『LOGAN／ローガン』ウルヴァリン・シリーズ最後を飾る傑作、サントラはマルコ・ベルトラミの野心作！

『X-メン』シリーズのメインキャラクター、ウルヴァリン=ローガンを主人公にした人気アクション映画の第3弾。2009年公開『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』、2013年公開『ウルヴァリン:SAMURAI』に続く第3弾となる。舞台は2024年。年を経て能力が薄れたウルヴァリンはローガンという人間として描かれおり、超人的で派手なイメージのあるヒーロー映画からは趣を変えている。音楽は『ウルヴァリン:SAMURAI』も手掛けている巨匠マルコ・ベルトラミ。

ウルヴァリン・シリーズのラストを飾る、ヒーローとミュータントの少女の壮絶な物語。マルコ・ベルトラミの音楽は、美しく静かなピアノ曲から始まり、全体的にストイックに楽器の音を聴かせ、音の間や響きにこだわりが高いサウンド。ちょっとヨハン・ヨハンソン『ボーダーライン』と、70年代のモリコーネの非情なアクションでの先鋭を思い出す。サントラの歴史の往年の緊張と、最新の表現アイデアが応用される傑作。