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ゲルギエフ&LSOによるスクリャービン第2弾~交響曲第1番&第2番(SACDハイブリッド)

ゲルギエフ&LSOによるスクリャービン第2弾~交響曲第1番&第2番(SACDハイブリッド)

SACDハイブリッド盤。ゲルギエフとロンドン交響楽団は2014年3月から4月にかけて彼としては初めてスクリャービンの交響曲全5篇を上演しました。昨(2015年)秋に第1弾として第3番と「法悦の詩(第4番)」をカップリングでリリース(LSO0771)し、話題となりました。
どちらもスクリャービン初期の作品ですが、若き日に大のワグネリアンだった影響に加え、交響曲の規模を拡大し、声楽まで動員している点はマーラーを思わせます。ゲルギエフの得意とする音楽の集大成した感があり、これ以上彼向きの作品は珍しいと申せましょう。
交響曲第1番は1899-1900年の作で、全6楽章50分の大曲。第5楽章にはメゾソプラノとバリトンの独唱、終楽章には混声合唱が起用されています。歌詞はスクリャービン自身のよるロシア語の芸術讃歌で、マーラー風な響きと充実度に満ちていますが、編成が大きいため演奏頻度は多くありません。この曲がついにゲルギエフの演奏で登場。絶妙なバランスでオーケストラと声楽を統率、若きスクリャービン独特の鮮烈な叙情と、不思議な光に満ちた世界から、感動的なクライマックスに導きます。
交響曲第2番は全5楽章の純器楽作品。メシアンを先取りしたような、延々と鳥の囀りを描写した第3楽章が独特。フィナーレはワーグナー風のロシア音楽で、カッコ良さの極み。初演当時は酷評されましたが、ゲルギエフの演奏で聴けば、チャイコフスキーの伝統上にある魅力的な交響曲であることを再認識させられます。
(キングインターナショナル)

ワレリー・ゲルギエフ (指揮)

【曲目】
スクリャービン:
1.交響曲第1番 ホ長調 Op.26
2.交響曲第2番 ハ短調 Op.29「悪魔的な詩」
【演奏】
ワレリー・ゲルギエフ (指揮)
ロンドン交響楽団
ロンドン合唱団
エカテリーナ・セルゲイエワ(メゾソプラノ)(1)
アレクサンドル・ティムチェンコ(バリトン)(1)
【録音】
2014年3月30日(1)
2014年4月10日(2)
バービカン・ホール(ライヴ)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : SACDハイブリッド(クラシック) 高音質(クラシック)

掲載: 2016年04月26日 18:30