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ハンス・クナッパーツブッシュ、フリードリヒ・グルダ、アニア・タウアー 2025年3月28日発売~“VINTAGE SA-CD COLLECTION” 第38弾

ヴィンテージSACD

タワーレコード・オリジナル企画盤 UNIVERSAL x TOWER RECORDS
"ユニバーサル音源"復刻 SA-CDハイブリッド盤のシリーズ最新作
“VINTAGE SA-CD COLLECTION” 第38弾
各周年企画あり。新規マスタリング
演奏、音質ともに秀逸な名盤3点 優秀録音
Westminster、DECCA、DG音源 優秀録音盤
(ステレオ録音)(盤面印刷:緑色仕様)


1.クナッパーツブッシュ&ミュンヘン・フィル/ワーグナー:管弦楽曲集(2枚組) <クナッパーツブッシュ没後60年企画>
2.グルダ(P)、シュタイン&VPO/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集(3枚組) <グルダ没後25年企画>
3.タウアー(Vc)、マーツァル&チェコ・フィル、フランセ(P)/ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、フランセ:チェロとピアノのための幻想曲、他 <タウアー生誕80年企画>

各税込 3,950円(3)、5,677円(1)、7,475円(2) 限定盤
新規(2.を除く)で本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから高品位デジタル化後、
本国の専任エンジニアによる最新のマスタリングを行いました
各新規序文解説付。オリジナル・ジャケット・デザイン(一部を除く)使用

2025年3月28日(金)リリース予定
(発売日、仕様は変更になる可能性がございます)
企画・販売:TOWER RECORDS
制作・発売:ユニバーサル ミュージック合同会社

2024年12月発売に続く最新のタワー企画盤『ヴィンテージSA-CDコレクション』の第38弾は、前回と同じくそれぞれ周年が冠された企画盤です。クナッパーツブッシュは没後60年企画としまして昨年10月に発売しましたブルックナー:交響曲第8番他に続いて、Westminsterへの録音であるワーグナー・アルバムを世界初SA-CD化でお届けします。グルダは没後25年を機に以前もSA-CD化されていたベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集を最新マスタリングで今回復刻します。グルダの代表的録音でありDECCAの優秀録音としても著名なアルバムです。そして、アニア・タウアーは生誕80年となりますが、22歳の時に収録したドヴォルザークは知られざる名盤として昨今では再評価が進んでいる音源です。DGへの全3曲を世界初SA-CD化として集成しました。いずれも最新の復刻として誰もが納得する名盤群を今回の発売のために音楽的見地を持ってマスタリングを行っています。当時の録音の優秀さが現代においても十分確認できる録音ばかりです。
アナログ録音時代のユニバーサル音源のなかから、SA-CDで復刻するに相応しい演奏、かつ音質的にも優れた名盤を候補のなかからセレクトし世に問うシリーズとして、最新作をぜひお聴きください。粒立ちの良い高解像度の今回の音源は、従来以上に演奏を更に引き立ててくれます。当時の優秀録音盤でもあり、演奏含めの珠玉の録音群です。一部を除いて、今回もあらためて最新でハイレゾ化された本国のオリジナルのマスターを使用し従来以上の音質を目指しました。SA-CD化により更に素晴らしい響きを堪能ください。音質に関しては従来通り万全を期しており、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープを用いての最新の高品位デジタル化と本国エンジニアによるマスタリングを経て復刻を行っています。名盤に新たな息吹を吹き込むこの再発シリーズはパッケージとして現況での最上の音質復刻を目指しました。
<VINTAGE SA-CD Collectionとは>
高解像度、高音質であるSA-CDの特性を生かした、タワーレコード・オリジナルの企画です。2004年から続く「Vintageシリーズ」と同様、復刻に対するスタンスは従来通りで、極力初出時のオリジナル・ジャケット・デザインを採用し、また、あくまで音質にこだわり、現況での上質の音質を目指しました。それぞれの名盤の魅力をさらに引き出し、加えてこれまでと別の評価や魅力を加えるべく、今後も再創出をしていく所存です。ご期待ください。
<当シリーズの制作に関しまして>
当シリーズでは制作するにあたり、原則的にかつてDGやDECCAに所属していた海外の専任エンジニアが、厳密に保管されている本国のオリジナル・アナログ・マスターテープからダイレクトで高品位のデジタル化を行い、基本的にマスターがマルチ・チャンネルの場合は2chにミキシングした上で、このシリーズ用に綿密な工程で時間をかけて新規でマスタリング作業を行いました。これらの制作過程には細心の注意が払われています。例えば、デジタル化を行うにあたって、オリジナル・アナログ・マスターテープに難があれば都度テープの物理的修復を行っている、といった点も含め、その後高品位のデジタルで取り込まれたマスター音源は、当時の録音エンジニアの意向を十分配慮した上で最適かつ最少のマスタリングを施して商品化されています。尚、DGとDECCA音源では本国のレーベルの方針によりそれぞれ制作過程が若干異なります。デジタル化やマスタリングの工程を含む復刻のプロセスそのものがここ数年進化してきたことにより、たとえ過去にSA-CD化された音源であっても新たな発見を我々にもたらしてくれるでしょう。最近のデジタル技術に関わる機材は常に進歩しており、より高品位で緻密な音源制作が可能になってきました。現在はオリジナルのアナログ・マスターを今だからこそ、より高音質で楽しむことができる環境があります。これまで通常CDの“ヴィンテージ・コレクション+plus”でもアナログ音源に関しましてはその都度、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープより192kHz/24bitでデジタル化した音源をCDマスターに使用してきましたが、このSA-CD企画ではさらに素晴らしい音で皆様にお届けすることが可能になりました。SA-CD層では、高精細なマスターサウンドをお楽しみいただけます。CD層も最新のデジタル化とマスタリングを施しておりますので、従来盤の音質とは一線を画しています。
<仕様>
※<DGとWestminster音源に関して>独Emil Berliner Studiosにて本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル変換したWAVデータをマスタリングしてSA-CD層用にDSD変換、CD層用には44.1kHz/16bitに変換してそれぞれマスターを制作
※<DECCA音源に関して>英Classic Soundにて、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープからダイレクトにDSD変換とマスタリングを行い、SA-CD層用のDSDマスターを制作。CD層用にはこのDSDマスターから44.1kHz/16bitにPCM変換を行いCDマスターを制作
※アナログ・マスターテープはその経年劣化と保存状態に応じて、可能な範囲で入念な修復作業を行った後に変換作業を実施
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用、 ※通常パッケージ仕様、 ※盤印刷面:緑色仕様
*下記商品の仕様、発売日等は予告なく変更する場合がございます。

