初出!クナッパーツブッシュ&フラグスタート、ロレンツ/トリスタンとイゾルデ第3幕
クナッパーツブッシュ+ロレンツ、フラグスタート…完全初出!
最強のワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」第3幕
1947年6月5日チューリヒ国立歌劇場ライヴ
第2次大戦後、ナチス・ドイツ協力者として1年余りの活動停止を余儀なくされたクナッパーツブッシュは、非ナチ化裁判で勝利し1947年から活動を再開しました。 巨匠はチューリヒ・トーンハレ管を率いて、チューリヒ6月音楽祭に参加。ロレンツのトリスタン、フラグスタートのイゾルデという理想のキャストによる『トリスタンとイゾルデ』と『神々の黄昏』を指揮します(舞台上演。演出はハンス・ツィメルマン=チューリヒ歌劇場の芸術監督)。 その『トリスタン』第3幕が世界初出となります!何故か、この演奏は第1幕の一部分がLP,CDで出ておりました。スイス放送には第3幕全曲のみが保存されており、逆に他の幕の演奏が現存しません。 クナの『トリスタン』は、バイエルン国立歌劇場における1950年の全曲演奏と、DECCAの抜粋録音しか有りません。こうして第3幕ライヴが完全に遺されていたことは歓喜に値します。やはり一世を風靡した大ワーグナー歌手のロレンツ、フラグスタートの風格は尋常ではなく、超人的なスケールを感じさせます。音質は年代並ですが慎重に刺激的なテープノイズが取り除かれております。録音全体の音像をフィルター等で改竄するようなことはしておりませんので素直な音質を楽しめます。50代でまだまだエネルギッシュなドライヴ、比較的早めのテンポで流れの良さも光ります。
※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付
(東武ランドシステム)
【曲目】
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」第3幕
【演奏】
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
トリスタン:マックス・ロレンツ(テノール)
マルケ王:リュボミル・ヴィシェゴノフ(バス)
イゾルデ:キルステン・フラグスタート(ソプラノ)
クルヴェナル:アンドレアス・ベーム(バリトン)
メーロト:アレクサンダー・コラツィオ(テノール)
ブランゲーネ:エルザ・カヴァルティ(メツォ・ソプラノ)
若い水夫:ジャコモ・タヴォリ(テノール)
牧童:ロルフ・サンダー(テノール)
舵取り:ウィルヘルム・フェルデン(バリトン)
【録音】
1947年6月5日チューリヒ国立歌劇場ライヴ
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年04月10日 18:00