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3.ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン~「LFJ2014」10人の作曲家 

LFJベートーヴェン

毎年、恒例となりました「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭」。2014年のテーマは10回記念「祝祭の日~Jours de Fêtes~」。
10人の作曲家たちが10回目を祝うパーティに集まる、ことをルネ・マルタンはまず考えました。そして付けられたのが「Jours de Fêtes(ジュール・ド・フェット)」というタイトル。「Fêtes」は「Festival=祝祭」を意味し、「Jours」は「La Folle Journée」の「Journée」と同じく「日」を意味します。
これは、フランスの映画監督・俳優であるジャック・タチのコメディ映画「Jour de Fête(邦題:のんき大将脱線の巻)」から引用したもの。コミカルで、観ると幸せになるイメージをルネはそこに重ねたのです。1949年の公開当時、本作はモノクロ上映でしたが、実はフランス最初の長編色彩映画として撮影されていました。その革新性も、ルネ・マルタンを刺激したのかもしれません。また、フランスで若者が「フェット(Fête)しよう」と使うときは「パーティしてはじけよう」という意味があります。
10回目を迎える「熱狂の日」。ぜひ一緒にフェットしましょう!(東京国際フォーラム)
ルネ・マルタンが紹介する10人の作曲家たち 3
深い感動を約束するクラシックの偉大な巨人
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
モーツァルトに憧れて音楽の都であるウィーンへやってきたベートーヴェンは、音楽史の偉大なる巨人ですね。その影響力は現代にまで及ぶ強いものであり、彼の音楽に力づけられた人もたくさんいると思います。有名な話ですが、彼は生涯の半ばで耳がどんどん聞こえなくなっていきました。そのため自分の殻へ閉じこもってしまうような性格になりましたけれど、一方で博愛の精神が芽生え、音楽を書く原動力になったことも確かなのです。彼の作品はヒューマニズムにあふれており、みなさんを深い感動へと導いてくれることでしょう。今回は、ベートーヴェンの熱狂的ファンだったモシェレスも連れてきてくれます。なかなか聴けない彼の音楽も素晴らしいんですよ。
演奏される曲目
交響曲第3、5番
《レオノーレ》序曲第3番
序曲《コリオラン》
ピアノ協奏曲第3、5番
ヴァイオリン協奏曲
ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲
ロマンス第2番
ピアノ・ソナタ第9、19、20、21、23、26、29、30、31、32番
ディアベッリのワルツの主題による33の変奏曲
ヴァイオリン・ソナタ第5、6、7、8、9、10番
チェロ・ソナタ第5番
ピアノ三重奏曲第5、6、7番
弦楽四重奏曲第7、8、10、11番
七重奏曲変ホ長調Op.20、ほか

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掲載: 2014年02月22日 18:00