クナッパーツブッシュ

ワーグナー:管弦楽曲集(2025年リマスター) (SA-CDハイブリッド)
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団

[PROC-2423/4 (2SA-CDハイブリッド) 5,677円(税込)] POS: 4988031753415


【収録曲】
<DISC1>リヒャルト・ワーグナー:管弦楽曲集
1. 楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》 第1幕への前奏曲
2. 歌劇《タンホイザー》 序曲
3. 楽劇《トリスタンとイゾルデ》 第1幕への前奏曲と愛の死
4. 舞台神聖祭典劇《パルジファル》 第1幕への前奏曲
<DISC2>
5. 歌劇《リエンツィ》 序曲
6. 歌劇《さまよえるオランダ人》 序曲
7. ジークフリート牧歌
8. 歌劇《ローエングリン》 第1幕への前奏曲
【演奏】
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
ハンス・クナッパーツブッシュ (指揮)
【録音】
1962年11月 ミュンヘン、バイエルン放送局
【Original Recordings】
Recording Producer: Kurt List
Balance Engineers: Peter Curiel (DISC1), Adolf Enz, Raymond Fügistaler (DISC2)
【原盤】
Westminster
【Remaster】
DSD Remastered by Emil Berliner Studios, 2/2025
独Emil Berliner Studiosにて本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル変換したWAVデータをマスタリングしてSA-CD層用にDSD変換、CD層用には44.1kHz/16bitに変換してそれぞれマスターを制作
【First LP Release】
WST-17032 (DISC1), WST-17055 (DISC2)

