注目アイテム詳細

名演奏家との共演から新作初演まで~フランス国立管弦楽団 80年の歴史 初出音源満載の8枚組ボックス!

フランス国立管弦楽団80年の歴史

名演奏家との共演から新作初演まで~フランス国立管弦楽団 80年の歴史 初出音源満載の超注目ボックス!

1934年に創立されたフランス国立管弦楽団(創立当時の名称はフランス国立放送管弦楽団)。2014年の創立80年を迎え、貴重な音源を集めた注目ボックスが発売されるはこびとなりました。

なんといっても注目なのは、初出のアバド&アルゲリッチの共演[CD6]ではないでしょうか。アルゲリッチ(1941年生まれ)は65年にショパン・コンクールで優勝し、まさに天才として世界の注目を集めていました。当時やはり若手として注目されていたアバド(1933年生まれ)が指揮したベルリン・フィルとの68年のプロコフィエフとラヴェルの録音は不朽の名盤として名高いもの。この演奏が行われたのは1969年とあって、乗りに乗ったものすごいエネルギーの演奏となっております。他にも、チェリビダッケ、ムーティ、バーンスタインら、どの演奏者をとってもスター級の初出音源が一挙に詰め込まれております。

さらに注目なのが、質の高い音。ina(フランス国立視聴覚研究所/フランスの全ラジオ・テレビの視聴覚アーカイヴ)のアーカイヴの質の高さは、海外音源のほか、近年ではAltusなどのレーベルのリリースでも広く知られるところとなっています。古の、細かなヴィブラートの効いた音色のトランペットから、現代でもなお明るく響く管楽器の音色、安定したヴァイオリンの美しさなど、フランス随一のオーケストラの演奏の変遷を、貴重な演奏でたどることのできる、またとないボックスです!限定盤。

[CD1]は、初代首席指揮者アンゲルブレシュトのドビュッシーで始まります。マニャールの「正義への賛歌」。これは、1944年のパリ解放後第1回の演奏会で演奏されたもので、当時の空気感までもが伝わってくるような貴重な録音です。

[CD2]シューリヒトら名匠のもとで、さまざまな新しいレパートリーに挑戦していた頃。シューリヒトの演奏は素晴らしいSTEREO録音という点でも注目です。

[CD3]チェリビダッケのプロコフィエフは、5月19日の演奏はALTUSからリリースされておりましたが、この演奏は初出。お得意の演目で、ここでもオーケストラを見事にコントロールしています。バーンスタインのシェエラザードも、9月17日の演奏はすでに発売されたことがありますが、9月20日のシャンゼリゼ劇場での演奏は初出。2014年夏に亡くなったマゼールの春の祭典も初出。さすがの職人技が光っています。

[CD4]すべて初出。ヨーロッパに活動の拠点を移したバーンスタインが、ドイツ・グラモフォンと契約、数々の名盤を生み出してゆく頃の共演。同曲の9月17日の演奏はすでに発売されたことがありますが、9月20日のシャンゼリゼ劇場での演奏は初出です。小澤は80年代フランス国立管弦楽団との素晴らしいビゼー演奏などを録音しています。ムーティ十八番のロドイスカも、いくつかリリースはありますが2004年のものは初出です。堂々たるコーダまで、オーケストラを骨の髄まで鳴らしています。ハイドンも注目です。

[CD5]デュトワ(1991-2001年)、マズア(2002-2008年)、ダニエレ・ガッティ(2008-2016年までの予定)ら、20世紀から21世紀にかけての音楽監督の極めつけの名演。

[CD6]フランスの名ヴァイオリニスト、クリスチャン・フェラス(1933~1982)は、とりわけ1950~60年代にかけて著しい活躍ぶりでした。そんなフェラスと、巨匠ヨッフムとの貴重な共演。そして天才アルゲリッチの十八番、プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番!これは見逃せない競演です!!

[CD7]アイザック・スターンもヨーヨー・マも初出音源。泣く子もだまる名曲での直球勝負です。

[CD8]初演(世界初演およびパリ初演)を集めたもの。プレートルのプーランクや、ベリオ夫妻の共演など興味津津です。(キングインターナショナル)

【収録曲目】

【曲目】
STEREO=S MONO=M
※[CD8]の小澤征爾指揮のメシアン:7つの俳諧は、2015年3月20日に新たに収録が判明したものです。

[CD1] フランスの伝統 [1h18'16]
・ドビュッシー:夜想曲〔1. 雲 2. 祭 3.シレーヌ(セイレン)〕[5'07]
デジレ=エミール・アンゲルブレシュト(指揮)、RTF 合唱団
録音:1958年3月20日(ドビュッシー没後40周年祭)、シャンゼリゼ劇場 M
・ラロ:「イスの王」序曲 [12'18]
ポール・パレー(指揮)
録音:1970年11月25日、シャンゼリゼ劇場 S
・ルーセル:バッカスとアリアーヌ [16'36]
シャルル・ミュンシュ(指揮)
録音:1966年1月1日、バーデン=バーデン M
・プーランク:村人の歌 [10'51]
ロジェ・デゾルミエール(指揮)、ピエール・ベルナック(バリトン)
録音:1944年4月24日、サル・ガヴォー M
(ピエール・シェーファー実験的スタジオ録音)
・アルベリク・マニャール(1865-1914):
Hymn to justice(正義への賛歌)op.14 [13'13]
マニュエル・ロザンタール(指揮)
録音:1944年9月28日、シャンゼリゼ劇場 M
(1944年パリ解放後、第1回目のコンサートの記録)

