世界中からの絶賛を浴びたシフのベートーヴェン:ピアノ･ソナタが全集BOXに！

アンドラーシュ・シフによるベートーヴェンのピアノ･ソナタ全曲録音は2004年から開始。このシリーズは約2年間をかけて一貫してライヴで収録されており、細部にわたり脈動に満ちた瑞々しいピアノの音色が際立った美しい出来栄えとなっています。シフはライヴの利点について「聴衆の存在があってこそ、ビビットなパフォーマンスが可能となる」と語っています。15の異なる都市でのコンサートを経た後に、チューリヒ・トーンハレで行われたライヴを収録しており、ほどよい緊張感に円熟味を絡めた最上のテイクが選ばれています。プロデューサー、アイヒャーとの深い信頼関係が築き上げた至高の全集です。全集最後のアルバム［CD11］は、各コンサートでアンコールとして演奏されたものを収録したものです。
（ユニバーサルミュージック）

もともとがジャズの専門レーベルとしてスタートしたECMは、ライヴでのパフォーマンスに高い信頼をおいている様子です。スーパースターとなったキース・ジャレットのソロ録音は、そのほとんどがライヴでのものでしたし、日本のクラシック・ファンにその存在を強烈に印象づけた鬼才、ヴァレリー・アファナシエフが弾くシューベルトのピアノ・ソナタ第21番のCDも、やはりコンサートでのライヴ録音をリリースしたものでした。
リリシスト、アンドラーシュ・シフが弾くベートーヴェンもまた、いつもながらの高度に洗練された音楽づくりが品格を漂わせながらも、聴衆を前にしてパッションが燃え上がることを隠せません。現代のコンサートグランドが奏でる響きを美しくとらえた録音ともども、世界が絶賛したベートーヴェン演奏をお愉しみください。
（タワーレコード）

【収録曲目】
ベートーヴェン：ピアノ・ソナタ全集
【CD1】
第1番 ヘ短調 作品2-1
第2番 イ長調 作品2-2
第3番 ハ長調 作品2-3

【CD2】
第4番 変ホ長調 作品7

【CD3】
第5番 ハ短調 作品10-1
第6番 ヘ長調 作品10-2
第7番 ニ長調 作品10-3
第8番 ハ短調 作品13「悲愴」

【CD4】
第19番 ト短調 作品49-1
第20番 ト長調 作品49-2
第9番 ホ長調 作品14-1
第10番 ト長調 作品14-2
第11番 変ロ長調 作品22

【CD5】
第12番 変イ長調 作品26
第13番 変ホ長調 作品27-1
第14番 嬰ハ短調 作品27-2「月光」
第15番 ニ長調 作品28「田園」

【CD6】
第16番 ト長調 作品31-1
第17番 ニ短調 作品31-2「テンペスト」
第18番 変ホ長調 作品31-3

【CD7】
第21番 ハ長調 作品53「ワルトシュタイン」
アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調WoO.57

【CD8】
第22番 ヘ長調 作品54
第23番 ヘ短調 作品57「熱情」
第24番 嬰ヘ長調 作品78
第25番 ト長調 作品79
第26番 変ホ長調 作品81a「告別」

【CD9】
第27番 ホ短調 作品90
第28番 イ長調 作品101
第29番 変ロ長調 作品106「ハンマークラヴィーア」

【CD10】
第30番 ホ長調 作品109
第31番 変イ長調 作品110
第32番 ハ短調 作品111

【CD11】アンコール集
シューベルト：3つのピアノ曲より第1番 D.946
シューベルト：アレグレット ハ短調 D.915
モーツァルト：ジーグ ト短調K.574
ハイドン：ピアノ・ソナタ第44番ト短調 Hob.XVI:44
シューベルト：ハンガリー風のメロディ ロ短調 D. 817
ベートーヴェン：アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調WoO.57
J.S.バッハ：パルティータ 第1番変ロ長調 BWV.825 より メヌエットとジーグ
J.S.バッハ：前奏曲とフーガ 変ロ短調 BWV.867

【演奏】
アンドラーシュ・シフ（ピアノ）
【録音】
2004～2006年、チューリヒ・トーンハレ、ライヴ