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マリーザ・モンチ、リオでのライヴを収録したCD&DVD

Marisa Monte

マリーザ・モンチ。デビュー当時より才色兼備の卓越した創造性が「マリーザ・モンチ現象」と言われ、まさに世紀の女性シンガーとしての地位を確立。5年ぶりのスタジオ・レコーディングとなった2011年前作「O QUE VOCE QUER SABER DE VERDADE(あなたが本当に知りたいこと)」の大ヒットを経て、2012-2013年に渡りブラジル各地で盛大なライブ・ツアーを敢行。そして発売となる今作は、そのツアーから2013年8月3日、リオ・デ・ジャネイロ市立芸術劇場大ホール(Grande Sala da Cidade das Artes no Rio de Janeiro)で開催されたステージをパッケージした、全ブラジル・ファン必携のタイトルだ。2002年に「トリバリスタス」を組んだアルナルド・アントゥネス、カルリーニョス・ブラウンとの楽曲が中心となるあたりに、やはりこの二人がマリーザの音楽との関わりが深いことをを改めて実感できるレパートリー。「現象」の時代を象徴する1990年代から2000年までのヒット曲のほか、1950-60年代の古典へのマリーザ流アプローチも3曲収録。清々しい美声の中に認めたメッセージ、そして妖艶なヴォイス・ワークと圧倒的な存在感がどの曲からもにじみ出ているのは間違いない。気になる同行ミュージシャンのトピックは、プピーロ(ドラム)、ルシオ・マイア(ギター)、デンゲ(ベース)という、マンギ・ビートで一世を風靡した人気グループ「ナサォン・ズンビ」のメンバーを「パワー・トリオ」と位置づけて基幹に配している点。このパワフルなトリオがマリーザを強力バックアップ。その他に、ダヂなどマリーザ・サウンドを作り上げてきた名士、さらにはストリング・カルテットやバンドネオンも挿入され、ノスタルジーな一面も見事に展開している。全ブラジル・ファンに捧げるマスター・ピース!

 

掲載: 2014年05月22日 18:10