歌姫デセイの“ルチア”!ゲルギエフ&マリインスキー劇場による最新ライヴ
オペラ・ファン大注目の1枚!歌姫、デセイによる「ルチア」が遂にリリース。指揮は、なんとゲルギエフ!
Mariinskyレーベルから注目のオペラ全曲録音が登場です。ドニゼッティの傑作「ルチア」を、日本でも大人気の名ソプラノ、ナタリー・デセイが歌っています。デセイはコロラトゥーラ・ソプラノ役を得意とし、「ルチア」も度々歌っているものの、録音、映像ともフランス語版「リュシ」で、ファンの間からはオリジナルの「ルチア」も聞いてみたいという声が上がっていました。本盤は、2010年9月に、ロシア、サンクトペテルブルグのマリインスキー・コンサート・ホールにて演奏会形式で上演された際の録音。デセイですから、声の美しさ、高いレベルの歌唱技術はもちろん、役の掘り込みもたいへんに深く、傑出した“ルチア”をになっています。エドガルドには、ポーランド出身で今や欧米で大人気のテノール、ピョートル・ベチャーワ。2007年9月のチューリヒ歌劇場来日公演でも話題になり、さらにこの6月のメトロポリタン歌劇場来日公演では、このエドガルドと、プッチーニ:「ラ・ボエーム」ではネトレプコ相手にロドルフォを歌う予定です。エンリーコのヴラジスラフ・スリムスキーは、2009年6月のボリショイ劇場来日公演で絶賛されたチャイコフスキー:「エフゲニ・オネーギン」のタイトルロールを務めていました。そしてもちろんゲルギエフの指揮はいつだって驚異的な集中力と熱い感情に溢れ、「ルチア」本来の生々しい表現を掘り出した演奏になっています。
この「ルチア」のもう一つの特徴として、“狂乱の場”でグラスハーモニカを用いていることがあげられます。この場面でドニゼッティは、機械式のグラスハーモニカを用いようとしたのですが、様々な事情で断念、フルートで代用しています。近年、扱いの難しい機械式ではなく、音楽専用の楽器としてのグラスに水を張って音程調整するタイプのグラスハーモニカに優れた名手が輩出、この上演ではドイツ人グラスハーモニカ奏者のサシャ・レッケルトがこの世のものとは思えぬ響きを漂わせ、“狂乱の場”をいっそう趣き深いものにしています。
※SACDハイブリッド仕様;112ページによるブックレット付き。
ドニゼッティ:「ルチア」
【演奏】
ナタリー・デセイ(S ルチア)
ピョートル・ベチャーワ(T エドガルド)
ヴラジスラフ・スリムスキー(Br エンリーコ)
イリヤ・バンニク(Bs ライモンド)
ディミトリー・ヴォロパエフ(T アルトゥーロ)
ジャンナ・ドンブロフスカヤ(Ms アリーザ)
セルゲイ・スコロホドフ(T ノルマンノ)ほか
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
マリンスキー劇場管弦楽団,合唱団
【録音】
2010年9月12-16日 サンクトペテルブルグ(ライヴ)
【関連タイトル】