リヒテル&ムラヴィンスキーによる圧倒的なチャイコフスキー
掲載: 2013年06月11日 16:54
更新: 2013年06月11日 17:13

チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は、このディスクだけで十分!
世にも貴きリヒテルとムラヴィンスキーの神業がSACDで蘇る!
名盤の誉れ高いリヒテルとムラヴィンスキーによるチャイコフスキーのピアノ協奏曲が、放送用オリジナル・マスターからSACD化されました。※SACDハイブリッド盤
これが言葉にできない出来。マスター音源に起因する経年劣化はあるものの、エネルギーとオーラが50年の時を経て、少しも弱まることなく圧倒します。
40代半ばだったリヒテルは、若々しいスピード感と情熱あふれ、まさに神業。後のカラヤンとの名盤以上の真摯さとストイックさが凄絶に伝わります。
しかし、それ以上に目を見張らされるのがムラヴィンスキーのバック。
リヒテルが相手ながら、全体を完全にムラヴィンスキー節にしてしまう強烈さ。
冒頭からこの名作のイメージを一新させられる解釈と雄弁さで、その個性と存在感、大きく筋肉質な音楽作りは今日のどの指揮者も真似できぬレベル。全く甘くない男性的解釈に目から鱗が落ちます。これぞソ連時代の最高水準演奏と言えましょう。
とにかくその凄さは聴けばわかります。この世のチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番の録音をすべて葬っても良いとさえ思ってしまう、神棚に置くべき音楽史上の宝です。
「悲愴」はユニバーサル音源の名盤中の名盤。B-channel ステレオ化で音像も広がり、ますます音楽作りの大きさが映えます。
全体をおおう緊張感と異様な雰囲気が増し、センチメンタリズムのかけらもない冷徹さながら、ムラヴィンスキーの人柄あふれる、こちらも音楽史上の至宝。一番の宝物にしたいアルバムです。
【曲目】
チャイコフスキー:
1)ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23
[録音:1959年7月24日/レニングラード・スタジオ]
2)交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
[録音:1956年6月/ウィーン・コンツェルトハウスザール・スタジオ]
【演奏】
スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)、レニングラード・フィル
(SACD Hybrid)
MONO
B-channel Stereo
78’37”
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