『アルタード・ステーツ　未知への挑戦』音楽ジョン・コリリアーノの衝撃的サントラ傑作CD発売!

ララランド・レコーズより、ジョン・コリリアーノによる映画音楽の傑作『アルタード・ステーツ　未知への挑戦』のサウンドトラックCDが発売!

『恋する女たち』『マーラー』『バレンチノ』など、独特の絢爛かつ退廃美的かつエロティックな題材及び映像で、独自の世界を確立していたイギリスの鬼才ケン・ラッセルがなんとSFを手掛ける、ということで、この作品で、初めてその甘い毒のようなラッセル・ワールドに触れた映画ファンも少なくなかったことだろう。

学者自身が精神の中ではまりこんでいく、太古の世界。次第に、幻想と現実の区別がつかなくなっていく。『卑怯者の勲章』や『ネットワーク』の脚本家パディ・チャイエフスキーの原作・脚本、撮影は『ローリング・サンダー』そして本作の後に『ブレードランナー』『ストップ・メイキング・センス』を撮るジョーダン・クローネンウェスといったスタッフとともに、思索的SFが創り上げられる。

主演は名優としての地位を確立していくウィリアム・ハートだが本作が、劇場用映画初主演作。学者の妻役には『ペーパーチェイス』や『クワイヤボーイズ』などにも出演していたブレア・ブラウンで、彼女もこの作品で、ハリウッドでも知名度が上がり、『Oh!ベルーシ絶体絶命』や『君がいた夏』など、活躍の場を広げていく。

そして、この映画のポイントのひとつが、音楽であった。現代音楽の世界で活躍していたジョン・コリリアーノが初めて映画音楽を担当することとなり、アカデミー賞オリジナル・スコア部門でノミネートもされたこの作品は、コリリアーノの名前をより広める代表作となっている。

不安げながら美しい愛のテーマ、そして圧倒的なスケールで怒涛の狂乱の世界を繰り広げるオーケストラ・サウンド。その迫力ある展開は、ジェリー・ゴールドスミスのスコアのファンあたりにもおすすめのエネルギッシュな作品となっている。

関連作品は、やはり、幻想的な作品を。