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エッセール&ジュードによる2台ピアノ版ベルリオーズの“幻想交響曲”!プレイエル製対面ピアノで演奏

ベルリオーズ

オーケストラに肉薄する迫力!対面型ダブル・ピアノによるエッセール編の「幻想交響曲」

ベルリオーズ・イヤーの幕開けを飾る注目のアルバムがリリースされます。ベルリオーズの幻想交響曲をジャン=フランソワ・エッセールがみずから2台のピアノ用に編曲、マリー=ジョゼフ・ジュードと共演しています。

ベルリオーズの幻想交響曲の編曲といえばリストによる独奏用が有名ですが、徹頭徹尾オーケストラ的発想で作られている曲だけに、10本の指でカバーするにはリストであっても限界がありました。連弾版もいくつか作られましたが、音域がかぶる部分は必ずしも再現できませんでした。何故かこれまで2台のピアノ版がありませんでしたが、全く非ピアノ的な音楽にもっともふさわしいのは、演奏者の自由度の高いこの形態だという「コロンブスの卵」的アイディアが実現しました。

名ピアニスト、エッセールの編曲だけに華麗かつ効果的。「舞踏会」でのフランス的な洒脱さ、「断頭台への行進」迫力と終楽章の狂気いずれも充実度満点。技巧的なピアノ作品特有なボルテージの高い興奮にも満ちています。

さらに興味深いのは、通常のピアノでなく1928年プレイエル社製対面ピアノを用いていること。これは同社が1897年に開発した両サイドに鍵盤を持つ大きな長方形の楽器で、一台で2台ピアノを演奏できるもの。全部で74台製造され、コルトーやホルショフスキも所有していたとされます。今回はパリの音楽博物館所蔵の貴重なオリジナル楽器で演奏・録音となりました。コンディションの異なる2台のピアノを用いることでは達成できない響きの均一性が驚異的で、理想的なピアノ版・幻想交響曲が誕生しました。
(キングインターナショナル)
【曲目】
ベルリオーズ(エッセール編):幻想交響曲 Op.14(2台ピアノ版)
【演奏】
ジャン=フランソワ・エッセール(ピアノ)
マリー=ジョゼフ・ジュード(ピアノ)
[1928年プレイエル製対面ピアノ使用]
【録音】
2018年6月、シテ・ド・ラ・ミュジーク(パリ)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2018年12月27日 00:00