エマニュエル・ヴィヨーム&プラハ・フィルによるラヴェル、ドビュッシー、ビゼー:作品集
[Warner Classics 公式チャンネルより]
フランスを代表する3人の作曲家、ラヴェル、ドビュッシー、ビゼーの作品集。ラヴェルの「マ・メール・ロワ」はもともとピアノ連弾曲として作曲されたものを、後にラヴェル自身がオーケストレーションした色彩豊かな曲で、オペラ指揮者として知られるヴィヨームが、プラハ・フィルハーモニアから独特の夢幻的な響きを紡ぎだしています。つややかな弦を彩る自由な管セクションとハープの音色が聴きどころです。
ドビュッシーが印象派の語法を獲得する以前、1890年の作品「ピアノと管弦楽のための幻想曲」は、その完成度にドビュッシー自身が満足していなかったとされていますが、ロマン派の協奏曲としては申し分なく、特にフォーレを思わせるピアノのパッセージは美しく、後期ロマン派の終焉に位置する稀有な作品です。
演奏はカリスマ性あふれるピアノ界の貴公子、アンドリュー・フォン・オーエン。5歳よりピアノを始め10歳でオーケストラと協演、17歳でエサ=ペッカ・サロネン指揮のロサンジェルス・フィルと協演。他、フィラデルフィア響、アトランタ響、サンフランシスコ響、ニューメキシコ響、セントルイス響、シアトル響、シンガポール響等と協演。ジュリアード音楽院では、ハーバート・ステッシン、ジェローム・ローヴェンタールに師事し、アルフレート・ブレンデルやレオン・フライシャーの教えも受けています。彼の演奏はナショナル・パブリックラジオでも度々放送され、同放送の番組「パフォーマンス・トゥデイ」にもゲストとして招かれています。2016年よりニューヨークとパリに居を構え演奏活動を続けています。
最後に置かれているのは、最近人気の高いビゼーの交響曲。当時のフランスでは交響曲の人気が低かったため、ビゼーの生前には演奏されることのなかった作品ですが、まとまりのよい快活な作品です。
(ワーナーミュージック)
【収録予定曲】
1) ラヴェル:組曲『マ・メール・ロワ』
2) ドビュッシー:ピアノと管弦楽のための幻想曲
3) ビゼー:交響曲 ハ長調
【演奏】
エマニュエル・ヴィヨーム(指揮)
プラハ・フィルハーモニア
アンドリュー・フォン・オーエン(ピアノ:2)
【録音】
2017年8月31日~9月1日、プラハ、チェコ放送第1スタジオ
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2018年06月29日 00:00