【Continuo Classics】青柳いづみこ~パリ国立高等音楽院で収録された最新盤
掲載: 2013年08月07日 12:53
更新: 2013年08月07日 13:36

十八番のドビュッシーほか、近代フランスのヴァイオリン・ソナタを
名手ジョヴァネッティと共演した注目盤!
ピアニスト、文筆家、音楽研究家と幅広く活躍する世界的ピアニスト、青柳いづみこが新譜をリリース!
青柳が造詣深いドビュッシーと同期の作曲家である、ガブリエル・ピエルネの生誕150周年を記念し、世紀末フランスに生きた作曲家たちが残した珠玉のヴァイオリン・ソナタを収録した内容です。
マルセイユ音楽院で共に研鑽を積み、2009年よりデュオとして活動を共にしている名手、クリストフ・ジョヴァニネッティと共に、近代フランスの響きに焦点を当てたプログラムで魅せてくれます。
G.ピエルネ(1863~1937)は、パリ音楽院でマスネに作曲を、フランクにオルガンを学んだ音楽家。彼のヴァイオリン・ソナタは、当時の名手ティボーのために捧げられたもので、師フランクの響きも色濃い作品。抒情的な旋律が美しく、輝かしいヴァイオリン・ソロと繊細なピアノ伴奏が織りなす美しいアンサンブルは絶品です。
ドビュッシーの「吟遊詩人(ミンストレル)」は、前奏曲第1集の12曲目に収録されている作品。ヴァイオリン奏者のA.アルトマンがヴァイオリンとピアノのために編曲したものを、ドビュッシーが手直しした版での演奏になります。ヴァイオリンのピッツィカートやスピッカートの表現力を上手く活かした編曲で、作品を通して印象的なおどけたリズムと旋律の魅力を存分に感じられます。
4曲目の「セレナーデ」は、音楽学者のロバート・オーリッジが素描を発見した未完の作品。1890年代に作曲されたものと思われますが、本アルバムに収録されているのは、オーリッジがこの素描から復元されたものです。ドビュッシー研究家としても活躍する青柳の意気込みも感じられましょう。
これらに加え、本アルバムではフォーレのヴァイオリン・ソナタも収録。世紀末フランス音楽の繊細かつ美しい響きをたっぷりと堪能出来るアルバムに仕上がっています。
かのイザイ四重奏団の発足メンバーの一人、名手ジョヴァニネッティの卓越したヴァイオリン・ソロも聴き逃せません!
【青柳いづみことクリストフ・ジョヴァネッティ】
マルセイユ音楽院時代、ピエール・バルビゼのもとで学んでいた頃から共演をしていた。卒業後、演奏と執筆を両立させる希有な存在として注目を集めており、これまでリリースした9枚のCDが『レコード芸術』誌で特選盤となるほか、師安川加壽子の評伝『翼のはえた指』で第9回吉田秀和賞受賞をはじめ、執筆の分野でも数々の賞を受賞。
ジョヴァネッティは、イザイ、およびエリゼ四重奏団の発足メンバーとして活躍、室内楽の分野を中心に活躍。ふたりがデュオを組み始めたのは2009年、それ以来フランスと日本を中心に多くのリサイタルを行い、好評を博している。
『ミンストレル』
【曲目】
ドビュッシー:
(1)前奏曲第1 集より「吟遊詩人」(ヴァイオリンとピアノのための編曲版)
(2)レントより遅く(レオン・ロケ編曲)
(3)ヴァイオリンとピアノのソナタ
(4)セレナーデ(ドビュッシーの素描をもとに、R.オーリッジにより復元された作品)
(5)ピエルネ: ヴァイオリン・ソナタ ニ短調op.36
(6)フォーレ: ヴァイオリン・ソナタ第1 番 イ長調op.13
【演奏】
青柳いづみこ(Pf)
クリストフ・ジョヴァニネッティ(Vn)
【録音】
2013年3月14-16日、パリ国立高等音楽院
※日本語解説付
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