カウフマンとパッパーノによる“アンドレア・シェニエ”最新映像(DVD & Blu-ray)
18世紀、革命前後のフランスに実在した詩人、アンドレア・シェニエ。不穏な社会の片隅に芽生えた愛、そして革命に命を捧げる若者。彼らの命運を丁寧に描いたこの作品は、ヴェリズモ・オペラの最高峰として愛されています。
作品の主人公、アンドレア・シェニエに現代最高のテノール歌手の一人、ヨナス・カウフマンが初めて挑戦したこの舞台は、彼の印象的なルックスと、暗めのトーンを持った声、そして流麗で洗練された歌唱が高く評価されました。人々を魅了するカリスマ性、そして真摯な愛情表現と揺れ動く心…この役に求められる様々な要素をカウフマンは余すことなく表現。とりわけ3曲の壮大なアリア「ある日、青空を眺めて」「私は兵士だった」「5月の晴れた日のように」の見事な歌唱は、まさに理想に生きた詩人をそのまま具現化しているといっても間違いありません。
そしてオランダのソプラノ、エヴァ=マリア・ウェストブルックがシェニエの最愛の人マッダレーナ役で。ジェリコ・ルチッチも従僕から転じて革命家となり、シェニエとマッダレーナを巡る恋敵ともなるジェラールを見事に演じています。
指揮者パッパーノは、この一見血なまぐさい作品から、極めて美しい響きを紡ぎ出しています。一つ一つのフレーズを大切に、喜びをもって奏でることをオーケストラに要求、もちろんオーケストラもそれに応えることで、ワーグナー風の壮麗な音が生まれています。ロイヤル・オペラでの“リゴレット”、“トロイア人たち”を含む一連の成功で名声を博した演出家デイヴィッド・マクヴィカーによる、1985年以来上演されることがなかったジョルダーノのスリリングな歴史ドラマを衝撃的な演出。歌手、オーケストラ、そして美しい装置と衣装、照明。全てが融合して生まれた完璧な舞台をご堪能ください。
(ワーナーミュージック・ジャパン)
【収録曲】
ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」(全曲)
【演奏】
アンドレア・シェニエ…ヨナス・カウフマン(テノール)
コワニ—伯爵家令嬢マッダレーナ…エヴァ=マリア・ウェストブルック(ソプラノ)
カルロ・ジェラール…ジェリコ・ルチッチ(バリトン) 他
アントニオ・パッパーノ(指揮)
ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団&合唱団
【演出】
デイヴィッド・マクヴィカー
【美術】
ロバート・ジョーンズ
【衣装】
ジェニー・ティラマニ
【収録】
2015年1月, ロンドン、コヴェントガーデン王立歌劇場でのライヴ
【歌唱】イタリア語
【字幕】英語、ドイツ語、イタリア後、スペイン語、フランス語
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2016年07月21日 14:30