ベーム&ドレスデンの1979年告別ライヴ!シューベルト“未完成”は初出!!(2枚組)
これは凄い、
ベーム&ドレスデンの
1979年告別ライヴが日の目を見た!
カール・ベーム(1894-1981)は1934年にからシュターツカペレ・ドレスデンの総監督に就任、1943年まで務めました。その間、リヒャルト・シュトラウスの歌劇「無口な女」や「ダフネ」を世界初演するなど、戦前のドイツ音楽界を華やかに飾りました。放送用録音はアセテート盤を用いていたため時間の制約があり、小品中心でした。それらは「エディション・シュターツカペレ・ドレスデンVol.43」にベーム指揮のポピュラー小品が集められていますが、1941-2年のシーズンからは磁気テープが開発されたため、交響曲の楽章をカットや中断なし放送が実現しました。ドレスデン衛生博物館の舞台を放送スタジオにして新たなページが始まりましたが、その記念すべき第1号がベーム指揮によるシューベルトの交響曲第5番だったとされます。それをここで聴くことができます。興味深いのが、北ドイツ放送が行なっていた1956年10月のラジオ番組でベームが音楽的自画像を語ったもの。そこではリヒャルト・シュトラウスの思い出などの面白い話が豊富に語られます。そこにはベーム指揮による「ばらの騎士」のワルツや、ベームに捧げられた歌劇「ダフネ」の終曲もかけられます。それ以上に注目なのが、最晩年のベームが1979年1月12日にドレスデン文化宮殿ホールで行った告別演奏会が日の目を見たこと。曲はシューベルトの「未完成」と「グレート」の2大交響曲というのも魅力。これまでは「グレート」のみがDGから発売されていましたが、今回は同時に演奏された「未完成」を加えての登場となります。終演後鳴りやまぬ拍手に対してベームが行なった感動的なスピーチが収録しているのも貴重。神々しいまでの「未完成」と「グレート」の名盤が1枚加わったと申せましょう。超オススメ。
(キングインターナショナル)
【曲目】
[Disc1]
(1)シューベルト:交響曲第5番変ロ長調D485
(2)カール・ベーム自身を語る(ラジオ番組「音楽的自画像」1956年10月6日放送から)
1942年6月12日(1)(ドレスデン衛生博物館所蔵音源)
[Disc2] カール・ベーム、ドレスデン告別演奏会1979
(1)シューベルト:交響曲第8番ロ短調D759「未完成」
(2)同:交響曲第9番ハ長調D944「グレート」
(3)聴衆の喝采に対するベームのスピーチ
1979年1月12日/ドレスデン文化宮殿ホール(ライヴ)
【演奏】
カール・ベーム(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年04月05日 00:00