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ロシアの名手ボリス・ギルトブルグが弾くラフマニノフ“24の前奏曲集”!

ギルトブルク

ボリス・ギルトブルグが演奏するラフマニノフ・シリーズ。
「24の前奏曲」は、18年以上に渡る作曲期間を持つ、多種多様な作品の集まりであり、演奏する際には卓越した技巧だけではなく、幅広い音楽表現が求められる難曲中の難曲です。
なかでも、ドラマティックな作風で知られる作品番号3-2は、別の曲集「幻想的小曲集」の中の1曲で、モスクワのクレムリン宮殿の鐘の音を模しているともいわれる人気曲。残りの23曲はラフマニノフの日々の活動の折々に書かれたものですが、ショパンの同名作品のように24の調性はすべて網羅され、どれ一つとして似た雰囲気を持っている曲はありません。

また、長い期間に渡って構想された作品であるにもかかわらず、各々の曲には関連する動機が至る所に隠されていますが、ギルトブルグはそれらを洗い出し、つなぎ合わせることを意識しており(解説書にも詳細に記されている)、全体に統一感を持たせ、曲ごとの性格を見事に描き出しています。そのため本来ならば聞き逃してしまいそうな小さな旋律の動きが、実はクライマックスの伏線となっていることをこの演奏で知る人も多いことでしょう。
情熱的な曲での爆発的なエネルギーのほとばしり、抒情的な曲での慈しむような優雅なタッチ。この振幅の大きさも技巧派のギルトブルグならではの魅力です。

ギルトブルグは当アルバムでも自身がブックレット執筆を担当、ジャケット写真(2本の樹)にも自らが撮影した風景を採用しています。またこのアルバムは、彼の祖母ゲンリエッタ・ミルマンの思い出に捧げられています。
(ナクソス・ジャパン)

『ラフマニノフ:24の前奏曲集』
【曲目】
ラフマニノフ:
1.前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2(1892)

10の前奏曲 Op.23(1901/1903)
2.第1番:嬰ヘ短調
3.第2番:変ロ長調
4.第3番:ニ短調
5.第4番:ニ長調
6.第5番:ト短調
7.第6番:変ホ長調
8.第7番:ハ短調
9.第8番:変イ長調
10.第9番:変ホ短調
11.第10番:変ト長調

13の前奏曲 Op.32(1910)
12.第1番:ハ長調
13.第2番:変ロ短調
14.第3番:ホ長調
15.第4番:ホ短調
16.第5番:ト長調
17.第6番:ヘ短調
18.第7番:ヘ長調
19.第8番:イ短調
20.第9番:イ長調
21.第10番:ロ短調
22.第11番:ロ長調
23.第12番:嬰ト短調
24.第13番:変ニ長調

【演奏】
ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)

【録音】
2018年10月2-4日
コンサートホール、ワイアストンエステート
モンマス、UK

輸入盤

 

国内仕様盤

[日本語解説付]
ブックレットの日本語訳(訳:矢口誠)

 

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2019年04月10日 00:00