<クナッパーツブッシュ没後60年企画>
1962年録音のミュンヘン・フィルとのワーグナー・アルバム2種、全8曲を集成。今回の発売のために本国のアナログ・マスターテープより最新復刻。待望の初SA-CD化!
2025年のクナッパーツブッシュ没後60年を機にタワー企画盤ではいくつかの最新復刻を行っており、今回のWestminsterレーベルへのワーグナー・アルバムは、昨年10月30日にリリースした同レーベルの「ブルックナー:交響曲第8番他」(PROC-2413)と、同じく12月13日発売の超弩級のBOX「クナッパーツブッシュ/ライヴ録音大集成(1940-1964) (50CD)」(TKKNA1)に続く発売となります。尚、「ブルックナー:交響曲第8番他」(PROC-1639)と「フィデリオ」全曲(PROC-2143)は、以前にもタワー企画盤として吟味の上でMCAビクターによる1997年のデジタル化の際のマスターを使用し、2015年と2018年に最新のマスタリングを施した上でCD再発を行いましたが、これらのワーグナーは2014年7月にタワー企画の廉価盤企画<PREMIUM CLASSICS>のシリーズの一環として各1枚で従来の音質のまま再発を行っただけでしたので、今作の新規マスタリングは国内盤ではMCAビクター時代以来となります。今回の最新復刻では本国のオリジナル・アナログ・マスターテープを使用し、エミール・ベルリナー・スタジオ(EBS)であらためてハイレゾでデジタル化されたマスターからSA-CD化を行いましたので、前述の他のWestminsterレーベルの各アルバム以上に従来CDとの音質差が感じられるはずです。
クナッパーツブッシュはDECCAとの契約が終了後、Westminsterレーベルには1961年12月に「フィデリオ」全曲を(オケはバイエルン国立管)、次に今回のワーグナー2作のアルバムを1962年11月にミュンヘン・フィルと収録し、翌1963年1月にこのレーベル最後となる「ブルックナー:交響曲第8番」を録音しました。これらのステレオ録音はクナッパーツブッシュを後年に伝える重要な音源のみならず、その真価を伝える稀有な名盤として長く君臨しています。一方で音質の面ではリリース以来物議を醸してきた点は否めませんが、前述の日本のMCAビクターがテープを発見して以来、ようやく演奏に対して音質が追いついた状況になったと言えます。しかしSA-CD化が遅れている状況が続いていたため、昨年の「ブルックナー:交響曲第8番」に続き、良質なマスターでのSA-CD化を今回ワーグナー・アルバムで取り上げた次第です。CDを超えるデータ量と鮮度の高い音質で、これらの類稀な名演を聴くことができるようになりました。まさに、待望のSA-CD化です。

※ 限定盤。SA-CDハイブリッド盤。ステレオ録音。世界初SA-CD化
※ 2025年最新マスタリング音源使用(独Emil Berliner Studiosにて本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル変換したWAVデータをマスタリングしSA-CD層用にDSD変換。アナログ・マスターテープはその経年劣化と保存状態に応じて、可能な範囲で入念な修復作業を行った後に変換作業を実施)
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用(ブックレットに他のジャケットも一部掲載)
※ マルチケース仕様
※ 盤印刷面:緑色仕様
※ 一部オリジナル・アナログ・マスターテープに起因するノイズ等があります。ご了承ください
※ 解説:満津岡 信育氏(新規序文解説)他、解説書合計12ページ

クナッパーツブッシュ


グルダ

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集(2025年リマスター) (SA-CDハイブリッド)
フリードリヒ・グルダ、ホルスト・シュタイン指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

[PROC-2425/7 (3SA-CDハイブリッド)5,677円(税込)] POS: 4988031753422


【収録曲】ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
<DISC1>
1. ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15
2. ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品19
<DISC2>
3. ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37
4. ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58
<DISC3>
5. ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73 ≪皇帝≫
【演奏】
フリードリヒ・グルダ (ピアノ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ホルスト・シュタイン (指揮)
【録音】
1970年6月9-17日(2,3,5)、1971年4月19-21日(1,4) ウィーン、ゾフィエンザール
【Original Recordings】
Recording Producer: David Harvey
Balance Engineers: Gordon Parry, James Lock
【原盤】
Decca
【Remaster】
DSD Remastered by Classic Sound, 2/2025
英Classic Soundにて、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから2016年に作成したDSDデータを今回の発売のために新規でマスタリングを行い、SA-CD層用のDSDデータを作成、CD層用には44.1kHz/16bitに変換してそれぞれマスターを制作
【First LP Release】
SDDE304-7

