国内盤登場!現代最高峰のリート歌手ゲルハーヘルのシューマン・チクルスがスタート!シューマン:歌曲全集第1巻「フラーゲ(問い)」
21世紀におけるドイツ・リート孤高の旗手、ゲルハーヘルがついに挑むビッグ・プロジェクト、「シューマン:歌曲全集」の船出。これぞリート・ファンへの福音!
今やドイツ・リート界での最高峰として揺るぎない地位を確立しているバリトン、クリスティアン・ゲルハーヘル。フィッシャー=ディースカウに連なるドイツ伝統のリート唱法を引き継ぎながら、その詩に秘めた情感や内面性をドラマティックに表現し、成熟した音楽性を聴かせてくれます。美しく明快なドイツ語のディクションによって、一つ一つの単語に込められた作曲家の思いや情景が鮮明に浮かび上がってきます。
アルテノヴァ・レーベルへの「シューベルト:三大歌曲集」の名盤に始まるゲルハーヘルのリート録音もすでにシューベルト、シューマン、マーラー、ブラームス、ヴォルフなどのドイツ歌曲の主要レパートリーを含んでいますが、このアルバムは、ついにゲルハーヘルが手掛けることとなったビッグ・プロジェクト、「シューマン:歌曲全集」の第1巻となるものです。1人の歌手が中心となっての全集はフィッシャー=ディースカウ以来ほとんど無く、ゲルハーヘル本人も「私の生涯で最も重要なプロジェクト」と言明するほどで、文字通り今回満を持しての録音となっています。ゲルハーヘルは、2000年代に「詩人の恋」「リーダークライス」などが収録された2枚のシューマン歌曲集を発売しており高い評価を得ていますが、今回の全集は、近年のゲルハーヘルの歌唱の深化と更に深い楽譜の読みを反映させた決定的録音となっています。
この第1巻は、ケルナーによる「12の詩 Op.35」を中心に構成されています。ゲルハーヘルとは幼なじみで、現代屈指のリート伴奏者であるゲロルト・フーバーとの共演は、ぴったり息が合いシューマンの作品に込められた深遠さを明らかにしてくれる充実の全集となるはずです。なお、今回の全集は、ソニー・クラシカル、バイエルン放送、ハイデルベルクの春音楽祭国際リーダーセンターとの共同制作です。
(ソニー・ミュージック)
『シューマン:歌曲全集第1巻「フラーゲ(問い)」』
【曲目】
ロベルト・シューマン:
1. 6つの歌 Op.107
(1)心痛
(2)窓ガラス
(3)庭師
(4)糸をつむぐ女
(5)森の中で
(6)夕べの歌
2. ロマンスとバラード 第2集 Op.49
(1)二人の擲弾兵
(2)敵対する兄弟
(3)尼僧
3. 3つの詩 Op.119 より第2番「警告」
4. 3つの歌 Op.83
(1)あきらめ
(2)献身の花
(3)隠者
5. 12の詩 Op.35
(1)うれしき嵐の夜
(2)愛も喜びも絶えるがよい
(3)さすらいの歌
(4)新緑
(5)森の方を焦がれて
(6)亡き友に捧ぐ杯に寄せて
(7)さすらい
(8)秘めたる恋
(9)問い
(10)人知れぬ涙
(11)おまえを傷つけたのは誰か
(12)懐かしい響き
6. 4つの歌 Op.142
(1)歌のなぐさめ
(2)きみの頬を寄せて
(3)少女の憂い
(4)ゆるやかに走る僕の馬車
【演奏】
クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン)
ゲロルト・フーバー(ピアノ)
【録音】
2017年1月31-2月2日、2月16-21日、7月23日、ミュンヘン、バイエルン放送第2スタジオ
[Blu-spec CD2 仕様]