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“ポケット一杯の歌心”がここに。ミンディ・グレッドヒル5作目

掲載: 2013年10月04日 15:06

Mindy Gledhill

 

カリフォルニアに生まれ、現在はユタ州プロボで活動を続ける女性SSW、ミンディ・グレッドヒルの通算5枚目にあたる『ポケットフル・オブ・ポエトリー』が掛け値なしの素晴らしさです。シンガーとしての側面がクローズアップされた初期の2作を経て、自らのソングライティングのセンスや、その天性の歌声の魅力を存分に発揮した、事実上のデビュー作と言うべき大名作『アンカー』は、“ワンピ”に“スニーカー”に“傘ジャンプ”のジャケットの素晴らしさも相まって、ここ日本でもヒット。その後、自身の子供達の為に吹き込んだクリスマス・アルバム『ウィンター・ムーン』に続き発表された、全曲オリジナルの作品が本作『ポケットフル・オブ・ポエトリー』です。

『アンカー』の延長線上にある、心安らぐようなメロディと彼女のコケティッシュな歌声を軸にしたアコースティック・ポップ・サウンドはそのままに、程よくヴィンテージな雰囲気で味付けされた音色はより彩りを加えたステキなモノで、全編が素晴らしすぎる仕上がりです。

オープニングを飾る、キラキラとコロコロと転がるようなラブリーなポップソングのタイトル曲「01. ポケットフル・オブ・ポエトリー」を聴くだけで、期待は確信へと変わるはずです。愛らしくも芯の通ったミンディの歌声が、“ポケット一杯の歌心”を紡ぎ出す瞬間、一気に彼女が描き出す世界観に惹き込まれてしまいます。軽快なバンジョーの音色と“パッパラ~”コーラスがキャッチーに響く「02. トラブル・ノー・モア」、3rdアルバム『アンカー』に収録の人気曲「カリフォルニア」から繋がるような、華麗なストリングスが美しいトラベル・ソング「03. アイ・テイク・フライト」と言う流れだけでも、彼女の底知れぬ才能が、さらに開花していることに気付くでしょう。

日常のふとしたことをセンス溢れる言葉を選んで描いた歌詞も秀逸で、ラストを穏やかに、優雅に飾るワルツのお休みソング「10. ベッドタイム・ソング」まで、枚挙に暇が無い名盤に仕上がっています。