ネゼ=セガン&モントリオール・メトロポリタン管のシベリウス: 交響曲第1番
ネゼ=セガンがシベリウスに挑んだ!
しなやかな質感、繊細にして雄大な筆致、心地よい推進力。
オケのコントロールも完璧な注目の名演!
2000年からモントリオール・メトロポリタン管弦楽団の芸術監督・首席指揮者を務め、高い人気を誇っているヤニック・ネゼ=セガンがシベリウスの交響曲を録音しました。ニューヨークのメトロポリタン歌劇場やフィラデルフィア管、ロッテルダム・フィルなど世界の名だたるオケを指揮し活躍しているネゼ=セガンはモントリオール生まれ。地元のオーケストラということもありモントリオール・メトロポリタン管弦楽団とのつながりは大変深く、ブルックナーの交響曲全集(ACD2-2451)などこれまでにも高評価の音源をリリースしてきただけに、シベリウスも期待が高まります。演奏は期待に違わず大変素晴らしいものです。夾雑物の無いしなやかで透明な響きがシベリウスにジャストフィット。そして迫力もあり、第1番ならではの雄大なスケール感も損なうことがありません。シンコペーションが複雑に絡み合うスコアを細部まで完璧に処理しつつ、全体をしっかり俯瞰して長いフレージングで大きな音楽を練り上げ、心地よい推進力でもってシベリウスの世界を構築していきます。指揮者のコントロールがオーケストラの隅々まで完全に行き届いているのに驚かされます。重要な役割を持つ木管楽器も見事な質感で、澄んだ高音から荒涼とした低音まで、鮮やかな情景が浮かんでくるよう。終楽章のテンポの移り変わりは自然にしてドラマティック。巧みな展開にぐいぐいと引きこまれます。
(キングインターナショナル)
【曲目】
シベリウス:交響曲第1番 ホ短調 Op.39
【演奏】
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
モントリオール・メトロポリタン管弦楽団
【録音】
2018年10月/ケベック
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年03月29日 00:00