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キュッヒル、生誕150年プフィッツナーのヴァイオリン・ソナタを新録音(SACDハイブリッド)

キュッヒルのプフィッツナー

繊細で優美、そして芯の太い豊かな音響を捉えた名録音!
2016年にウィーン・フィル第一コンサートマスター退任後、
本格的なソロ活動を開始した
ライナー・キュッヒル待望の新録音登場!

2017年、ライナー・キュッヒルが世界的ギタリスト・福田進一との共演で発表した「デュオ・コンチェルタンテ」(RRSC 20002)は、演奏、録音ともに高い評価を獲得、ベストセラーとなりました。

2016年、ウィーン・フィルの第一コンサートマスター退任後、ソロ活動で世界を飛び回るライナー・キュッヒルですが、超多忙な合間をぬって2018年6月に東京で録音されたのがこのアルバムです。

伴奏は本場ウィーンでも高い評価を得ている加藤洋之。キュッヒルとの共演歴も長く、今回も絶妙なアンサンブルを聴かせてくれます。

メインのプログラムはプフィッツナーの《ヴァイオリン・ソナタ》。たいへんな難曲で、録音も多くありませんが、かねてからプフィッツナーの功績を世界中に広めているキュッヒルならではの名演を聴くことができます。深い楽譜の読みと難曲を弾きこなす超絶技巧、さらに豊かな歌心は、このあまり知られていない名曲に強い光を当てています。

さらに、R.シュトラウス、クライスラー、サン=サーンス、ドヴォルザーク……、いずれもキュッヒルが得意とする曲目で、とりわけR.シュトラウスの《ワルツ=ばらの騎士より》は、名盤「キュッヒル=プレヴィン・イン・ザルツブルク」以来の録音となります(今回の編曲はヴァーシャ・プルジーホダ。「キュッヒル・プレヴィン・イン・ザルツブルク」は近々再リリースの予定です)

録音スタッフは好評の前作「デュオ・コンチェルタンテ」と同じメンバー。数々の名録音を世に出している名匠・深田晃は今回も透明感あふれる、研ぎ澄まされた音空間を私たちに届けてくれます。

キュッヒルの繊細で優美、そして芯の太い豊かな音響を捉えた名録音を最大限に生かすべく、SACDハイブリッドでリリースしました。
(キングインターナショナル)

『ここに聴く作品の数々は、ウィーンの四季を描き出すような趣を呈している。R.シュトラウスやクライスラーは、ウィーンがもっとも華やぐ麗しき5月の新緑や花の薫りを漂わせ、サン=サーンスは音色やリズムが陽光あふれる夏の輝きを連想させる。ドヴォルザークの民族色豊かな曲想は抒情的で思索的な秋を思わせ、プフィッナーは雪化粧に包まれる冬のイメージ。とりわけ深遠で構築性に富み、重量級の内容を備えたソナタはキュッヒルのこれまでの経験が凝縮した円熟の演奏。盟友のピアニスト加藤洋之とともにプフィッツナーの魂へと肉薄していく。キュッヒルの演奏の大きな魅力は、ひたむきさと音楽に没入していく集中力にあると思うが、このソナタでは緊迫感と作品の内奥に迫る洞察力の深さも特筆すべき。これは滅多にレコーディングされない作品ゆえ、キュッヒル盤は貴重な録音であり、彼の音楽を愛する人へのかけがえのない贈り物といえるのではないだろうか。』
(伊熊よし子:ライナーノートより)

【曲目】
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)/ヴァーシャ・プルジーホダ(編曲):歌劇《ばらの騎士》より“ワルツ”
フリッツ・クライスラー(1875-1962):ジプシー奇想曲
クライスラー:狩りカルティエのスタイルによるカプリース
カミーユ・サン=サーンス(1835-1921)/ウジェーヌ・イザイ(編曲):カプリース Op.52-6~ワルツ形式の練習曲による
アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904):ロマンティックな小品 Op.75
ハンス・プフィッツナー(1869-1949):ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op.27
【演奏】
ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン)、加藤洋之(ピアノ)
【録音】
2018年6月19-21日/五反田文化センター音楽ホール
プロデューサー:白柳龍一、ディレクター:国崎裕、バランスエンジニア:深田晃

カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)

掲載: 2019年03月14日 12:00