1988年生まれの新星、坂入健司郎&東京ユヴェントス・フィルによる壮麗壮大なブルックナー第5!
田中将大投手が生まれた1988年はプロ野球の黄金世代として有名ですが、実は日本のクラシック界にも素晴らしい才能が揃っています。
ピアニストのアリス=紗良・オット、辻井伸行、ヴァイオリニストの五嶋龍、尾池亜美、花井悠希などが既にCDデビューし、幅広い人気を獲得しています。
昭和と平成の境目に生まれ、大学卒業式直前の3月に東日本大震災にあった彼らに共通するのは、時代の転換点に生まれたという強い自覚と、自らの才能を社会に役立てようとする強い使命感だと思います。
そこにもう一人、自ら設立したアマチュア・オーケストラを率いて、往年の名指揮者が蘇ったようなスケール雄大で深い呼吸をもった演奏を行う指揮者、坂入健司郎をご紹介いたします。
チェリビダッケ、マタチッチ、ケーゲルといった巨匠指揮者を愛する彼は、世代的に彼らの実演に接していません。しかし、彼らが残したCDからその演奏を学び取り、自らの音楽に活かしています。
坂入健司郎がいかに素晴らしい才能をもった若者であるかは、イェルク・デムス、館野泉、佐藤久成といった共演者たちの顔ぶれを見ただけでも明らかでしょう。
とくに館野氏からの信頼は厚く、2014年5月にエスカンデ/左手のためのピアノ協奏曲“アンティポダス”の日本初演、2015年4月にシサスク/左手のためのピアノ協奏曲”Quasar~宇宙の灯台~”の世界初演の指揮を務めています。
2015年8月16日には同じ1988年生まれの新鋭ヴァイオリニスト、尾池亜美と共演してベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を披露する予定となっています。
その坂入健司郎が「熱狂の日」音楽祭に初出演するのに合わせた強力新譜2点。この若き巨匠指揮者の演奏に接していただければ幸いです。(タワーレコード)
まだ20代の若者が、これほど堅牢で構築的なブルックナーを振るとは。
全体像がしっかり把握されていて危なげがない。(許光俊)
「これはまずい。坂入のコンサートに初めて出かけた私は心配になった。まだ20代の若者が、これほど堅牢で構築的なブルックナーを振るとは。全体像がしっかり把握されていて危なげがない。いい音楽じゃないか。そのへんの本場のよりよほど聴きごたえがあるじゃないか。それが困るのだ。困ったことに、この若者には才能があるのだ。才能がなければ、ただの趣味、ただの遊びで済むものを。どうしたらこの才能を生かせるか。彼は一生かけてこの難題と取り組まないといけないのだ。そのキャリアの出発点と呼ぶべき、輝かしくも呪われた一夜の記録がこれだ。」(許光俊)
【収録曲目】
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調WAB105
【演奏】
坂入健司郎(指揮)東京ユヴェントス・フィルハーモニー
ライヴ録音:2014年1月11日/杉並公会堂大ホール
なんと巨匠デームスがソリストで登場!
慶應義塾ユースオーケストラによる震災直後2011年3月20日の記録
坂入健司郎率いる慶應義塾ユースオーケストラによる2011年3月のライヴは世界初演となった、近谷直之の“Paradigmshift、巨匠イェルク・デームスをソリストに迎えたシューマンのピアノ協奏曲、そしてチャイコフスキーの幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」という充実のプログラムでした。震災直後となった当ライヴは坂入とオーケストラのただならぬ思いが感じられ入魂の熱演となっております。アンコールで演奏された「妖精の国」は祈りそのものです。
【収録曲目】
近谷直之:“Paradigmshift”(世界初演)
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54
シューマン:トロイメライ(アンコール)
チャイコフスキー:幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」Op.32
ラヴェル:マ・メール・ロワより『妖精の国』(アンコール)
【演奏】
坂入健司郎(指揮)
慶應義塾ユースオーケストラ(現:東京ユヴェントス・フィルハーモニー)
イェルク・デームス(ピアノ:シューマン楽曲)
ライヴ録音:2011年3月20日/ティアラこうとう
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2015年04月28日 20:30