<フリードリヒ・グルダ没後25年企画>
シュタイン&ウィーン・フィル伴奏によるグルダの代表的録音。DECCA至高の名演・名録音を、今回あらためて最新でマスタリング!優秀録音盤
ベ ートーヴェン生誕200年の記念の年である1970年と翌年に、DECCAレーベルによりゾフィエンザールで収録されたフリードリヒ・グルダの代表的録音を2025年の没後25年を機に最新でマスタリングを行いSA-CD化。市販では2016年にSA-CDシングルレイヤーが発売され、別途オーディオメーカー企画でのSA-CDハイブリッド盤でもリリースされていた名盤です。今回復刻のマスター選択に関しては、制作関係者やエンジニアと協議を行った結果、以前市販時に本国のアナログ・マスターテープからDSD化されたマスターが最良と判断した上で、最新で英Classic Soundにおいてマスタリングを行いました。マスタリングの技術と使用ソフトは随時進化しているため、現況での最善の音質を目指した次第です。
この録音は、後のグルダの演奏様式と比較すると旧来からの伝統的な部分に重心を置いて挑んだ演奏と言えるかも知れません。リリース以来このベートーヴェン演奏は賛否両論あることは確かで、格式あるウィーン・フィルとの共演であることやグルダの録音に対する考えもあっての結果であると推察できる一方、実際の演奏においてはグルダならではの感性溢れる箇所も垣間見れるなど、必ずしも全面点に伝統に寄っていない点ではある意味判断が分かれる録音と言えそうです。それはDECCAの録音手法にも表れており、ピアノの主張に負けないバックのシュタイン&ウィーン・フィルの雄弁さも協奏曲と言うより対立する意味合いを感じさせるなど、様々な面で興味が惹かれる録音であることは間違いありません。しかしながら、録音の優秀さに加えて高度な次元で演奏全体が調和しているとも言え、ベートーヴェンのピアノ協奏曲の数ある録音のなかでも一歩抜きんでている稀有な音源であることから、グルダの代表的な録音であり、全体のなかでも名盤のひとつとして人気があるのでしょう。DECCAとウィーン・フィルでの以前の同曲録音と言えばバックハウスとイッセルシュテットの極めてドイツ的堅牢さを有した録音があっただけに、同じ方向性ではないグルダの演奏がより光ります。今回の最新復刻によって、従来に加えてあらたな側面での評価を期待したいです。

※ 限定盤。SA-CDハイブリッド盤。ステレオ録音
※ 2025年最新マスタリング音源使用(英Classic Soundにて本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから2016年に作成したDSDデータを今回の発売のために新規でマスタリングを行い、SA-CD層用のDSDデータを作成、CD層用には44.1kHz/16bitに変換してそれぞれマスターを制作。アナログ・マスターテープはその経年劣化と保存状態に応じて、可能な範囲で入念な修復作業を行った後に変換作業を実施)
※ オリジナル・ジャケット・デザインを使用
※ マルチケース仕様
※ 盤印刷面:緑色仕様
※ 一部オリジナル・アナログ・マスターテープに起因するノイズ等があります。ご了承ください
※ 解説:山崎 浩太郎氏(新規序文解説)他、解説書合計12ページ

グルダ

タウアー

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、レーガー:無伴奏チェロ組曲第3番、フランセ:チェロとピアノのための幻想曲(2025年リマスター) (SA-CDハイブリッド)
アニア・タウアー、ズデニェク・マーツァル指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ジャン・フランセ

[PROC-2428 (1SA-CDハイブリッド)3,950円(税込)] POS: 4988031753439


【収録曲】
1. アントニン・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
2. マックス・レーガー:無伴奏チェロ組曲 第3番 イ短調 作品131c
3 ジャン・フランセ:チェロとピアノのための幻想曲
【演奏】
アニア・タウアー (チェロ)
ジャン・フランセ (ピアノ)(3)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 (1)
ズデニェク・マーツァル(指揮) (1)
【録音】
1964年7月11日 バンベルク(2,3)、1968年3月28,29日 ハンブルク(1)
【Original Recordings】
Recording Producer: Rainer Brock (1), Karl Faust (2,3)
Balance Engineers: Günter Hermanns, Wolfgang Werner (1), Heinz Wildhagen (2,3 )
【原盤】
Deutsche Grammophon
【Remaster】
DSD Remastered by Emil Berliner Studios, 2/2025
独Emil Berliner Studiosにて本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル変換したWAVデータをマスタリングしてSA-CD層用にDSD変換、CD層用には44.1kHz/16bitに変換してそれぞれマスターを制作
【First LP Release】
139349 (DISC1), 139383 (DISC2)

