Badfinger(バッドフィンガー)WARNER時代の2作品が拡張版リマスターCDリイシュー
英国パワー・ポップを代表するWARNER時代の2作品、74年の5TH & 6THがそれぞれボーナス追加の拡張版リマスターCDリイシュー!
61年にPETE HAMとTOM EVANSを中心にPANTHERSとして結成、その後IVEYSと名前を変えAPPLEからデビューするもレーベルの体制も整わぬまま不発に終わり、バンドは再出発へ。"WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS"の当初のタイトルから再度BADFINGERと名付けられた彼らは、BEATLESの弟分的存在として69年に再デビュー。ギタリストJOEY MOLLANDの参加などを経てAPPLE時代に4作のアルバムを発表、「バングラ・デッシュのコンサート」への全員参加などもあり商業的な成功を一応は手にするものの、マネージャーに恵まれずゴタゴタのままバンドはAPPLEを離れることになります。当初はBEATLESを超える存在として期待をされながらも低空飛行を続けたバンドは、のちにPETEとTOM双方の自殺という最悪の形で幕を閉じ、キャリアを通じて悲しみに暮れ続けた悲運のバンドとしてロック史に名を残すことになりました。
帯ライナー付国内盤仕様(解説: 若月眞人)
Badfinger / 涙の旅路(エクスパンデッド・エディション)
本作はそんな時期にWARNERに移籍、心機一転発表された74年の第1弾アルバム。前年73年に完成されながらも発売が延びていたAPPLEからの最終作『ASS』(APPLE側からの「クソッタレ」というメッセージとの話も)とのほぼ同時リリースという裏事情的な契約のゴタゴタとは裏腹に、ピークに達していたバンドのクリエイティビティと前作より引き続きのプロデューサーCHRIS THOMASのプロデュース・ワークは、同時期のBEATLSのソロ作品同様にアメリカン・ロック・テイストを湛えたサウンドに結実。結果として商業的には振るわなかったものの、"LONELY YOU"、"SHINE ON"、"LOVE IS EASY"といったソリッドでポップな楽曲群は今やのちのパワー・ポップの一脈のルーツとして評価されています。
未発表楽曲"LOVE MY LADY"を含むアルバム・セッションからのアウトテイク10曲をボーナス追加。
BADFINGERバイオグラファーDAN MATOVINAの監修、オリジナル・マスター・テープからのリマスター。レア・フォト、プロデューサーCHRIS THOMASによるクオーツ掲載ライナーノーツ。
【収録曲】
01 I Miss You
02 Shine On
03 Love Is Easy
04 Song for a Lost Friend
05 Why Don't We Talk?
06 Island
07 Matted Spam
08 Where Do We Go from Here?
09 My Heart Goes Out
10 Lonely You
11 Give It Up
12 Andy Norris
13 Love My Lady (unreleased song)
14 Shine On (1973 work in progress mix)
15 Song for a Lost Friend (1973 work in progress mix)
16 Island (1973 work in progress mix)
17 Matted Spam (1973 work in progress mix)
18 Where Do We Go from Here (1973 work in progress mix)
19 My Heart Goes Out (1973 work in progress mix)
20 Lonely You (1973 work in progress mix)
21 Give It Up (1973 work in progress mix)
22 Andy Norris (1973 work in progress mix)
Wish You Were Here / 素敵な君(エクスパンデッド・エディション)
前作に引き続きCHRIS THOMASのプロデュースによる74年WARNER移籍第2弾アルバム。バンド/レーベル共にマネージャーとの金銭的確執がほとんどピークに達した時期でもあり、本作の発表後ほどなくして JOEY MOLLANDの脱退、PETE HAMの自殺など大きなトラブルが立て続き、オリジナル・メンバーでは最後のスタジオ・アルバムとなりました。タイトでノリのいいパワー・ポップ名曲"JUST A CHANCE"、カントリー・ライクな"YOU'RE SO FINE"、話題となったサディスティック・ミカ・バンドのミカの朗読で始まる名曲"KNOW ONE KNOWS"などなど、PETE HAM、TOM EVANS、MIKE GIBBINS、JOEY MOLLANDとバンドのソングライター4人全員が作曲に関わりながら、BADFINGERらしいソリッドでクリアなブギーとタイムレスな良質なメロディで BADFINGER版『ABBEY ROAD』とも評されるハードでポップなバンドらしさが存分に引き出された名品です。あなた方がここにいてほしい。。。
未発表楽曲"QUEEN OF DARKNESS"に加え、アルバムには使われなかったヴォーカル・アウトテイクなどを使用した2018年ニュー・ミックスなど9曲をボーナス追加。
BADFINGERバイオグラファーDAN MATOVINAの監修、オリジナル・マスター・テープからのリマスター。レア・フォト、プロデューサーCHRIS THOMASによるクオーツ掲載ライナーノーツ。
【収録曲】
01 Just a Chance
02 Your So Fine
03 Got to Get Out of Here
04 Know One Knows
05 Dennis
06 In the Meantime/Some Other Time
07 Love Time
08 King of the Load
09 Meanwhile Back at the Ranch/Should I Smoke
10 Queen of Darkness (unreleased song)
11 Just A Chance (2018 alternate mix)
12 Your So Fine (2018 alternate mix)
13 Got To Get Out Of Here (2018 alternate mix)
14 Know One Knows (2018 alternate mix)
15 Dennis (2018 alternate mix)
16 In The Meantime / Some Other Time (2018 alternate mix)
17 Love Time (2018 alternate mix)
18 Meanwhile Back At The Ranch / Should I Smoke (2018 alternate mix)