パーヴォ・ヤルヴィ&N響のR.シュトラウス“ドン・キホーテ”、hr響とのブルックナー第2(SACDハイブリッド)
パーヴォ・ヤルヴィ&N響のR.シュトラウス:交響詩ツィクルス第2弾(SACDハイブリッド)
パーヴォ・ヤルヴィ&NHK交響楽団の録音プロジェクト「R.シュトラウス:交響詩チクルス」第2弾は、2015年10月、首席指揮者就任記念演奏会での3曲をそのままライヴ録音。「ドン・キホーテ」「ティル・オイレンシュピーゲル」「ばらの騎士」という、シュトラウスが作曲技法の粋を凝らして精緻に活写する「一風変わった人物たち」(パーヴォ言)の音楽をフィーチャー。
「ドン・キホーテ」では、ノルウェーの大チェリストにしてパーヴォが全幅の信頼を寄せる盟友(すでにエラート・レーベルに共演録音あり)、トゥルルス・モルクが独奏を担います。初録音ながら、長年弾き込んできた十八番のレパートリーだけに、ドラマティックな起伏と堂々たる貫録で聴かせます。サンチョ・パンサ役(ヴィオラ独奏)はN響首席奏者・佐々木亮。
N響がパーヴォの指揮にくらいつき、物語が圧倒的な俊敏さで蘇る「ティル」、しなやかで引き締まった「ばらの騎士」の鮮烈な名演を合わせてDSDレコーディング。3曲ともパーヴォ・ヤルヴィにとっての初録音です。充実のライナーノーツは広瀬大介氏執筆のほかパーヴォのコメントも掲載。
R.シュトラウス交響詩チクルス[2]
交響詩“ドン・キホーテ”(1896)
交響詩“ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯”1895)
“ばらの騎士”組曲(1910/1945)
[演奏]
トゥルルス・モルク(チェロ)、佐々木亮(ヴィオラ)[ドン・キホーテ]
NHK交響楽団
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
[録音]2015年10月14日&15日、サントリーホールでの定期公演 Bプログラムでのライ
ヴ・レコーディング
パーヴォ・ヤルヴィ2016年9月来日記念盤
N響創立90周年記念リリース
SA-CDハイブリッドディスク 2ch + 5.1 Multi
2016年9月公演曲目
hr響とのブルックナー・ツィクルス第6弾~交響曲第2番(SACDハイブリッド)
パーヴォ・ヤルヴィとフランクフルト放送響とのブルックナー・チクルス第6弾は、ブルックナー48歳の時に完成された交響曲第2番ハ短調。作曲順としては4曲目の交響曲でしたが、番号を付けたのはこれが2番目。初演に予定されていたウィーン・フィルによって演奏拒否されたため、複雑な改訂を辿った作品ですが、パーヴォは通常の第2稿をもとに演奏しています。
交響曲第2番はブルックナー初期の傑作で、第2楽章アンダンテの息の長い旋律の美しさでも知られ、さらには第4楽章に「ミサ曲ヘ短調」からの敬虔さを感じさせる引用も含まれています。初期ながらブルックナーらしい森羅万象の鳴動を思わせる深みのある作品で、ジュリーニなどこの交響曲を愛奏した指揮者もいたほどです。 充実した作風はブルックナー指揮者としての試金石でもあり、パーヴォが隅々まで精緻な目配りを施した解釈は、ブルックナー演奏史に新たなスタンダートを打ち立てるものといえましょう。
2016年9月来日時には、9/24と/9/25の2度のN響定期で演奏予定です。
ブルックナー:交響曲第2番 ハ短調 WAB102[第2稿]
[演奏]
フランクフルト放送交響楽団
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
[録音]2011年3月30日、31日&4月1日、フランク
フルト、アルテ・オーパーでのライヴ・レコーディ
ング
[仕様] DSD Recording SACD Multi: 5.1 chann
el/ SACD Stereo /CD Audio: DDD STEREO
2016年来日公演
9/8 NHKホール(N響90周年記念特別演奏会)
9/14・15サントリーホール(第1841回 定期公演 B)
9/17東京芸術劇場 コンサートホール
9/18福井県立音楽堂 ハーモニーホールふくい
9/24・25(第1842回 定期公演 A)
9/30・10/1(第1843回 定期公演 C)以上NHKホール
10/6サントリーホール(N響90周年&サントリーホール30周年記念」
絶賛発売中!
ツィクルス第1弾!R.シュトラウス:英雄の生涯&ドン・ファン(SACDハイブリッド)
2015年9月からNHK交響楽団の首席指揮者に就任するパーヴォ・ヤルヴィ。それを機にこのコンビによる録音プロジェクトが始動。N響に刻み込まれてきたドイツ本流の演奏伝統・重厚なソノリティ、そして現在のN響が備える「アメリカのメジャー・オーケストラに匹敵するほどの」(パーヴォ言)卓越した機能美や色彩感。その全てを生かすことのできるレパートリーとして選ばれたのが、シュトラウスの交響詩チクルスであり、2年間でその代表的な作品を3枚のディスクに収録予定。
「あらゆるものを音楽で描写することが出来る」と豪語するほど楽器の特性を知り尽くしていた才人シュトラウスが残した交響詩は、19世紀末に大きな発展を遂げた近代オーケストラの特徴を掴み、極限まで生かすように作曲されている。4管編成を基本とする巨大なオーケストラを駆使して描き出される極彩色の音世界が醍醐味。
チクルス第1弾はシュトラウス自身の戯画化とも思える「英雄の生涯」と理想の女性を求めての彷徨を描く「ドン・ファン」の2曲。パーヴォの緻密なかつ大胆な解釈のもと、N響の持つ底力と凄みが発揮された演奏は、シュトラウス作品の本質を鋭く突く。
(ソニーミュージック)
作品についての情報量豊かな書き下ろしライナーノーツ
ライナーノーツには、パーヴォ・ヤルヴィによるシュトラウスについてのコメントのほか、日本におけるシュトラウス研究の第一人者で著作も多い広瀬大介氏(青山学院大学 文学部 准教授)による書き下ろし解説を掲載。作品についての最新の研究成果を盛り込んだ新規解説によって、シュトラウス作品の新たな側面に迫ることができます。
【収録曲】
リヒャルト・シュトラウス:
交響詩「英雄の生涯」作品40
交響詩「ドン・ファン」作品20
【演奏】
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
NHK交響楽団
篠崎史紀(ヴァイオリン・ソロ)
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
【録音】
2015年2月18日&19日、サントリーホールでの第1804回 定期公演 Bプログラムでのライヴ・レコーディング/DSDレコーディング
Recording Director & Balance Engineer: Tomoyoshi Ezaki (Octavia Records Inc.)
Assistant Director: Masato Takemura (Octavia Records Inc.)
Assistant Engineer: Masashi Minakawa (Octavia Records Inc.)
SACD Authoring: Sony Music Studios, Tokyo, Nogizaka