エドゥ・パッセート&ギ・タヴァレス(Edu Passeto & Gui Tavares)、1981年の名盤『Noite Que Brincou De Lua』が復刻
サンパウロ生まれのSSWエドゥ・パッセート。主に80年代にサンパウロやリオのナイトクラブで活動をはじめ、本作のもう一人の主役であるギ・タヴァレスとデュオを形成。2008年に惜しくもなくなるまで、地元であるサンパウロを中心に地道な音楽活動を続けミュージシャン・レベルで親しみ愛された知る人ぞ知るSSWである。相棒であったギ・タヴァレスは1986年にはリオに移住してしまったものの、互いの友情は続き、エドゥがなくなるまで親友だったのだとか。現在ギはロンドンに住み、彼自身の合唱団「Cantar Vocal Ensemble」「Nossa Voz」の指揮、ブラジルの音楽ワークショップを学校で行うクリエイティブ・ブラジルと協力して、数多くのブラジル音楽プロジェクトで活動しているほか、2004年には自身名義作『AMIGOS & FRIENDS』といった作品も残している。
そんな二人が1981年にリリースした本作『NOITE QUE BRINCOU DE LUA』は、当時ひっそりとインディー・レーベルからリリースされたため、これまであまり多くの人に知られることがなかった。しかしその内容はミルトン・ナシメント、ロー・ボルジェス、フラヴィオ・ヴェントゥリーニといった「街角クラブ」を象徴とするミナス音楽の名盤、そしてボカ・リヴリやMPB4といった連綿と受け継がれる男性ブラジリアン・ヴォーカル・グループの名盤たち、さらにはアルトゥール・ヴェロカイがプロデュースしたブラジリアン・フォーク・サイケ諸作に負けじ劣らずの内容を誇る、まさに一世一代の名盤なのである。
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掲載: 2018年04月18日 13:59