【ONDINE】五嶋みどりの最新盤は、エッシェンバッハとのヒンデミット
掲載: 2013年07月09日 14:09
更新: 2013年07月09日 14:32

2013年はヒンデミット(1895-1963)の没後50年にあたります。
ONDINEレーベルはこれを記念して、エッシェッバッハ指揮によるNDR北ドイツ放送交響楽団と、現代最高のヴァイオリニスト、五嶋みどりによる「ヴァイオリン協奏曲」をリリース。この曲は難解な作品と言われていますが、過去にもオイストラフやスターン、カヴァコスなど名だたる名手たちが手掛けている作品であり、この演奏も一つの記念碑として後世に残るものとなるでしょう。1939年、その前年にスイスに亡命したヒンデミットが書いたこのヴァイオリン協奏曲は、戦争の影を反映しているとはいうものの、曲想は至って明るく勢いがあり、オーケストラ・パートもヴァイオリン・パートも極めて充実した書法で書かれています。ヴァイオリンの技巧の見せ所も多く、素晴らしく聴きごたえのある作品であることは間違いありません。エッシェンバッハとMIDORIの息詰まる対話をお楽しみください。ボストン交響楽団創立50周年記念の委嘱作品である「協奏音楽」と「ウェーバーの主題による~」の2曲のカップリングも嬉しい1枚です。
パウル・ヒンデミット:作品集
【曲目】
1-4.ウェーバーの主題による交響的変容(1943)
5-7.ヴァイオリン協奏曲(1939)
8-9.弦楽と金管のための協奏音楽 Op.50(1930)
【演奏】
五嶋 みどり(ヴァイオリン)
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)
NDR北ドイツ放送交響楽団
【録音】
2011年12月23日…8-9
2012年10月24.26日…1-7
以上、ハンブルク ライスハレ ライブ録音
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※【Ondine】同時期、入荷予定注目新譜のご紹介
ドミトリ・ショスタコーヴィチ:作品集
【曲目】
1.バラード「ステパン・ラージンの処刑」
2.組曲「ゾーヤ」
3.フィンランドの主題による組曲
【演奏】
シェンヤン(バスバリトン…1)
マリ・パロ(ソプラノ…3)
トーマス・カタヤーラ(テノール…3)
ラトヴィア国立合唱団
ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)
【録音】
2013年3月22-23日、ヘルシンキ・ミュージック・センター
1964年にモスクワで初演された「ステパン・ラージンの処刑」は1600年代に実在したドン・コサックの首領のステパン・ラージンが理想の「コサックの国」を実現するため、ロシア政府に反逆するも失敗、捕えられて処刑されるまでを描いた作品です。ショスタコーヴィチ(1886-1975)は合唱とバリトン独唱を用い、悲劇的で嘲笑的な描写を見事に描きだしています。組曲「ゾーヤ」は1944年の作品。18歳の党員ゾーヤの悲劇を描いた映画のための音楽です。「フィンランドの主題による組曲」は1939年に作曲されながらも総譜が行方不明となっていたもので、2001年になってようやく発見、初演された作品で、フィンランド民謡が使われた興味深い音楽です。アシュケナージと、素晴らしい声楽家たちが繰り広げる熱い演奏で。
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