々に注目度の高いリリースを続けてきました。
Harmonia mundiでマーラーの『少年の不思議な角笛』を古楽器録音したのが4年前――満を持して、この「第4番」から本格的に交響曲録音に乗り出します。1900年という時代の節目に完成をみた、終楽章に独唱が入るこの作品を最初に持ってきたのは、ある意味象徴的…、ヘレヴェッヘはオペラこそ振らないものの、合唱畑出身ということもあり、声楽作品にあざやかな適性を示す人でもあります(独唱はヤーコプスやクリスティとの共演多数、ストラヴィンスキーやフンパーディンクなどでも確かな実績を残す要注目のローズマリー・ジョシュア)。
木管・金管とも見せ場が随所にあり、弦の響きのニュアンスいかんで印象もずいぶん変わってくるこの作品の「真髄」を、歴史的検証をへた独特の金管楽器、キィシステムが微妙に異なる100年前の木管楽器、あるいは弦、あるいは打楽器が、どんな姿で示してくれるのか、興味深いところです。
ヘレヴェッヘという桁外れの音楽性を誇る天才指揮者による周到な音楽史的考証に基づく鮮やかな快演に期待です。
マーラー:交響曲 第4番 ト長調(1900)
【演奏】
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
シャンゼリゼ管弦楽団(古楽器使用)
ローズマリー・ジョシュア(ソプラノ)
【録音】
2010年3月11,12日
カテゴリ : ニューリリース