クリュイタンス『ショスタコーヴィチ:交響曲第11番』シルヴェストリ『同第5番』SACDハイブリッド タワレコ限定 2025年12月26日発売

タワーレコード・オリジナル企画盤 WARNER x TOWER RECORDS
高音質に特化したSACDシリーズ 名盤に相応しい音で蘇る!
<ショスタコーヴィチ没後50年企画>
クリュイタンスの"交響曲第11番"とシルヴェストリ&VPOの同第5番他 名盤2タイトルを最新復刻
国内盤SACDハイブリッド
最新「Definition Series」第72弾 世界初SACD化 代表的名盤を再構築
1. クリュイタンス&フランス国立放送管/ショスタコーヴィチ:交響曲第11番「1905年」(1958年録音)
2. シルヴェストリ&ウィーン・フィル/ショスタコーヴィチ:交響曲第5番、他(1960年録音)
旧EMI音源 新規で192kHz/24bit化音源使用
SACDハイブリッド盤 税込 各3,300円
本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでハイレゾ化した
マスター音源を使用し、最新でマスタリング(SACD層、CD層、それぞれ別個にマスタリング)
マスタリング・エンジニア:藤田 厚生氏
デジパック仕様、浅里 公三氏による新規解説付
オリジナル・ジャケット・デザイン使用(一部)
2025年12月26日(金)リリース予定
企画・販売:TOWER RECORDS
制作・発売:株式会社ワーナーミュージック・ジャパン 企画・協力:東京電化株式会社
株式会社ワーナーミュージック・ジャパンと東京電化株式会社のご協力による、「Definition Series(ディフィニション・シリーズ)」最新作は、2025年に没後50年を迎えたショスタコーヴィチの旧EMI音源2点を復刻します。2点はほぼ同時期の録音であり、収録場所はパリ、ウィーンと異なりますが1960年前後の当時のヨーロッパ録音としては珍しい部類かも知れません。存命中であったショスタコーヴィチは交響曲を11曲完成させており、当時としては現代作曲家でした。クリュイタンスの録音は前年に初演された第11番の初めてのセッション録音であり、ムラヴィンスキーより前の収録です。その意味でも歴史的価値は高く、本来注目の録音です。今回、珍しいウィーン・フィルとのシルヴェストリによる交響曲第5番と合わせ、最良の形での復刻を目指しました。ステレオ初期の録音ということもあり難易度の高いマスタリングが求められましたが、いずれも従来のCDを超える音質により、再評価に繋げるべく、貴重かつ重要な音源として取り上げた次第です。また、解説も新規で収録していますので、素晴らしい音色で蘇った音質と合わせ、最良のパッケージとしてお楽しみください。
いずれも過去に市販等で再発が行われてきたものですが、この企画の本質的な目的のひとつでもある、録音当時の音色を最新で蘇らせるということ、すなわちその時代、その場所にまるでタイムスリップするかのような感覚をリスニングにより追体験できることを目指し復刻を行っています。今回も最新で音楽的見地を持ってマスタリングを行っていますので、ぜひ各アルバムを比較の上、音質をご確認ください。
本国のオリジナル・アナログ・マスターテープを使用した最新のマスタリング含め、パッケージとしての作りに拘りました。現在における最高音質を目指して、今回もクラシックの盤歴を輝かしく飾る、まさに名盤中の名盤を復刻します。
<制作に関しまして>
当企画では、本国より取り寄せた192kHz/24bitのWAVデータを基本に、SACD層用としてDSDに変換後にマスタリングを行い、別途CD層用としてPCMでもマスタリングを施していますので、SACD層、CD層、それぞれ独立したマスタリングとなっています。PCMで編集した後にDSDにも変換を行う、もしくはDSDで編集した後にPCMにも変換を行うといった1回のマスタリング作業で兼ねるのではなく、SACD、CD、それぞれの特徴や音質を重視した上で、個別にマスタリングを行いました。その際、過去に発売された音源と極力比較する検証も行なった上で、音楽を最大限に生かすべく、オリジナルのアナログ・マスターテープを尊重した上での最適なマスタリングを心がけています。
