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名バリトン、ディートリヒ・ヘンシェルによる最新盤は、マーラーの歌曲集

掲載: 2013年04月15日 15:37

更新: 2013年04月15日 16:28

ディートリヒ・ヘンシェル

“EVIL PENGUIN RECORDS”
ヘンシェルの知的で力強い声
ベレゾフスキーのオーケストラを思わせるピアノ

マーラーの「子供の不思議な角笛」の詩に基づく歌曲を集めた注目盤!

「子供の不思議な角笛」は、ブレンターノらが収集したドイツの民衆歌謡。
マーラーは、この歌詞に基づいた歌曲を多数作曲(歌曲全体の約半数)しており、これらは歌曲集「若き日の歌」、「子供の魔法の角笛」、「最後の7つの歌」にばらばらに収められています。
ヘンシェルは、「マーラーが、自作の「子供の不思議な角笛」による歌曲に統一性をもたせていたかどうかは分からないけれど、これらの底に横たわる共通のドラマトゥルギーのようなものを発見できるのでは」、と考え、「子供の不思議な角笛」の歌曲だけを集めて録音を行いました。「子供の不思議な角笛」の歌詞自体は一見すると平易ですが、その背後には不気味な闇が広がっています(マーラーの音楽はまさにこの闇に焦点を当てているといえるでしょう)。
詩の内容が戦いであれ、おとぎばなしであれ、愛についてであれ、これらの詩は、すべての幸せは不幸と表裏一体、禍福は糾える縄のごとし、的要素があります。ベレゾフスキーの懐が深く情景感たっぷりのピアノが、さながらオーケストラのように大きなうねりとなって、ヘンシェルが歌う詩の世界を見事に増幅させています。

マーラー:「子供の不思議な角笛」による歌曲全曲
【曲目】
死んだ鼓主
ラインの伝説
たくましい想像力
私は緑の中を楽しく歩いた
別離と忌避
番兵の夜の歌
外へ、外へ!
シュトラスブルクの砦に
塔の中の囚人の歌
むだな骨折り
うぬぼれ
不幸なときの慰め
少年鼓手
夏に小鳥はかわり
この世の生活
魚に説教するパドゥヴァの聖アントニウス
いたずらな子をしつけるために
もう会えない
だれがこの歌を作ったのだろう
美しいトランペットが鳴り響く所
高い知性への賛美
原光
【演奏】
ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン)
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
【録音】
2012年5月22~27日、ロッテルダム

カテゴリ : ニューリリース