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ノット&東京交響楽団のブルックナー:交響曲第8番(SACDハイブリッド)

ノット&東響のブルックナー 

ジョナサン・ノットと東京交響楽団の新時代到来!
天上的な響きが広がる渾身のブルックナー!

2014年より東京交響楽団の音楽監督を務めるジョナサン・ノットとの初CDがリリースとなります。就任して2年、多くの共演を重ね、蜜月の時を迎えるこのコンビ。まさに満を持しての初ライヴ・レコーディングを決行しました。天上の響きへと導く美しい弦の響き。流麗に奏でる木管群。パワフルでありながらも重厚なサウンドを放つ金管群。ジョナサン・ノットが緻密に構築したブルックナーは天国的な響きと官能的で濃密な響きを併せ持ちます。これまで東京交響楽団は、ユベール・スダーンなどの薫陶を受け見事なブルックナー演奏を築いてきましたが、その延長線にありながらもより響きが濃密でスリリングな演奏を披露しています。現在日本の音楽シーンにおいて最も注目を受けるコンビの初レコーディングをぜひお聞き下さい。
(オクタヴィア・レコード)

【曲目】
ブルックナー:
交響曲 第8番 ハ短調 (ノヴァーク版 第2稿)

【演奏】
ジョナサン・ノット(指揮)
東京交響楽団

【録音】
2016年7月16日 東京・サントリーホール にてライヴ収録

当日の印象記

宇野功芳氏は1984年3月のマタチッチ&NHK交響楽団によるブルックナー第8の響きを「麻のような感触」と例えましたが、実演で聴いたノット&東京交響楽団の同曲はまさに「絹のような感触」でした。

ノットの解釈は基本的に端正で辛口ですが、音色表現においては濃淡や硬軟が変幻自在な「魔術師」だと思います。ある時は各楽器を渾然と混ぜ合わせたり、ある時は声部を浮き立たせたり。弦の合奏は琥珀色の音色で、トゥッティは輝かしく、作品の多彩な性格を見事に音の色や表情で描き出して行きます。

音色の対照では、第1楽章呈示部でいきなり聴き所がやってきました。第1主題では地の底から響くような深い音に驚かされ(コントラバス好演)、第2主題では第1ヴァイオリンがシルクのような合奏で天上の音楽を聴かせ、それぞれの主題の意味を音だけで伝えてくれました。

第2楽章も輝かしいスケルツォと柔らかな味わいをもったトリオの対照が絶妙でした。優美なトリオを聴いていて、この作品がウィーンで初演されたことを思い起こしたほどで、こんな体験は初めてでした。第4楽章でのオルガンの音栓をイメージした突然のフォルテシモの部分では、音量だけでなく暗から明への変化が強烈で(しかも白銀の輝かしさ!)、非常に効果的でした。こうした多彩な表現が、慣習的なルバートを排し、一貫した脈動をもった音楽の中で息づいていました。第3楽章と第4楽章では、クライマックスへ向けてわずかな加速がかかりましたが、これらも音楽を高揚こそさせ、傷つけることはありませんでした。これほと細部まで美しく彫琢され、鋭い対照をいくつも持ちながら、音楽がよく流れるブルックナーも珍しいでしょう。

終楽章コーダではルバート一切なしのインテンポの中で、音色対照、楽器の浮き沈みなど様々な技を使って主題の重なり合いを巧みに表現。ノット&東響らしい充実した、生命力に満ちた、輝かしいコーダに圧倒的な感銘を受けました。
(タワーレコード 板倉重雄)

【関連商品】ジョナサン・ノットのマーラー:交響曲全集

2003年に第5交響曲で始まったノットのマーラー交響曲全集録音チクルス。全集完結までに9年の歳月をかけているところは何事も拙速に成果が求められる昨今の一般世情を考えると極めて慎重、かつ万全の準備と綿密な計画のもと一連の録音が行われたことがわかります。好評をもって迎えられていたこのシリーズ、分売でもベスト・セラーを続けていましたが、待望のセット化でお求めやすくなりました。
(東武ランドシステム)

【仕様】
SACDステレオ、SACD5.1チャンネル、通常ステレオCDのハイブリッド盤(12枚組)
【収録曲】
マーラー:交響曲全集(第1~9番)
【演奏】
ジョナサン・ノット(指揮)
バンベルク交響楽団
2…アンネ・シュヴァネヴィルムス(S)、リオバ・ブラウン(A)、バンベルク交響楽団合唱団
3…藤村実穂子(A)、バンベルク大聖堂少年合唱団、バンベルク交響楽団合唱団女声団員
8…ヤニナ・ベヒレ(S)、リオバ・ブラウン(A)、ミハエラ・カウネ(S)、マリソル・モンタルヴォ(S)、マヌエラ・ウール(S)、アルベルト・ドーメン(B-Br)、ミハエル・ナジ(Br)、シュテファン・フィンケ(T)、バンベルク交響楽団合唱団、チェコ・フィル合唱団、ヴィンツバッハ少年合唱団
【録音】
2003年~2011年
バンベルク、ヨーゼフ・カイルベルト・ザール

再入荷!ジョナサン・ノットの出世作~シューベルト:交響曲全集+αセット

ジョナサン・ノット&バンベルク交響楽団のCD第1弾だった“未完成”を初めとするシューベルト交響曲全集と、シューベルトにからむ現代音楽の録音。彼らの実力を世界に知らしめた出世作シリーズのBOXセット化です。

カテゴリ : ニューリリース | タグ : SACDハイブリッド(クラシック) 高音質(クラシック)

掲載: 2016年06月23日 13:00