当シリーズでは未だ高品位でデジタル化されていない音源を新たに取り寄せておりますが、一部では経年変化による不具合等が生じている箇所もございますことを、ご了承ください。時間と技術との狭間で、最大限の尽力で後世に残る音源を今後もリリースしていきたいと考えています。
~「ディフィニション」とは、解像度や鮮明さ、を表す単語。一般的には「ハイディフィニション」の略称で、主にテレビ画面などにおける表示が、高精細・高解像度であることにも用いられますが、音源におきましても、ハイレゾ化が進んだ現代の音楽環境から求められる要望に応えるべく、タワーレコードがこれまで発売してまいりましたオリジナル企画盤の延長として、新たに定義した新シリーズです。
*下記商品の仕様、発売日等は予告なく変更する場合がございます。

ショスタコーヴィチ:交響曲第11番「1905年」(2025年マスタリング) (SACDハイブリッド)アンドレ・クリュイタンス、フランス国立放送管弦楽団
[TDSA-328 (SACDハイブリッド) 3,300円(税込)] POS: 4943674436002
国内盤SACDハイブリッド
【収録曲】Total time 59:44
1. ドミートリイ・ショスタコーヴィチ:交響曲 第11番 ト短調 作品103 「1905年」
【演奏】
フランス国立放送管弦楽団
アンドレ・クリュイタンス (指揮)
【録音】
19 May 1958, Salle Wagram, Paris
【Original Recordings】
Producer: René Challan
Balance Engineer: Paul Vavasseur
【原盤レーベル】
Warner Classics(旧EMI音源)
<ショスタコーヴィチ没後50年企画>
作曲者監修の元、初演の翌年に収録された世界初のステレオ・セッション録音を初SACD化!今回の発売のために新規で本国アナログ・マスターテープより最新復刻。新規解説付
ショスタコーヴィチは1958年にパリを訪れ、クリュイタンスの指揮と自身のピアノで自作のピアノ協奏曲2曲の録音が行われました。同時に前年に初演されたばかりの交響曲第11番のセッション録音に立ち合い、遺されたのがこの歴史的音源です。ムラヴィンスキーによるセッション録音(1959年2月)より先に西側での録音が実現したのは驚きですが、何よりクリュイタンスの真摯な指揮と楽曲に対する深い読み込みによる緊張感の高い演奏は他の盤と比較しても魅力的です。また、当時のフランスのオケの音色も素晴らしく、ステレオ録音で残されたのは奇跡と言えるのではないでしょうか(一部にマスター起因の不具合あり)。今回の発売のために本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付。永久保存盤です。
この盤は歴史的録音でありながらも一時期までは忘れられた音源とも言える存在でした。初出時はモノラルで発売され国内盤LPは出て間もなく廃盤となりましたが、海外では'70年代になってステレオ版がリリースされています。以降CD時代になってもEMIからステレオ版が発売されることはありませんでしたが、1996年にTESTAMENTから突如ステレオ版が発売されようやく認知が拡がりました。ただし、ほぼ同時期に収録されたショスタコーヴィチをソリストに迎えてのピアノ協奏曲第1番と第2番はモノラル版しか発売されておらず、不思議な状況とも言えます。この時期よりようやくフランスにおいてもEMI(パテ・マルコニ)はステレオ録音を開始しており(これ以降、クリュイタンスの録音はステレオでもリリース)、過渡期だったと思われます。この音源も一部では部分的にモノラル音源になる箇所があり、さらに片チャンネルが部分的に落ちる所があるなどマスター起因による不具合箇所がありましたので、当時としては実験的な部分があったのかも知れません。尚、本家ではようやく2017年のBOX化時にCDのステレオ版がリリースされています。