<アニア・タウアー生誕80年企画>
早世のチェリスト、タウアーが弱冠22歳で収録した驚異のドヴォルザーク含むDGへの全録音3曲を世界初SA-CD化!今回の発売のために本国のアナログ・マスターテープより最新復刻!
アニア・タウアー(1945年7月3日~1973年10月18日)はドイツ、リューベック出身のチェロ奏者。ヴァイオリニストだった母親から英才教育を受け、13歳でボッケリーニのチェロ協奏曲を弾いてオーケストラ・デビュー。その後、シュトゥトガルト音楽院でルートヴィヒ・ヘルシャー、パリ音楽院でアンドレ・ナヴァラに師事し、パリでは絵画、哲学、文学のコースも受講しました。1961年に弱冠16歳でドイツ産業連盟の文化賞を受賞、1964年にダルベールのチェロ協奏曲を中心としたアルバムで独AttaccaよりLPデビュー。その後DGと契約し、1966年にレーガーとフランセ(LP品番:SLPM 138 990)、1968年にドヴォルザークのチェロ協奏曲(同:SLPM 139 392)をリリースし、さらに2枚のLPが録音される予定と順風満帆でしたが、1973年に彼女が28歳で夭逝したため商業録音はAttacca盤を含めて3枚しか残りませんでした。彼女の死が、不倫相手との別れを苦にした自殺であったため、その死因は長く伏せられ、タウアーの名もいつしか忘れられてしまいました。タウアー復活の機運が生まれたのは日本でした。彼女が残したLPが演奏・録音の素晴らしさに加え、ポートレートの魅力、そして日本盤が出なかった希少性で高値を呼んだからです。長く埋もれていたDGのLP2枚分の音源は、2006年12月にタワーレコード・ヴィンテージコレクションにより世界初CD化され(CD品番:PROA62)、レコード・コレクターや弦楽器愛好家の間で大きな話題を呼びました。ドイツ本国では2010年頃からタウアーの再評価が始まり、あまりにも悲劇的だった彼女の死の真相もCDのライナーノーツや、雑誌記事に明らかにされるようになりました。当SA-CDは、2006年にCD化した彼女のすべてのDG録音を、本国のオリジナル・アナログマスターから改めてリマスタリングし、新たにSA-CDハイブリッド化するもので、今回が世界初SA-CD化となります。レーガーとフランセはドイツ産業連盟の文化賞受賞記念に録音したもので、1964年にモノラル(LP品番:003 206)で限定リリースされた後、1966年に上記品番でステレオLPとして市販されました。作曲家ジャン・フランセの娘、クロード・フランセはタウアーのデュオ・パートナーであり、ここでは作曲家自ら伴奏を買って出ています。1968年には、32歳のマーツァル指揮チェコ・フィルとドヴォルザークの協奏曲を録音。3曲すべてを通じて、彼女の特質である完璧な技術、類まれな音楽性、感情豊かで情熱的な演奏が美しい録音で捉えられています。また、ドヴォルザークでは若きマーツァルが名門チェコ・フィルから色彩豊かで味わい深い響きを引きだしていることも魅力と言えるでしょう。

※ 限定盤。SA-CDハイブリッド盤。ステレオ録音。世界初SA-CD化
※ 2025年最新マスタリング音源使用(独Emil Berliner Studiosにて本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル変換したWAVデータをマスタリングしSA-CD層用にDSD変換。アナログ・マスターテープはその経年劣化と保存状態に応じて、可能な範囲で入念な修復作業を行った後に変換作業を実施)
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用(ブックレットに他のジャケットも一部掲載)
※ ジュエルケース仕様
※ 盤印刷面:緑色仕様
※ 一部オリジナル・アナログ・マスターテープに起因するノイズ等があります。ご了承ください
※ 解説:板倉 重雄氏(新規序文解説)他、解説書合計8ページ

タウアー
カップリング曲のオリジナルLPのジャケット写真

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