祝、85歳!ゲイリー・グラフマンの芸術【完全生産限定盤】
掲載: 2013年07月01日 12:26
更新: 2013年07月01日 12:41

『ゲイリー・グラフマン~ザ・コンプリートRCA&コロンビア・アルバム・コレクション』
「ゲイリー・グラフマンほど、フレージングに関して才能を持つピアニストに出会ったことはありません。また、ゲイリー・グラフマンは偉大なピアニストというだけでなく、人間としても偉大であり、素晴らしい師であり、最も思いやりのある人物でもあります。もしグラフマン先生の教えがなかったら、今の私はなかったかもしれません。」―――ラン・ラン
巨匠ゲイリー・グラフマンがRCAとコロンビアに残した全録音をCD24枚に集大成。
第2次大戦後のアメリカのクラシック・ピアノ界を牽引してきた大ピアニストの偉大な足跡を集大成。世界初CD化多数。
ラン・ランやユジャ・ワンらの師として有名なアメリカを代表するピアニスト、ゲイリー・グラフマン。1928年ニューヨーク生まれ。3歳よりピアノを始め、7歳でカーティス音楽院に入学し、イザベル・ヴェンゲローヴァに師事しました。17歳で同音楽院を卒業し、オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団と共演しデビュー。その後ホロヴィッツやゼルキンのもとでさらに研鑽を積み、マールボロ音楽祭など数多くのコンサートや録音を積極的に行いました。1979年に右手を故障するも1980年にカーティス音楽院で教育活動に着手。1993年にローレムの左手のためのピアノ協奏曲を初演し、その後数多くの彼のために書かれた作品を初演してきています。1995~2005年にカーティス音楽院院長に着任、現在でも世界中のマスタークラスなどに迎えられ、ピアノだけでなく室内楽などの若手の指導にも力を入れています。
この24枚組のボックスセットは、グラフマンの85歳を記念して編まれたもので、コロンビアとRCAに録音された全てを収録しています。1956年、シューベルト「さすらい人幻想曲」とプロコフィエフのソナタ第2番・第3番を収録したアルバムでRCAからのデビューを果たし、それ以後1979年のウディ・アレンの映画『マンハッタン』のサウンドトラック盤(「ラプソディー・イン・ブルー」のみ参加)に至るまで、協奏曲、室内楽、そしてソロに多彩な録音を残しています。ヴァン・クライバーン、ルービンシュタイン、ホロヴィッツ、ゼルキン、カザドゥシュ、グールドら、同時代にグラフマンと同じレーベルに所属していた名ピアニストたちの存在の陰で、再発売やCD化がきちんとなされないまま長い間顧みられなかったグラフマンの名盤が一挙に蘇ります。
協奏曲では、ミュンシュ指揮ボストン響(ブラームス第1番、ショパン第1番)、ヘンドル指揮シカゴ響)ベートーヴェン第3番)、セル指揮クリーヴランド管(チャイコフスキー第1番、プロコフィエフ第3番)、バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル(ラフマニノフ第2番、パガニーニ狂詩曲)、オーマンディ指揮フィラデルフィア管(チャイコフスキー第2番、第3番=西側での初録音)など、当時のアメリカの五大メジャー・オケとの共演を残したおそらく唯一のピアニストです。
室内楽ではアメリカ人として初めてエリーザベト王妃コンクールで優勝したバール・セノフスキー(1926~2002)との共演になるデュオとトリオが1枚ずつあります。
ソロ・アルバムでは、「展覧会の絵」やプロコフィエフのソナタ、ラフマニノフなど、師ヴェンゲローヴァ直伝のロシア音楽での名演が光るほか、ベートーヴェン、シューマン、シューベルト、リスト、ショパンなどのスタンダードなレパートリーにおける堅固な造形性、思い入れを排した純粋な音楽性が聴きものです。
<本盤の特長>
・各ディスクは初出LPデザインの紙ジャケットに封入
・レーベルデザインも初出LPのものを採用
・クラムシェル・ボックス入り(サイズ:縦5.5 cm×横12.8 cm×高さ12.8 cm)
・オールカラー64ページの別冊解説書つき(前書き:ラン・ラン、解説:ジェッド・デイストラー、未発表写真、詳細な録音データを網羅したトラックリスティング)
【曲目】
<CD1>
シューベルト:『幻想曲ハ長調「さすらい人」Op.15』
プロコフィエフ:『ピアノ・ソナタ第2番ニ短調Op.14』『ピアノ・ソナタ第3番イ短調Op.28「古い手帳から」』
(録音:1955~1956年)
<CD2>
プロコフィエフ:『ピアノ協奏曲第3番ハ長調Op.26』『交響曲第1番ニ長調Op.25「古典」』*
~エンリケ・ホルダ(指揮) サンフランシスコ交響楽団(録音:1957年)
*はグラフマンの演奏ではありません
<CD3>
シューマン:『ピアノ・ソナタ第2番ト短調Op.22』『ロマンス 嬰ヘ長調Op.28-2』『交響的練習曲Op.13』
(録音:1957年)
<CD4>
ブラームス:『ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15』
~シャルル・ミュンシュ(指揮) ボストン交響楽団(録音:1958年)
<CD5>
ショパン:『バラード第1~4番』『アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 変ホ長調Op.22(ピアノ独奏版)』
(録音:1958年)
<CD6>
ベートーヴェン:『ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37』
~ワルター・ヘンドル(指揮) シカゴ交響楽団(録音:1959年)
<CD7>
リスト:『愛の夢 第3番Op.62-3』『3つの演奏会用練習曲集第3番変ニ長調「ため息」』『ハンガリー狂詩曲第11番イ短調』『巡礼の年第2年「イタリア」より第2番「 物思いに沈む人」』『コンソレーション第3番変ニ長調』『パガニーニによる大練習曲集S.141』