演奏自体は作曲者立ち合いの元で進められたことや、初演翌年の収録ということもあって指揮者とオーケストラ共に慣れない面からのスムーズさの不足は多少感じられるものの、当時としての完成度の高さは伺えます。特に木管や金管の当時だけの独自の音色は素晴らしく、ロシアのオーケストラとは異なりますが、響きとして魅力が増しているのは確かでしょう。写実的な曲でもあるため指揮者とオーケストラの技術力の高さが音源の完成度に影響し、その意味では両者によって録音が残されたことは貴重です。ショスタコーヴィチ自身もこの録音を好んだと伝わっており、貴重な音楽的遺産であることは確かですので、後は当時の雰囲気を従来盤にも増して現代に蘇らせることが必要との考えで今回の復刻に至りました。実際、緊張感の高さや凝縮度はこの曲を演奏(再現)する不可欠な要素のひとつであり、重要です。響きの多彩さとダイナミックさがより顕著になったことで、リスナーは更なる再発見の場面にも多く遭遇できるでしょう。
このシリーズでは、SACD層では伸びのある高域と柔らかなニュアンスと共に高い解像度と豊かな音場を、CD層はまとまったしっかりとした音と共に押し出される実在感ある音色を目指しています。CD自体のポテンシャルも高く、むしろ両方の良さを堪能できるSACDハイブリッド盤としてもお楽しみください。尚、解説書には新規文章を掲載しました。また、ジャケットに関してはモノラルでの初出時のものを採用しています。
※ SACDハイブリッド盤。ステレオ録音(一部マスター起因によりモノラル音源となっている箇所がございます(第4楽章9::51-10::23付近)
※ デジパック仕様
※ 2025年最新マスタリング音源使用(192kHz/24bitで高品位デジタル化後にSACD層、CD層を個別にマスタリング)
※ マスタリング・エンジニア:藤田厚生氏
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用(初出時モノラル版のジャケット・デザインを今回採用)
※ オリジナルマスターから起因するノイズ等がございますが、ご了承ください
※ 解説:浅里 公三氏(新規解説) 、解説書合計12ページ

Rene Challan, Dimitri Shostakovich and Andre Cluytens

ショスタコーヴィチ:交響曲第5番、プロコフィエフ:組曲 「三つのオレンジへの恋」 、ハチャトゥリアン:組曲 「ガイーヌ」 第1番 (2025年マスタリング)(SACDハイブリッド)
コンスタンティン・シルヴェストリ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
[TDSA-329 (1SACDハイブリッド) 3,300円(税込)] POS: 4943674436019
国内盤SACDハイブリッド
【収録曲】Total time 76:08
1. ドミートリイ・ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番 ニ短調 作品47
2. セルゲイ・プロコフィエフ:組曲 「三つのオレンジへの恋」 作品33bis
3. アラム・ハチャトゥリアン:組曲 「ガイーヌ」 第1番
【演奏】
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
コンスタンティン・シルヴェストリ (指揮)
【録音】
10, 12-13 December 1960 (1), 17, 18, 20 & 23 February 1960 (2), 8-10 February 1960 (3),
Großer Saal, Musikverein, Vienna
【Original Recordings】
Producer: Victor Olof
Balance Engineer: Francis Dillnutt
【原盤レーベル】
Warner Classics(旧EMI音源)
<ショスタコーヴィチ没後50年企画>
シルヴェストリ唯一のEMIへのショスタコーヴィチ録音。ウィーン・フィルとの貴重な音源を初SACD化!今回の発売のために新規で本国アナログ・マスターテープより最新復刻。新規解説付
未だ人気の高いシルヴェストリのウィーン・フィルとの貴重な録音を<ショスタコーヴィチ没後50年企画>として初SACD化!この交響曲第5番はウィーン・フィルにとって初録音となった音源であり、当時としても珍しい組み合わせでしたが、シルヴェストリの深い洞察力に基く強固な指揮により、結果として高い緊張感と重量級の演奏が産み出されました。深淵なる第一楽章、第四楽章最後のコーダでの悠然たる歩みなど含め、これは稀に見る名演です。今回、カップリングとして同じくウィーン・フィルを振ったプロコフィエフとハチャトゥリアンの管弦楽曲を加えました。こちらも豪演です。今回の発売のために本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付。永久保存盤です。
