SONY CLASSICAL MASTERS BOX SET~2015年5月発売予定分のご紹介(全10タイトル)
ソニー・クラシカルが誇る大人気バジェット・シリーズ〈MASTERS BOX SET〉
今回は、2015年5月リリース予定分の10タイトルをご紹介致します。
ソニー・クラシカルによるバジェット・シリーズ〈MASTERS BOX SET〉。100年以上の歴史を誇るアメリカ発の老舗クラシック・レーベル、SONY CLASSICALとRCA RED SEAL両レーベルの誇る豊富なカタログから、音楽ファンならば誰でも一度は聴いておくべきクラシック音楽の定番名曲を、定評あるアーティストの名演で幅広く取り揃え、お買い得なバジェット・プライスにて続々リリース中の好評シリーズです。今回も強力なラインナップによる10タイトルがリリースされます。
※初回生産限定盤※白を基調とした目に留まりやすいアートワーク・デザイン。※ベルリンのb-sharpスタジオにて、24ビット・マスタリングを行い、よりマスターテープに忠実で伸びやかなサウンドを実現しています。
※このセットにはブックレットは付いておりません。トラック表は、各ディスクの紙ジャケットに記載されています。
(ソニー・ミュージック)
※曲目詳細は商品ページをご確認ください。
グレン・グールド/プレイズ・バッハVol.3~イギリス組曲, フランス組曲
MASTERS BOXのベストセラー、グールドのバッハ・ボックス第3弾はイギリス組曲とフランス組曲全曲に、フランス風序曲をカップリング。「イギリス組曲」は、1971年~1976年にかけて収録され、当初からLP2枚組・全6曲で発売されたという点で、グールドのほかのバッハ録音と異なっています。精緻なアーティキュレーション、明晰なまでの対位法的声部の描き分けによって、個々の舞曲のキャラクターをこれ以上ないほど大胆に際立たせ、作品全体をスケール大きくまとめあげてゆく手腕は、後期のグールドならでは。「フランス組曲」とフランス風序曲は、1971年~73年にかけてグールドとしては比較的短期間で収録されたもの。相変わらず伝統とは無縁の大胆極まりないアーティキュレーションによって、個々の曲の性格付けを明晰におこない、作品全体が強い躍動感を持って動き出すかのよう。それぞれの舞曲に託した個性的なキャラクターが、グールド独自のピアニズムによって鮮やかによみがえった永遠の名盤です。
シプリアン・カツァリス /ザ・ソニー・レコーディングズ
鬼才ピアニストとして知られるシプリアン・カツァリスが1990年代にソニー・クラシカルに残した一連の録音の全貌が7枚組のボックスで復活します。定評あるショパンの作品では、ソナタ第1番を含むピアノ・ソナタ全集、珍しい小品を含むポロネーズ全集と前奏曲集、華麗な超絶技巧を聴かせる「ワグネリアーナ」「モーツァルティアーナ」など、鬼才カツァリスの面目躍如たる名演が満載です。初出以来長く入手できなかったアルバムが多く、カツァリス・ファンには待望のリイシューといえるでしょう。
ジュリアーノ・カルミニョーラ/ソニー録音全集
21世紀におけるオリジナル楽器演奏の円熟・成長ぶりを刻印したイタリアのヴァイオリニスト、ジュリアーノ・カルミニューラ。名曲「四季」をはじめとする盟友でチェンバロ奏者でもあるアンドレア・マルコン率いるヴェニス・バロック・オーケストラとのヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集(一部発売当時世界初録音含む)、バッハのヴァイオリン・ソナタ全集、それにリュートのルッツ・キルヒーホフらと共演したバロック・トリオ・ソナタ集を加え、カルミニョーラのソニー・クラシカルへの全録音を網羅したものです。
リリー・クラウス/プレイズ・モーツァルト・ピアノ・ソナタ
