ワイヤー(Wire)の傑作『PINK FLAG』他初期3作品がスペシャル・エディションでリリース
ポスト・パンクの生みの親であり、従来のロックから逸脱したサウンドと硬派なスタイルが、後のインディ・ロックやハードコアにも多大な影響を与えたワイヤー。すべてが完璧な名盤であり揺らぐことのない評価が確立されている初期3作品が、WIREのヴォーカリストであり中心人物のCOLIN NEWMANが運営するPINK FLAG RECORDSよりアーティスト本人の監修のもと決定版としてスペシャル・エディションでリイシュー!
スペシャル・エディションは、各アルバムとも7インチサイズのボックスに80ページのブックレットとともに収納されています。それぞれ、オリジナル・アルバムはリマスターが施されDISC1として、そしてDISC2およびDISC3(『CHAIRS MISSING』、『154』のみ)でシングル曲、B面曲、未発表曲、デモ音源などその時期のエクストラ・トラックを多数収録した、ファン必携の決定版。ワイヤーはシングルにも名曲/重要曲が多いので入門編としてももちろん最適です。
Wire/『ピンク・フラッグ』
77年発表ファースト・アルバム。日本語解説付き。パンク・ロック全盛の時代に、「ロックでなければなんでもいい」といち早く逸脱したサウンドを展開した至高の名盤。この作品で聞かれるWIREのミニマルでクールなサウンドは「ポスト・パンク」の方向性を位置づけたと言っても過言ではない重要作品であり、WIREの象徴ともなったピンクの旗のジャケットも非常に印象的な1枚。
Wire/『チェアーズ・ミッシング』
78年発表セカンド・アルバム。日本語解説付き。キーボードの導入でサウンドのバリエーションも広がり、より複雑なアート・ロックとも言えるような不協和な楽曲で唯一無比の持ち味をさらに推し進めた孤高の作品。
Wire/『154』
79年発表サード・アルバム。日本語解説付き。このアルバムをリリースする時点までに行われたライヴの回数をタイトルに冠した作品。インダストリアルのルーツとも言えるような硬質なハンマー・ビートから、まるで90年代以降のインディ・ロックのような捻くれたギター・ロックまで披露し、後世への指標を示した、今聞いても新鮮すぎる先鋭作品。マイ・ブラッディ・ヴァレンタインがカヴァーした名曲“Map Ref. 41 N 93W”も収録。このアルバムをもってWIREは一度解散する。