ルーマニア出身の指揮者コンスタンティン・シルヴェストリ(1913-69)は本国で指揮活動開始後、戦後はソ連や共産圏での活動を主としていたため認知が拡がらなかったものの、1956年にパリに移住後は瞬く間に人気を獲得していきました。翌年ロンドンでのデビューと前後してEMI(パテ・マルコニ)と契約を行い、チャイコフスキーの後期交響曲集他をフィルハーモニア管弦楽団と録音するなど、この時期集中的にEMIに収録を行いました。なかでも著名なのは、「新世界」の第1回目録音(1957年モノラル)であり、仏ADFディスク大賞を受賞しています(1959年10月に同じくパリ音楽院管弦楽団とステレオで再収録した「新世界」はTDSA183として当企画で2021年に復刻)。主にフランスとイギリスを中心に活躍したシルヴェストリは1964年に来日し、NHK交響楽団を指揮しました。'60年代以降も幅広く活躍し、チッコリーニやレオニード・コーガン他の伴奏盤も残すなど多くの録音を残しています。また、EMIにはドヴォルザークの交響曲第7番を含むいくつかの録音をウィーン・フィルと収録したのはひとつのトピックでしょう。当時、何人かの指揮者とEMIがこの時期残した音源は興味深いものが多く、DECCAと異なり主にムジークフェライン・ザールで収録されていることを含め、当時のウィーン・フィルの音色を忠実に今に伝えてくれています。その録音のひとつが今回のショスタコーヴィチ他です。交響曲第5番は1937年に作曲された曲であり、形式は従来の交響曲の枠内とは言え、初演からまだ23年という時代でした。ウィーン・フィルの同曲の録音はもちろんこれが初めてであり、馴染みが無かったと思われます。シルヴェストリはこの曲を深くシリアスに扱っているのが伺え、テンポが遅めかつ重い第一楽章ではショスタコーヴィチの苦悩の深さを強く感じさせ、第二楽章とのコントラストや第三楽章での慟哭にも思える極限の響きなど、重要なポイントが数多く存在します。そして足取りの重い第四楽章に至っては、ここまでの表現を行う指揮者が何人いるのか、考えさせられるほどの演奏を行っています。コーダの悠然とした歩みも多くのリスナーが納得でしょう。これだけの演奏が今まで埋もれていたのは不思議ですが、今回、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープに遡っての復刻により、従来盤CDでの音質差を差し引いても、ここまでの表現だったのかと多くの方が驚くのではないでしょうか。それくらいのインパクトが今回の最新復刻ではあります。カップリングの2曲も派手さはありながらも綿密な構築の高さを感じさせ、シルヴェストリがセッション録音に労力をかけていたことがわかります。いずれもウィーン・フィルとしては珍しい録音とは言えテンションは高く、決して流しても収録ではなかったことが伺える出来です。
このシリーズでは、SACD層では伸びのある高域と柔らかなニュアンスと共に高い解像度と豊かな音場を、CD層はまとまったしっかりとした音と共に押し出される実在感ある音色を目指しています。CD自体のポテンシャルも高く、むしろ両方の良さを堪能できるSACDハイブリッド盤としてもお楽しみください。尚、解説書には新規文章を掲載しました。
※ 世界初SACD化。ステレオ録音
※ SACDハイブリッド盤
※ デジパック仕様
※ 2025年最新マスタリング音源使用(192kHz/24bitで高品位デジタル化後にSACD層、CD層を個別にマスタリング)
※ マスタリング・エンジニア:藤田厚生氏
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用(解説書内に他のジャケット・デザインを一部採用)
※ オリジナルマスターから起因するノイズ等がございますが、ご了承ください
※ 解説:浅里 公三氏(新規解説) 、解説書合計12ページ

カテゴリ : タワーレコード オリジナル企画 タワー限定 ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)
掲載: 2025年11月28日 12:00