名ピアニスト、リリー・クラウスの2度目の、そして唯一のステレオ録音によるモーツァルトのピアノ・ソナタ全集は、20世紀のモーツァルト演奏史の中でも特に個性的な輝きを放っています。古典やロココの枠に閉じ込めるのでなく、生命力と情熱が溢れだしてくるような、ドラマティックな起伏に満ちたモーツァルト演奏がここにあります。
Various Artists/20世紀音楽コレクション
自らは作曲家でもあったゴッダード・リーバーソンが社長に就任したLP時代初期から、同時代音楽を積極的に録音として紹介してきたコロンビア・レコードの面目躍如ともいえる10枚組のボックスです。カークパトリックによるアイヴズのコンコード・ソナタ、ラインスドルフ指揮ボストン交響楽団によるストラヴィンスキー「アゴン」(RCA録音)、小澤征爾指揮トロント交響楽団による武満徹作品集(RCA録音)、ブーレーズ自作自演による「ル・マルトー・サン・メートル」のほか、ハリー・パーチ、ジョージ・クラム、ベリオ、シュトックハウゼン、ノーノ、ジョン・ケージ、クセンキスなど20世紀音楽の名品を定評ある演奏で味わうことができます。
ヤッシャ・ハイフェッツ/ステレオ・ヴァイオリン・ソナタ&小品集
ハイフェッツが1960年代~70年代にステレオ録音で残したヴァイオリン・ソナタ(ベートーヴェン「クロイツェル」、サン=サーンス、フランク、R.シュトラウス、シューベルト:幻想曲)に加えて、ガーシュウィンの「ポーギーとベス」をはじめとするお得意の小品集を5枚に網羅したものです。
ルドルフ・ゼルキン/プレイズ・シューベルト
モーツァルト、ベートーヴェンと並び、ルドルフ・ゼルキンの最も重要なレパートリーであったシューベルト。ゼルキンがコロンビアに残したシューベルト録音をCD5枚に網羅したのが当ボックスです。ゼルキンが愛奏したピアノ・ソナタ第21番はセッション録音とゼルキンの75歳記念演奏会でのライヴ録音の2種類を収録。マールボロ音楽祭に際して録音されたピアノ五重奏曲「ます」はLP時代以来の定番ですが、ヴァレンテとの歌曲2曲、モノラルの「楽興の時」や「レリーク・ソナタ」など、比較的珍しい音源も含まれています。
E・パワー・ビッグス/ヘンデル:オルガン協奏曲、他<]/strong>
コロンビアを代表するオルガニストだったパワー・ビッグスが巨匠エイドリアン・ボールト指揮ロンドン・フィルと共演したヘンデルのオルガン協奏曲全集が初CD化。4枚目はヘンデルのオペラや声楽曲からの有名曲をオルガンとオーケストラで披露したもので、グローヴズ指揮ロイヤル・フィルが、バックを務めています。 パーヴォ・ベルグルンド/ニールセン:交響曲全集 北欧のシンフォニストの真髄を明らかにする巨匠ベルグルンド最高の音楽的遺産。デンマークの国民的作曲家ニールセンが生涯にわたって書きつづった6曲の交響曲は、それぞれが独自の風貌と極めて個性的な響きを備え、シベリウスのそれと並び北欧が生んだ稀有なオーケストラ作品として20世紀音楽の中で重要な位置を占めています。惜しくも2012年に亡くなったフィンランドの巨匠ベルグルンドが、ニールセンとゆかりの深いデンマーク国立管を指揮して1987年から1989年にかけて録音したこの全集は、鋭いリズム捌き、クールなリリシズムの表現、そしてシンフォニックな構成感を生かした男性的なダイナミズムが聴きもの。3度にわたってシベリウス全集を残したベルグルンドにとっては、意外なことに唯一のニールセン全集で、その意味でも貴重な遺産の復活です。 ドミトリー・キタエンコ/スクリャービン:交響曲全集 ロシアの名指揮者ドミトリー・キタエンコのスクリャービン全集が久しぶりに再発売されます。エリアフ・インバルの後任としてフランクフルト放送交響楽団の首席指揮者に就任したフランクフルト時代の録音です。「プロメテウス」のピアノ・ソロは河村尚子の師としても知られる故ウラディミール・クライネフ、ピアノ協奏曲のソロはゲルハルト・オピッツが起用されています。
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2015年03月27日 19:43