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LSO Live~2025年5月発売新譜情報(4タイトル)

LSO Live

SACDハイブリッド(4タイトル)


■作品詳細

今回は名誉指揮者サー・サイモン・ラトルとLSO によるヤナーチェクのオペラ第3弾となる歌劇《イェヌーファ》に、2024年9月よりLSO の首席指揮者に正式に就任したパッパーノによるラヴェル:《ダフニスとクロエ》、ノセダ&LSOのショスタコーヴィチ録音第7弾となる“第11番『1905年』”、CD盤は発売当時から高く注目、評価されたヴェロニカ・エーベルレのベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲のアナログ盤の4タイトルがリリースされます。

ヤナーチェク:歌劇《イェヌーファ》(全3幕)(2枚組SACDハイブリッド)
サー・サイモン・ラトル(指揮)ロンドン交響楽団
アグネタ・アイヒェンホルツ(ソプラノ)、キャロル・ウィルソン(メゾ・ソプラノ)、カタリーナ・カルネウス(メゾ・ソプラノ)、ニッキー・スペンス(テノール)、アレシュ・ブリスケイン(テノール)

名誉指揮者サー・サイモン・ラトルとLSO による《イェヌーファ》の登場。《利口な女狐の物語》(LSO-0850/ 2020 年)、《カーチャ・カバノヴァー》(LSO-0889 / 2024 年)に続くヤナーチェク・オペラ・シリーズ第3弾です。
ヤナーチェクにとって3作目のオペラ《イェヌーファ》は1894 年に作曲を開始、一時中断して膨大な量のモラヴィア民謡のコレクションの作業にあたります。さらに自身の娘オルガの死の病が発覚、彼女はヤナーチェクが取り掛かっているオペラに強い興味を示します。ヤナーチェクはこのイェヌーファの苦しみに自身の娘の苦しみも投影させたかもしれません。娘は上演を見届けずに亡くなり、イェヌーファのスコアには娘の思い出に、という献辞が記されています。初演は1904年1月に行われました。
熱烈で壮大なオペラ《イェヌーファ》は、息苦しい小さな町での女性の限られた選択を描きます。従兄弟のシュテヴァの子を未婚のまま妊娠し秘密裏に出産した主人公イェヌーファ。子の父であるシュテヴァに結婚を拒否され、イェヌーファの継母であるコステルニチカに赤ん坊を殺められるという悲劇、最終的にはイェヌーファに思いを寄せるラツァと人生を歩むことを決意する、というストーリーです。ヤナーチェクは長年、登場人物の苦境について考え続け、彼が最終的に完成させたオペラは、日常生活の中で繰り広げられる、人間の苦悩と救済についての物語となっています。
ヤナーチェクは《イェヌーファ》において、登場人物のキャラクターを、その歌う音楽によって明確に区別しています。歌詞は会話調となっており、ヤナーチェクは自然な抑揚を活かした旋律をつけつつ、主人公イェヌーファは抒情性、逆にコステルニチカには棘のある好戦性をもつ音楽づくりで、そのキャラクターの違いが際立つように設計されています。また、オーケストラの書法も物語を盛り上げています。さらに、ドラマ展開にあわせたテンポの設定も緊張感や激しさを盛り上げます。イェヌーファを歌うアグネタ・アイヒェンホルツの傷つきやすい若い女性の悲痛な描写や、カタリーナ・カルネウスの痛々しいほど力強いコステルニチカなど、注目すべきキャストが集結しました。人間の感情がむき出しに描かれている素晴らしい音楽を、ラトルが抜群のリズムをもって、LSO の各パートから最大出力のパワーを引き出しています。
(LSO LIVE)

ラヴェル:《ダフニスとクロエ》(SACDハイブリッド)
サー・アントニオ・パッパーノ(指揮)ロンドン交響楽団、テネブレ(合唱

2024 年9月よりLSO の首席指揮者に正式に就任したパッパーノ。2024 年9月の来日公演では、パッパーノ・マジックと称される魔法のような指揮ぶりで、音符ひとつひとつが輝いているような音色をオーケストラから引き出し、聴衆を魅了しました。このたびの新譜は、ラヴェルの傑作管弦楽曲のひとつ、《ダフニスとクロエ》。ラヴェル一流の管弦楽、そして声楽アンサンブルも加わって描かれる人智を超えた不思議な力。パッパーノはひとつひとつの要素を繊細にきらめかせ、LSO からまさにマジックのように様々な音色を引き出しています。
《ダフニスとクロエ》は、素朴なヤギ飼いのダフニスと羊飼いのクロエとの、愛と憧れの物語。クロエが海賊に誘拐されたとき、ダフニスは助けるために高次の力を求めます。ここであらわされる自然の力は、ラヴェルの特徴である豊かなオーケストレーションと生き生きとしたメロディーで、見事に音符で描かれています。さらに、物語のここぞという場面でも印象的に挿入される声楽アンサンブルは、ナイジェル・ショートによって設立され、グラミー賞にノミネートされたこともある世界最高峰の声楽アンサンブル、テネブレが担当。圧巻の存在感を放っており、こちらも注目です。
(LSO LIVE)

ショスタコーヴィチ:交響曲第11番『1905年』(SACDハイブリッド)
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)ロンドン交響楽団

ショスタコーヴィチの交響曲第11 番は、戦争、抗議、国家が危機に瀕していた時代のさなかに書かれました。1905 年のロシア革命の混乱と悲劇を反映しており、ショスタコーヴィチはこの第11 番を「民衆について」と言ったとされています。作品冒頭、当時の多くの人々が感じていた陰鬱な抑圧が描かれ、徐々に正義のために闘う人々の勇気の精神が体現し始め、ショスタコーヴィチ自身の父と叔父が経験した、ロシア革命へとむかいます。緊迫感のある作品を、ノセダの気迫にこたえるように、LSO の面々が高い緊張感で演奏しています。指揮者のノセダは、歌劇場での経験も長い一方で、シンフォニー、とりわけロシアのレパートリーにも精通していることで知られます。LSO ともすでに録音を重ねており、ショスタコーヴィチの交響曲はこれで10 曲めの録音となります。
(LSO LIVE)

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(LP)
ヴェロニカ・エーベルレ(ヴァイオリン)、サー・サイモン・ラトル(指揮)ロンドン交響楽団

ヴェロニカ・エーベルレのベストセラー盤がアナログ盤で登場します。完璧な技巧、そして気品ある確固とした音色。世界屈指の実力派として人気のエーベルレの初の協奏曲アルバムいうこともあり、CD 盤は発売当時から高く注目、評価されております。カデンツァはヴィトマン。
エーベルレは2006 年にベルリン・フィルとベートーヴェンの協奏曲を演奏して一挙に世界の注目を集めましたが、その時の指揮者もラトルでした。カデンツァは、イェルク・ヴィトマンがこのエーベルレとラトル&LSO の録音のために書いたもの。ベートーヴェンがこのヴァイオリン協奏曲をピアノ協奏曲に編曲した際に書いた、ティンパニとヴァイオリンソロの対話も印象的なカデンツァに倣って、ここでもティンパニが登場。さらにコントラバスも加わり、時に三者による演奏の場面もあり、さらに種々の奏法が盛り込まれた超絶技巧で、聴きどころ満載のカデンツァとなっております。
※CD(LSO-5094)に収録の《ヴァイオリン協奏曲ハ長調 WoO5 ~アレグロ・コン・ブリ
オ(断片)》は収録されておりません。
(LSO LIVE)

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