【サントラ・ウィークリー】『ポゼッション』『さらばベルリンの灯』ほか
タワーレコード・オンライン サウンドトラック・コーナーご愛顧、ありがとうございます。今週のサントラ新入荷ものの話題や新たに取扱い開始タイトルなどをご紹介しつつ、関連盤などもご案内できれば、と存じます。お楽しみください!!
<<今週の新入荷より>>
『ポゼッション』(音楽 アンジェイ・コジンスキ)
まずは、ついに入荷しました、サイケに強いファインダーズ・キーパーズ・レーベルからの超強力タイトル『ポゼッション』サントラCD化。美女を主役に、エロティックで極限の精神世界を描いて異才の、ポーランドの名匠アンジェイ・ズラウスキー。そんなズラウスキーが『私生活のない女』（84/主演 ヴァレリー・カプリスキー）や『狂気の愛』(85)『私の夜はあなたの昼より美しい』(89/共に主演 ソフィー・マルソー）などよりも以前に製作され、日本では88年に公開された、この作品、こちらは主演がイザベル・アジャーニ。ジャケットも、妖しい1枚です。
そして残念ながら、コジンスキのサントラは、本作以外、まだCD化されていません。『私生活のない女』がLPは出ていましたので、期待して、気長に待つことにいたしましょう。
<そして新作のサントラ入荷ご案内>
『TO ROME WITH LOVE』サウンドトラック盤
現在『ミッドナイト・イン・パリ』が絶賛上映中のウディ・アレン監督作品ですが、(その前作”YOU WILL MEET A TALL DARK STRANGER ”も、邦題『恋のロンドン狂騒曲』で秋に日本公開予定）、早くも、本国？では、次の作品が発表に。”TO ROME WITH LOVE"。今回、登場するのは、ロベルト・ベニーニ、ジュディ・デイヴィス、アレック・ボールドウィン、オルネラ・ムーティほか。サントラの内容は、オペラやカンツォーネなどを中心に、イタリアーーーーノな感じです。
<過去のウディ・アレン・サントラはこちら>
<そして、名盤ですが、まとまった在庫入りました>
『ジューク・ボックス～アキ・カウリスマキ監督作品映画音楽集』
2007年にリリースされた盤ですので、そろそろ供給がなくならないかと心配していますが、ひとまず、現状、入荷しております。先日より公開の久々のいかにもカウリスマキらしい新作『ル・アーヴルの靴みがき』のヒットで、カウリスマキ熱が再燃。この盤は、前作『街のあかり』公開のタイミングで、フィンランドのメガマニアなるレーベルよりリリースされたオムニバス。カウリスマキの映画で流れた音楽の数々を年代順に、ズラッと収録して2枚組にした、かなり究極のカウリスマキ・サントラ・ベスト。さまざまなジャンルの音楽を使用、中には、この音源自体も激レアなナンバーも。
<<新たな取扱いタイトル>>
今週は、タイトル発表で大物が多くございました。まずは、この名作中の名作。
『さらばベルリンの灯』(音楽 ジョン・バリー)
ジョン・バリーの薫るような名作中の名作『さらばベルリンの灯』。名作中の名作でありながら、VARESE SARABANDEが98年にCD化したものが廃盤になって以来、超入手困難になっていたスパイ・スリラー・サントラの傑作。そう、この14年間の間にサントラ・ファンになった方もいらっしゃるでしょうし、ついに入手可能にイントラーダがしてくれましたが、こちら、レギュラー・リリースではありませんので、ついにか！と思った方は、この機会をお見逃しなく。
『ロンリー・ハート』(音楽 ジョルジュ・ドルリュー)
1986年、ジョルジュ・ドルリューがハリウッドで数々のドルリュー節を聴かせてくれていた時の代表作的一作。ダイアン・キートン、ジェシカ・ラング、シシー・スペイセクという、この時代の演技派女優代表ともいうべき３人が姉妹を演じる人間ドラマ。監督はブルース・ベレスフォード。ベレスフォードと組むことが多かったドルリューが流麗な音楽をつけました。もう、おなじみの愁いを帯びて美しく、ストリングスとフルートとハープをメインに奏でられるあのサウンド。これこそが、美しいサントラ、の典型的名作です。VARESE SARABANDE のアンコール・シリーズとして、再CD化になりました。
『UN POVERO RICCO』(音楽 ステルヴィオ・チプリアーニ)
1983年、パスクワーレ・フェスタ・カンパニーレ監督作。カンパニーレ監督といえば祈願CD化のモリコーネ『ヒッチハイク』の監督ですが、他に記憶に残る作品といえば『ＳＥＸ発電』や『トリエステから来た女』もあります。で、本作は、着々とチプリアーニＣＤ化が進む中で、なかなかまだまだCD化が少ない、陽性コメディのチプリアーニ・サウンド。本来が、こちら側の人ですから、人情コメディでのスウィートなイージーリスニングぶりは逸品です。こうなってきますと、いよいよ、残る大物は『BLONDY』ですが、CD化されませんねぇ。
他には、『宇宙戦争(1953)/地球最後の日/宇宙征服/黒い絨毯』の4作のサントラ音源初CD化の2枚組、VARESE SARABANDEの新作の限定1000枚リリース企画から、ウィリアム・ロスの『MIGHTY MACS』と、ジョン・デブニーの『THOUSAND WORDS』、アンコール・シリーズからのもうひとつがモーリス・ジャールの『タイ・パン』、ディジットムービーズでマカロニ・ウエスタンのカルロ・ルスティケリ『裏切りの荒野』、マリオ・ナシンベーネの『人間と猿』などが、アナウンスあり。そして、注目のサイケ＆バイクなリールタイム・レコーズから、ポール・グラスの『バニー・レークは行方不明』が！！
<<新作成ジャンル別ページ>>
現在、ジャンル別で、いろいろとご紹介したく、まとめるページを順次製作しております。今週新たに作成しましたページは、以下でございます。
コレクターズ・レーベル系タイトル、スペシャル・プライス・コーナー
1980年代前半サウンドトラック名盤特集
佐藤直紀特集（『BRAVE HEARTS 海猿』関連）
美しいエンニオ・モリコーネ特集（『アンネの追憶』関連）
ボックス・セット＆3枚組以上のタイトル特集
<<こちらのジャンル別ページもございます >>
新世代コンポーザー&現代的スコアサントラ特集
マカロニ・ウエスタン・サントラ・ニューリリース
マカロニ・ウエスタン・サントラ・カタログ
1970年代前半サウンドトラック名盤特集
1970年代後半サウンドトラック名盤特集
60年代70年代のイージーリスニング・テイストのサウンドトラック名盤特集
007ジェームズ・ボンド映画サントラ特集
ミステリー＆サスペンス・サントラ特集
イタリアン・ホラー&ジャーロ 映画サントラ特集
サントラ・ウィークリー 2012年7月6日分
廃盤、在庫限りのタイトルを集めたページ
<<近日特集予定>>
今後、サイケ・サントラ特集、伊SUGARレーベル特集、エイリアン特集、ハリウッド西部劇特集、2000～2010ポップ・サントラ名盤、ハンス・ジマーとその一味特集、海外テレビサントラ特集、ミュージカル・サントラ(歴史的名盤/近年の名盤)特集等を予定しております。
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