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芸術監督・日下紗矢子が率いるベルリン・コンツェルトハウス室内管によるバーバーとブルックナー

日下ベルリン

ベルリン・コンツェルトハウスは、東ベルリンの中心に位置するコンサートホールです。ここに所属するベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(旧称ベルリン交響楽団)は、クルト・ザンデルリンクのもと黄金時代を迎えた名門オーケストラ。そのメンバーによる室内アンサンブル「ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラ」は、日下紗矢子を芸術監督に2009年に発足しました。
本作は、ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラとして、B-SHARP BERLINレーベルからリリースする3枚目のアルバム。バーバーのアダージョを日下紗矢子が、自ら編曲の筆を執ったミヒャエル・エルクスレーベンがブルックナーの弦楽五重奏曲(弦楽合奏版)で、それぞれコンサートマスターを務めてレコーディングしています。
バーバーの「弦楽のためのアダージョ」は、弦楽四重奏曲第1番の第2楽章アダージョを指揮者トスカニーニの提案で、バーバー自身が弦楽合奏に編曲したもの。沈痛な感情にあふれた音楽で、映画やドラマ等で印象的なシーンで使われ、多くの人に親しまれている作品です。音価の長い音符が多く、指揮者無しの編成で演奏するのは意外と難しいのですが、日下紗矢子の巧みなリードによって見事なアンサンブルを聴かせてくれます。アバド時代にベルリン・フィルのコンサートマスターを務めたライナー・クスマウルを師に持つ日下は、節度ある歌心と多彩な音色の妙で、実に雄弁にこの追悼の音楽を語ってゆきます。
交響曲作家として傑作を生み出したブルックナーは、弦楽五重奏曲にも優れた作品を残しています。交響曲第5番、第6番とほぼ同時期に作曲されており、厳格な構成と圧倒的なスケール感で、交響曲にも通じる要素があるため、より大きな編成の弦楽合奏版で演奏されることもあります。この録音は、ベルリン・コンツェルトハウス室内管弦楽団のコンサートマスターの一人、ミヒャエル・エルクスレーベンによる編曲版を用いています。日本語帯・解説付。
(キングインターナショナル)

【収録曲目】
(1)バーバー:弦楽のためのアダージョOp.11
(2)ブルックナー:弦楽五重奏曲(ミヒャエル・エルクスレーベンによる弦楽合奏版)
【演奏】
ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラ
[コンサートマスター=リーダー]
日下紗矢子(1)、ミヒャエル・エルクスレーベン(2)
【録音】
2015年6月25日(1)、2014年11月13日(2)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : SACDハイブリッド(クラシック) 高音質(クラシック)

掲載: 2016年08月11日 17:53