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スティーヴィー・ワンダー「ステイ・ゴールド」も収録の『アウトサイダー』サントラ発売!

アウトサイダー フランスの新興コレクターズ系サントラ・レーベルのMUSIC BOXが、意外なところの大物をリリース!

なんと『アウトサイダー』のサントラを、あの、スティーヴィー・ワンダーによる主題歌「ステイ・ゴールド」も収録しての発売という大事件!

スーザン・エロイーズ・ヒントンが1967年16歳の時に発表した青春小説の金字塔を(ちなみに『ランブルフィッシュ』もヒントン原作)、1983年にフランシス・コッポラ(当時は、この名義)が映画化。

C・トーマス・ハウエル、ラルフ・マッチオ、マット・ディロン、ダイアン・レイン、レイフ・ギャレット、ロブ・ロウ、エミリオ・エステヴェス、パトリック・スウェイジ、トム・クルーズ・・・と、この後、さまざまなヒット作の主役をはる若きスターたちが大集合し、『ワン・フロム・ザ・ハート』からスタイルを一新しての新たなコッポラの映画世界を提示した(驚くべきだが、『ワン・フロム・ザ・ハート』の翌年に『アウトサイダー』を撮っており、ブランクはほぼないのだ)。

音楽は、フランシスの父、カーマイン・コッポラ。そして、カーマインによるメインテーマのメロディに自ら歌詞をつけて、ノスタルジックに歌ったのが、スティーヴィー・ワンダー。歌のタイトルは「ステイ・ゴールド」。

だが、この名曲はシングル盤の形でさえリリースはされず、公開当時、サントラ盤LPもイタリアで発売されたのみ(「ステイ・ゴールド」はスティーヴィーの歌ではなく、ビル・ヒューズが歌いなおしたもの)であった。日本では、タイロン橋本が日本語詞で歌ったシングルが発売された。

サントラCDは、1989年に、イギリスのサントラ老舗レーベルのシルヴァ・スクリーンが一度リリースしているが、こちらにも、スティーヴィーの歌は収録されていない。「ステイ・ゴールド」は、のち、スティーヴィー・ワンダーのベスト盤で、収録される機会が出るようにようやく、なった。(有名な映画用オリジナル主題歌でありながら、アーティストのベスト盤でようやく収録される、という例は少なくない。リタ・クーリッジの「ラヴ・ケイム・フォー・ミー」(『スプラッシュ』)、スティーヴン・ビショップ「サムホエア・イン・ビトウィーン」(『チャイナ・シンドローム』)、ヘレン・レディ「ベスト・フレンド」(『エアポート’75』などが、その一例である。

ということで、初めて、スティーヴィー・ワンダー版の「ステイ・ゴールド」も収録された形でのサントラ盤は貴重である。さすが、この名作の、2013年で公開30年を記念してのサントラのスペシャルな復刻である。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2013年02月15日 16:00