リフシッツが「ゴルトベルク」に帰ってきた!~J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 再録音
掲載: 2014年12月10日 19:14

1994年、当時18歳だったコンスタンチン・リフシッツがグネシン音楽学校の卒業記念で弾き大騒ぎとなった「ゴルトベルク変奏曲」。その数日後に録音されたDenon盤は世界中の評判となり、グラミー賞にもノミネートされました。以後、リフシッツの代名詞となっていましたが、20年を経てついに再録音が登場します。
演奏時間はDenon盤より2分ほど長くなっていますが、基本的な解釈は変わっていません。しかし20年来の練り込みと積んできた人生経験が反映され、音楽的な深みと説得力は驚くべき高さとなっています。
「ゴルトベルク変奏曲」といえば、古くはランドフスカ、新しくはグールドの決定的名演が知られていますが、リフシッツはその偉大な先人を辿りつつ、不眠症に悩んでいた駐ドレスデンのロシア大使カイザーリング伯爵のためにバッハが奏した縁にまで立ち返っています。ロシアとの関係を暗示させるその孤高さ崇高さは、アンドレイ・タルコフスキーの映画を観終えた後のような深い感銘を与えてくれます。
とにかく30代でここまで深い世界を描くリフシッツ、ただ者ではありません。21世紀の「ゴルトベルク」像誕生と申せましょう。
(キングインターナショナル)

【収録曲】
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988
【演奏】
コンスタンチン・リフシッツ(Pf)
【録音】
2012年11月27日 ベルリン、ヴュルツブルク高等音楽学校大ホール
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