[CD2] 1950年代のレパートリーの拡張 [1h17'58]
・ベートーヴェン:序曲コリオラン [7'25]
カール・シューリヒト(指揮)
録音:1959年3月24日、シャンゼリゼ劇場 S
(フランス国立管弦楽団25周年記念演奏会)[ 既出ALT 210/11]
・マーラー:さすらう若人の歌 [16'16]
カール・シューリヒト(指揮)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
録音:1957年9月9日、ブザンソン市営劇場 M
[ 既出TAH 646]
・R.シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら [15'13]
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1957年10月10日、シャンゼリゼ劇場 M
・アルバン・ベルク:ペーター・アルテンベルクの絵はがきの文による5つの管弦楽伴奏歌曲 op.4 [11'35]
ヤッシャ・ホーレンシュタイン(指揮)、イルマ・コラッシ(ソプラノ)
録音:1953年5月4日、シャンゼリゼ劇場 M
・ラヴェル:2つのヘブライの歌
パウル・クレツキ(指揮)、ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)
録音:1955年12月1日、シャンゼリゼ劇場 M
・ストラヴィンスキー:火の鳥(組曲)[19'26]
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
録音:1956年1月30日、シャンゼリゼ劇場 M

[CD3] ORTF からONFへ
( フランス国立放送管弦楽団からフランス国立管弦楽団へ) [1h16'54]
・プロコフィエフ:ロミオとジュリエット 組曲第1番&第2番(抜粋)[23'53]
〔組曲第2番より- モンダーギュー家とキャピュレット家、少女ジュリエット、
ジュリエットの墓の前のロメオ/第1組曲より- ティボルトの死〕
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
録音:1974年5月29日、シャンゼリゼ劇場 S
・ラヴェル:シェエラザード [17'59]
レナード・バーンスタイン(指揮)、マリリン・ホーン(ソプラノ)
録音:1975年9月20日、シャンゼリゼ劇場 S
・ストラヴィンスキー:春の祭典 [34'57]
ロリン・マゼール(指揮)
録音:1980年7月8日、シャンゼリゼ劇場 S

[CD4] 旅の仲間~バーンスタイン、小澤征爾、リッカルド・ムーティ [1h2'29]
・アンブロワーズ・トマ:レーモンあるいは王妃の秘密の序曲 [9'26]
レナード・バーンスタイン(指揮)
録音:1981年11月21日、シャンゼリゼ劇場 S・ドビュッシー:海 [23'55]
小澤征爾(指揮)
録音:1984年5月28日、シャンゼリゼ劇場 S
・ケルビーニ:「ロドイスカ」序曲 [10'26]
リッカルド・ムーティ(指揮)
録音:2004年1月15日、シャンゼリゼ劇場 S
・ハイドン:交響曲第39番 ト短調 [18'36]
リッカルド・ムーティ(指揮)
録音:2008年3月13日、シャンゼリゼ劇場 S

[CD5] 20世紀から21世紀へ
~シャルル・デュトワ、クルト・マズア、ダニエレ・ガッティ [1h15'21]
・ベルリオーズ:序曲「海賊」[8'16]
シャルル・デュトワ(指揮)
録音:1993年12月3日、シャンゼリゼ劇場 S
・ショスタコーヴィチ:交響曲第1番 ヘ短調 op.10 [31'41]
クルト・マズア(指揮)
録音:2004年9月23日、シャンゼリゼ劇場 S
・ワーグナー:トリスタンとイゾルデより前奏曲と愛の死 [18'50]
ダニエレ・ガッティ(指揮)
録音:2013年10月30日、パルマ王立劇場 S
・ラヴェル:ダフニスとクロエ 組曲第2番 [16'26]
ダニエレ・ガッティ(指揮)
録音:2012年3月28日、シャンゼリゼ劇場 S

[CD6] 頂上決戦その1 [1h0'54]
・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
オイゲン・ヨッフム(指揮)、クリスチャン・フェラス(ヴァイオリン)
録音:1964年4月9日、シャンゼリゼ劇場 M
・プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 op.26
クラウディオ・アバド(指揮)、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
録音:1969年11月12日、シャンゼリゼ劇場 S

[CD7] 頂上決戦その2 [1h19'07]
・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
ユージン・オーマンディ(指揮)、アイザック・スターン(ヴァイオリン)
録音:1972年1月24日、シャンゼリゼ劇場 S
・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 op.104
シャルル・デュトワ(指揮)、ヨーヨー・マ(チェロ)
録音:1993年1月21日、シャンゼリゼ劇場 S

[CD8] 初演[1h14']
・アンリ・デュティユー:交響曲第1番 [31'21]
ロジェ・デゾルミエール(指揮)
録音:1951年6月7日、シャンゼリゼ劇場(世界初演) M
・プーランク:モンテ・カルロの女 [7'31]
ジョルジュ・プレートル(指揮)
デュニス・デュヴァル(ソプラノ)
録音:1961年12月5日、シャンゼリゼ劇場(世界初演) S
・メシアン:7つの俳諧
小澤征爾(指揮)
イヴォンヌ・ロリオ(ピアノ)
録音:1966年9月15日、ブザンソン市営劇場(放送初演) S
・クセナキス:ST 48 [9'32]
ルーカス・フォス(指揮)
録音:1968年10月26日、テアトル・デュ・ラ・ミュジク・ドゥ・パリ(世界初演) S
・ルチアーノ・ベリオ:カルモ [4'40]
ルチアーノ・ベリオ(指揮)、キャシー・バーベリアン(メゾ・ソプラノ)
録音:1976年5月14日、サル・プレイエル(パリ初演) S

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2015年03月05日 13:00

更新: 2015年03月30日 19:00