ヴァンスカ2度目のクレルヴォの録音!ミネソタ管とのシベリウス&コルテカンガス!(SACDハイブリッド)
SACDハイブリッド盤。オスモ・ヴァンスカとミネソタ管弦楽団によるシベリウスの新作は、フィンランドから北アメリカへの移民の始まった150周年を記念するコンサートをライヴ収録したアルバムです。プログラムは、シベリウスが民族叙事詩『カレヴァラ』のエピソードを題材に「フィンランド」のアイデンティティを示した《クレルヴォ》と、オッリ・コルテカンガスの《移住者たち》、そして、《フィンランディア》がコスケンニエミの歌詞による合唱と管弦楽のための版で演奏されました。
オッリ・コルテカンガスは、今日のフィンランドでもっとも際立った活動をする作曲家のひとり。シベリウス・アカデミーのラウタヴァーラとエーロ・ハメーンニエミ、ベルリンのディーター・シュネーベルの下で学び、管弦楽曲、器楽曲、オペラ、子供のための音楽など、140を超す作品を手がけています。《移住者たち》は、彼がミネソタ管弦楽団とヴァンスカの委嘱を受けて作曲した、2014年の作品です。父方と母方の祖父がともにフィンランドからの移住者という背景をもち、2010年からミネソタ州ダルースの桂冠詩人を務めたシーラ・パッカの詩集『Cloud Birds(群れをなす鳥)』と『Echo & Light-ning
(こだまと稲光)』から採った詩をメゾソプラノと男声合唱が歌う4つの楽章--「ふたつの世界」「復活」「木に住んだ男」(アカペラ合唱)「私たちが呼吸する音楽」--を管弦楽の3つの「間奏」がつなぐ対称構造に書かれています。
《クレルヴォ》は、オスモ・ヴァンスカの2度目の録音です。2000年、新築のシベリウスホールで録音したラハティ交響楽団との最初のアルバム(BIS1215)は、『カレヴァラ』の深い世界を洞察した演奏が高く評価され、この作品のレファレンス・ディスクのひとつになりました。ミネソタ管弦楽団のコンサートには、前のアルバムと同じメゾソプラノのリッリ・パーシキヴィとヘルシンキ大学男声合唱団(YL)が参加、フィンランドのバリトン歌手トンミ・ハカラがクッレルヴォを歌っています。
(キングインターナショナル)
【曲目】
CD1
シベリウス:クレルヴォ Op.7~メゾソプラノ、バリトン、男声合唱と管弦楽のための
CD2
オッリ・コルテカンガス(1955-):「移住者たち」~メゾソプラノ、男声合唱と管弦楽のための(2014)
シベリウス:交響詩「フィンランディア」Op.26~合唱と管弦楽のための
【演奏】
オスモ・ヴァンスカ(指揮)
ミネソタ管弦楽団
リッリ・パーシキヴィ(メゾソプラノ)
トンミ・ハカラ(バリトン)
ヘルシンキ大学男声合唱団(YL)
【録音】
2016年2月4日-6日(ライブ録音)
オーケストラホール(ミネアポリス、ミネソタ州)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)
掲載: 2017年01月16日 00:00