ムラヴィンスキーSACDハイブリッド3点~ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、シベリウス&ドビュッシー
Praga Digitalsレーベルが手掛けるムラヴィンスキーSACDハイブリッド復刻シリーズ最新作は3枚同時発売。いずれも手兵レニングラード・フィルとのもので、コンビの円熟期1960年~1973年に録音された、素晴らしい演奏ばかり。新マスタリングで音質も向上しています。
ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル~ショスタコーヴィチ:交響曲第5番&第12番
ムラヴィンスキー最後のセッション録音がSACDでさらに迫力を増した!
SACDハイブリッド盤。限定盤。
オリジナル・ブックレットによれば、交響曲第5番はかつてPR250085で発売されていたもので、1965年10月24日モスクワ音楽院大ホールでのライヴとありますが、同時期にムラヴィンスキーとレニングラード・フィルはモスクワで公演を行っておらず、日本ムラヴィンスキー協会の天羽健三氏の調査により1978年6月12日ウィーン・ムジークフェラインのライヴと特定されました。また、交響曲第12番はかつてPRD254017で発売されていたもので、1961年10月1日レニングラードにおける世界初演ライヴとありますが、これも天羽氏の調査で、同年に後モスクワ放送のスタジオでセッション録音されたものであると判明しました。ご注意下さい。
後者はムラヴィンスキー最後のセッション録音とされ、恐ろしいまでの緊張感と説得力がSACDリマスタリングでさらなる臨場感を増しています。
(キングインターナショナル)
【曲目】
ショスタコーヴィチ:
1.交響曲第5番 ニ短調 Op.47
[録音:1965年10月24日 モスクワ音楽院大ホール(ライヴ)]
2.交響曲第12番 ニ短調 Op.65「1917年」
[録音:1961年10月1日 レニングラードにおける世界初演]
【演奏】
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)
レニングラード・フィル
ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル~プロコフィエフ:交響曲第5番、第6番
新マスタリングでエネルギーと迫力の増した圧倒的名演。
SACDハイブリッド盤。限定盤。
オリジナル・ブックレットによれば、交響曲第5番は1973年6月29日レニングラード・フィル大ホールでのライヴとありますが、かつてRussianDiscから出ていた1968年9月28日のレニングラード・ライヴと同じものと思われます。交響曲第6番は1967年5月25日ドヴォルザーク・ホールでのライヴとありますが、ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルは同日にコンサートを行っておらず、翌26日にスメタナ・ホールで行ったものではないかとされています。
交響曲第5番はリマスタリングにより、エネルギーと迫力が増してムラヴィンスキーの解釈を伺えます。またムラヴィンスキーに捧げられ、彼が初演した第6番の説得力はまさに圧倒的。誰にも真似できない神の領域に至っています。
(キングインターナショナル)
【曲目】
プロコフィエフ:
1.交響曲第5番 変ロ長調 Op.100
[録音:1973年6月29日 レニングラード・フィル大ホール(ライヴ)]
2.交響曲第6番 変ホ短調 Op.111
[録音:1967年5月25日 プラハ、ドヴォルザーク・ホール(ライヴ)]
【演奏】
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)
レニングラード・フィル
ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル~シベリウス:交響曲第3番、第7番/ドビュッシー:夜想曲~雲、祭り
驚くほどの透明度。新マスタリング、ムラヴィンスキーのシベリウス。
SACDハイブリッド盤。限定盤。
シベリウスの交響曲第3番はソ連初演時のライヴで、ALTUSがムラヴィンスキー未亡人の厚意で特別に発売を許されているものと同じと思われますが、出所について何も記されていません。他のシベリウス作品もJVCやメロディアから出ていたもの。新マスタリングで音の透明度が増しています。
(キングインターナショナル)
【曲目】
1.シベリウス:交響曲第3番 ハ長調 Op.52
[録音:1963年10月27日 レニングラード(ライヴ)]
2.同:トゥオネラの白鳥 Op.22の3
[録音:1965年2月23日 モスクワ音楽院大ホール(ライヴ)]
3.ドビュッシー:夜想曲~雲、祭り
[録音:1960年2月26日 レニングラード・フィル大ホール(ライヴ)]
4.シベリウス:交響曲第7番 ハ長調 Op.105
[録音:1965年10月29日 レニングラード・フィル大ホール(ライヴ)]
【演奏】
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)
レニングラード・フィル
カテゴリ : ニューリリース | タグ : SACDハイブリッド(クラシック) 高音質(クラシック)
掲載: 2016年05月11日 13:30