(録音:1959~1960年)
<CD8>
ショパン:『ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11』『アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 変ホ長調Op.22(ピアノと管弦楽の協奏曲版)』
~シャルル・ミュンシュ(指揮) ボストン交響楽団(録音:1960年)
<CD9>
フォーレ:『ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調Op.13』『ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調』
~バール・セノフスキー(Vn) (録音:1959年)
<CD10>
ムソルグスキー:『展覧会の絵』
バラキレフ:『イスラメイ』
(録音:1962年)
<CD11>
プロコフィエフ:『ピアノ・ソナタ第2番ニ短調Op.14』『ピアノ・ソナタ第3番イ短調Op.28「「古い手帳から」」
ラフマニノフ:『練習曲集「音の絵」より第9番Op.33-9』『舟唄 ト短調Op.10-3』『前奏曲集Op.32よりイ短調と嬰ト短調』『前奏曲集Op.28よりト短調』『エレジー Op.3-1』『道化役者 Op.3-4』
(録音:1962年)
<CD12>
ブラームス:『ピアノ三重奏曲第2番ハ長調Op.87』
ベートーヴェン:『ピアノ三重奏曲第11番 ト長調 Op. 121a 「仕立て屋カカドゥ」の主題による変奏曲とロンド』
~バール・セノフスキー(Vn), シャーリー・トレペル(Vc) (録音:1959~1960年)
<CD13>
ラフマニノフ:『ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18』
~レナード・バーンスタイン(指揮) ニューヨーク・フィルハーモニック(録音:1964年)
<CD14>
シューベルト:『幻想曲ハ長調「さすらい人」Op.15』『ピアノ・ソナタ ハ短調D.958*』
(録音:1965年, 1963年*)
<CD15>
チャイコフスキー:『ピアノ協奏曲第2番ト長調Op.44』『ピアノ協奏曲第3番変ホ長調』
~ユージン・オーマンディ(指揮) フィラデルフィア管弦楽団(録音:1965年)
<CD16>
プロコフィエフ:『ピアノ協奏曲第3番ハ長調Op.26』『ピアノ協奏曲第1番変ニ長調Op.10』『ピアノ・ソナタ第3番イ短調Op.28「古い手帳から」*』
~ジョージ・セル(指揮) クリーヴランド管弦楽団(録音:1966年, 1962年*)
<CD17>
シューマン:『謝肉祭 Op.9』『交響的練習曲Op.13』
(録音:1964~1965年)
<CD18>
ブラームス:『パガニーニの主題による変奏曲Op.35』『ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOp.24*』
(録音:1967年, 1965年*)
<CD19>
チャイコフスキー:『ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23』
~ジョージ・セル(指揮) クリーヴランド管弦楽団(録音:1969年)
<CD20>
ベートーヴェン:『ピアノ・ソナタ第21番ハ長調Op.53「ワルトシュタイン」』『ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57「熱情」*』
(録音:1968年, 1970年*)
<CD21>
ショパン:『スケルツォ第2番変ロ短調』『前奏曲第15番変ニ長調「雨だれ」』『前奏曲第24番ニ短調』『バラード第1番ト短調』『アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 変ホ長調Op.22(ピアノ独奏版)』『夜想曲第7番嬰ハ短調』『夜想曲第8番変ニ長調』
(録音:1963~1971年)
<CD22>
ベートーヴェン:『ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110』『ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111』
(録音:1975年)
<CD23>
ベンジャミン・リース:『ピアノ・ソナタ第4番』
バルトーク:『組曲Op.14』
プロコフィエフ:『ピアノ・ソナタ第2番ニ短調Op.14』
(録音:1962~1967年)
<CD24>
ガーシュウィン:『ラプソディー・イン・ブルー』
~ゲイリー・グラフマン(P), ズービン・メータ(指揮) ニューヨーク・フィルハーモニック
ガーシュウィン(トム・ピアソン編):『ランド・オヴ・ザ・ゲイ・キャバレロ』『サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー』『アイヴ・ガット・ア・クラッシュ・オン・ユー』『ドゥー、ドゥー、ドゥー』『マイン』『ヒー・ラヴズ・アンド・シー・ラヴズ』『ブロンコ・バスターズ』『オー、レイディ・ビー・グッド』『ス・ワンダフル』『ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ』『スウィート・アンド・ロウ=ダウン』『ブルー、ブルー、ブルー』『エンブレイサブル・ユー』『ヒー・ラヴズ・アンド・シー・ラヴズ』『ラヴ・イズ・スウィーピング・ザ・カントリー~ランド・オヴ・ザ・ゲイ・キャバレロ』『ストライク・アップ・ザ・バンド』『バット・ノット・フォー・ミー』
~ディック・ハイマン(P), ミルト・ヒントン(Cb)、エリック・コーエン(Drums), ルイス・エリー(Vn)、ブライアン・クーニン(G), ズービン・メータ(指揮) ニューヨーク・フィルハーモニック(録音:1979年)
【演奏】
ゲイリー・グラフマン(P)
カテゴリ : ニューリリース