ヘレヴェッヘ&シャンゼリゼ管~モーツァルト:交響曲第39~41番
掲載: 2013年05月31日 10:53
更新: 2013年05月31日 11:00

待望の来日公演と前後して、大注目の2枚組新譜が登場!
なんとヘレヴェッヘ指揮によるモーツァルト:交響曲録音が、自主制作レーベル“Phi”よりリリリース。
古楽器使用のオケの特性を活かした大注目盤が誕生です。
【曲目】
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756~1791):
1. 交響曲 第39番 変ホ長調 KV543
2. 交響曲 第40番 ト短調 KV550
3. 交響曲 第41番 ハ長調 KV551「ジュピター」
【演奏】
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
シャンゼリゼ管弦楽団(古楽器使用)
壮大さ、統一感、泰然自若の「疾走する哀しみ」耳をそばだてるべき解釈、ここに!
レオンハルト&アルノンクールのバッハ・カンタータ全曲録音に合唱指揮者として起用されたのも数十年前、古楽大国ベルギーの先端であらゆる演奏家たちを牽引する立場にあるフィリップ・ヘレヴェッヘの快進撃は今や、決して古楽にとどまらない広がりをみせています。
自主制作レーベル“Phi”を立ち上げてから4年目に突入、カタログ全9タイトルは現在ほぼすべてが『レコード芸術』誌で特選。しかも2枚に1枚は必ずバッハの録音で、合唱畑から育ってきた技量をいかんなく発揮、彼との絶大な信頼感で結ばれている演奏者たちと、稀有の一体感で音楽をつむぎあげてゆくヘレヴェッヘの「呼吸」の泰然自若さは、たとえその演目がベートーヴェンやドヴォルザークの巨大な管弦楽付き合唱曲であろうと、いっさい変わることがないのです――最小限の微妙な表現差で、とてつもないスケール感を描き出してみせる、その音楽性の深まり。この6月の来日公演での期待感もいや増しに高まるところ、なんと来日公演曲目(モーツァルトの「ジュピター」と「レクィエム」)を意識したかのような、待望すぎるモーツァルト交響曲の録音がリリース。
思えば、ヘレヴェッヘはこれまでベート―ヴェン(現代楽器)やブルックナー(古楽器)、マーラー(古楽器)...といった19世紀以降の交響曲の録音こそしてきたものの、古典派交響曲の録音はなんと、おそらくこれが初(ヘレヴェッヘでモーツァルトといえば、なによりもまず“HMF”の「レクィエム」と「ハ短調ミサ」が思い浮かぶところですが)。
ひとつひとつ深い彫琢、凄腕の古楽奏者たちとともに細かなフレーズまでいっさいおろそかにしない丁寧な作品解釈がありながら、全体としてはなんと自然な、なんと作品そのものに歌わせるような、それこそ日常のことばで話しかけるようなモーツァルトの世界が広がっている…。ピリオド奏法をことさらに意識した団体がしばしばみせるエッジの効いた先鋭性とも違う、かといって現代楽器のスケール感ともまるで違う、ただひたすら濃やかな音楽愛で、いつくしむように紡がれてゆくモーツァルトの、なんという説得力。
※オビ付き仕様により解説全訳付
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