世界初出!シューリヒト&ウィーン・フィル/1962年の“英雄”ライヴがUHQCDで登場!
シューリヒト晩年の"十八番"「英雄」。あの1961年ザルツブルク/VPO/オルフェオ盤をも凌ぐか、翌年のウィーン会場盤!
シューリヒトは晩年「英雄」を殊のほか愛好しており、57年のパリ音楽院とのEMIセッション録音を初め、4種のライヴ録音((1)1952年シュトウットガルト/RSO/ヘンスラー盤。(2)1961年ザルツブルク/VPO/オルフェオ盤。(3)1963年パリ/フランス国立/アルトゥス盤。(4)1964年/BPO/テスタメント盤)が知られてきましたが、今回の世界初出盤は、1962年6月10日、ウィーン祝祭週間にアン・デア・ウィーン劇場でウィーン・フィル(VPO)を指揮した演奏です。フルトヴェングラーの<ウラニアのエロイカ>に匹敵するとまで海外でも称賛を浴びた61年盤の翌年、場所をウィーンに移して、成しとげた名演がついに日の目をみます!60年にウィーン・フィルの名誉指揮者の称号を贈られた老シューリヒトが、ここでもきびきびとしたテンポ、透徹した造型と明快な展望で、充実した力強い表現をみせています。冒頭から大きな躍動感に満ち、アダージョでは感情をむき出しにした英雄的な表現。最終楽章のコーダで頂点にまで導くさまは筆舌に尽しがたく、61年盤をも上回る迫力を感じさせます。
ゼルキンは「バックハウスを思わせる演奏、リヒテルを思わせる気質」で会場を圧倒!
「1962年6月10日の、ルドルフ・ゼルキンのテアター・アン・ウィーンへの登場は、30年ぶりとなる恐るべき子供の母国への帰還であった。ウィーンでシェーンベルクの弟子であったアメリカ育ちのピアニストは、ここでシューリヒトとの共演を強く望んだのである。二人の音楽芸術家はベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を演奏した。ピアニストのゼルキンは第1楽章アレグロ・コン・ブリオで感情が爆発するのを抑えようと苦労したが(感情はゼルキンの心の中に嵐を引き起こした)、その後、平常心を取り戻した。『ゼルキンの演奏はバックハウスを思わせる。彼の気質は、スヴャトスラフ・リヒテルを思わせる』とフォルクスブラットの音楽時評担当者は称賛の気持ちを込めてこう記したのだった。」(ミシェル・シュヴィ/扇田慎平、塚谷由理子、佐藤正樹・共訳『大指揮者カール・シューリヒト生涯と芸術』アルファベータ刊)ORF(オーストリア放送協会)のアーカイヴからエピタグラフが入手した世界初出音源。微細な盤質ノイズこそ残っているものの、アナログの薫りも豊かに、ふくよかで温かみある音。ウィーン・フィルの弦・管の音色は最高!ゼルキンのピアノの輝かしい音もしっかりとらえられています。しかも今回は高音質CDの決定版であるUHQCDで発売!限定発売となっておりますので、お早めにお求め下さい。
(キングインターナショナル)
曲目】
ベートーヴェン:
<DISC 1>
ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37
<DISC 2>
交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
【演奏】
カール・シューリヒト(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)
【録音】
1962年6月10日 アン・デア・ウィーン劇場、ウィーン(ライヴ)
Produced by Epitagraph(原盤:エピタグラフ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年04月19日 00:00